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2018年4月15日日曜日

「現代中国」理解へ近現代史学ぶ

日本中国友好協会加古川支部では「現代中国」理解のために岩波新書シリーズ「中国近現代史」をテキストに、第三巻(孫文死去以後)から月一回のペースでの学習を進め、四月七日に第五巻「開発主義の時代へ」の十回目を終え通算三十回を終えました。毎回十名から五名の参加者が討論しながら進めています。
第五巻は、鄧小平時代から、江沢民・胡錦濤・習近平時代の開始まで。
討論になった内容を紹介しますと、中国の急速な経済発展をもたらした「改革開放」政策は、いつからどのような進展と停滞、挫折があったか。また政権中枢の保守派=左派(計画経済論者)と内部でどのような攻防があったか。討論でリアルに学びました。
一九八〇年代胡耀邦総書記、趙紫陽総理の果たした積極的役割や、また二人がなぜ失脚させられたのかを、天安門事件にもかかわって討論しました。
八九年の天安門事件以後、投資、貿易が落ち込み、活力が停滞したが、鄧小平が朱鎔基を副総理に抜擢(後に総理)。九二年年頭から武漢、深圳、広州、珠海、上海など都市を訪問(南巡講話)、「改革開放を加速せよ」と檄を飛ばし、地方政府の支持を取付けた経緯なども学びました。
討論で議論百出となったのは、「政治改革」はなぜすすまないのか、中国は「社会主義か?資本主義か?」。「社会主義市場経済とはなにか?」で討論となりました。
四月二十九日の公開記念講演会「中国はどこへ行く?」での井手啓二(立命館大学名誉教授)氏の講演と、第六巻「中国の近現代史をどうみるか」(六月三十日開始)が期待されています。
―前田清

(兵庫民報2018年4月15日付)

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