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2017年9月24日日曜日

総選挙勝利を

平和・生活・民主主義守るため日本共産党と野党共闘を勝たせよう


安倍晋三首相が臨時国会冒頭での衆院解散を行う動きが濃厚となった情勢のなか、日本共産党は総選挙勝利へ、予定候補・議員を先頭に各地で訴えています。
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堀内照文衆院議員は九月十九日朝、神戸・三宮交通センタービル前で街頭演説を行いました。
堀内氏は、加計・森友疑惑隠しを狙ったもので絶対に容認できない、徹底審議をしたうえで国民の信を問うべきだと、冒頭解散を強く批判しました。
この日、安倍政権が安保関連法を強行成立させて丸二年になることをあげ、この間、野党と市民の共闘が広がってきたことを紹介。解散への動きは安倍政権による国政私物化と憲法を壊す政治に対する国民の厳しい批判、東京都議選での歴史的惨敗など、国民の世論と運動によって追い込まれた結果だと指摘しました。
また消費税増税、社会保障・労働法制の改悪なども批判しました。
力を合わせて総選挙で安倍政権を終わらせ、希望ある政治の実現へ全力を挙げる決意を表明。比例近畿ブロックで五議席以上を目指すこともあげ、日本共産党への支援を訴えました。

(「兵庫民報」2017年9月24日付)

「1万人意見広告」「3000万署名」運動成功へ憲法共同センター

憲法改悪ストップ兵庫県共同センターは九月十三日、拡大幹事団体・地域代表者会議を開き、月末に迫った「憲法を活かす一万人意見広告」運動のとりくみを交流するとともに、新たに提起された「安倍九条改憲NO! 憲法を生かす全国統一署名」(「三千万全国統一署名」)について論議しました。
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はじめに津川知久代表が挨拶。「安倍首相が五月三日に期限を区切った改憲を言い出した。その後の都議選で自民党は大敗し、内閣支持率も森友・加計・自衛隊日報などで急落。新たな局面で決定的な一年になる。昨日、自民党改憲本部が再スタートの会議を開き、遅くとも年内に自民党改憲案を出すと各紙が報道している。このもとで市民アクションが『三千万署名』を提起、国民的運動で改憲を阻止する確かな力になる運動を提起した。兵庫での『一万人意見広告』運動とあわせて県民の中で運動を大きく広げよう」と訴えました。
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和田邦夫事務局長が報告。「憲法を活かす一万人意見広告」運動を諸団体のとりくみだけでなく、地域から国民投票や総選挙を闘える共同づくりを念頭にすすめることを強調し、「現状はとりくみが始まったところ。各地域で責任団体も明確にして集約しよう」とよびかけました。また、「『三千万署名』の兵庫の目標は百四十万筆以上になる。諸団体・地域で目標を決めてとりくもう」と訴え、十一月三日の憲法集会をはじめ各地域での共同を発展させようと報告しました。
これを受けて活発な交流が行われました。
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定期大会で「三千万署名」も渡し、「一万人意見広告」運動とあわせて提起した。兵庫教組は「意見広告」について独自の申込書をつくり職場でとりくんでいる。(兵庫労連)
核兵器禁止条約批准求め「ヒバクシャ署名」を七万五千~八万の規模で県でとりくむ。これと「三千万署名」の二つの署名を仲間作りと一体にとりくむ。垂水小学校の防災訓練への自衛隊参加を中止させたことに対し、今になって抗議のメール、電話がいっぱい入った。相手も必死だ。(新婦人)
「意見広告」は理事会で確認しており、全職員にニュースも届け集約する。「三千万署名」はこれから提起する。(民医連)
「三千万署名」はこれから検討。「意見広告」は地域で結集して取り組む。まだ「何口出すと名前大きくなるのか」という質問もある。(兵商連)
社会福祉法人の職員と利用者家族で九条の会をつくり二カ月に一回学習会を開いてきた。「意見広告」申し込みの取り扱い方がわからなくて、きょうは飛び入り参加した。(輝き九条の会)
「意見広告」は目標三百で現在百十八。このテンポでは達成できない。団体・個人へ訪問、対象の名簿も整理し、集めてくれるサポーターをどれくらいつくるかだ。(長田の会)
「意見広告」は革新懇と共同センターで集約する。諸団体は県にあげるので、地域の独自の申し込み書をつくり集約している。中央区は全体の目標が千、在住者は少ないが三百は確保したい。「三千万署名」はこれから。(中央区革新懇)
地域で役割を果たそうと論議している。事務局長会議で到達をつかんで徹底したい。九日にオール灘区の会が結成され、独自の「意見広告」申し込み書でとりくみ、三百目標で二回目の地域・団体訪問をしている。「組織ではできないが個人的にはしたい」の声もあった。東灘革新懇結成総会でもよびかけた。(革新懇)
全支部に訴えと連名形式の申し込み書を届け促進している。急いでとりくむ。(日本共産党)
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最後に和田事務局長が、「最後まで『意見広告』の意義を語り、遅れを打開しよう」と強調。三日・九日・十九日などの共同行動を多彩に各地域で展開すること、県弁護士会も協賛する第二火曜の神戸での昼デモへの協力を訴えました。

(「兵庫民報」2017年9月24日付)

神戸市長選その争点は…〈終〉

(六)暮らしのかかった大切な選挙、切実な要求実現の絶好の機会


神戸市内十九の運動団体などが加盟する「あたたかい神戸をつくる会」は、この四年間、久元市政を検証し市民に知らせる活動と、来る市長選挙の候補者選考を行ってきましたが八月二十九日、同会共同代表の松田たかひこ氏を無所属で擁立することを決定しました。
出馬にあたって松田氏は、市政に臨む三つの基本姿勢

  • 一、市民の意見を良く聞き、願いに寄りそう。
  • 二、市民との約束を守る。
  • 三、神戸の良さを大切にする。

を示し、政治の流れを変えるカギは「市民と野党の共同」、その先頭に立って奮闘することを表明しました。松田氏は日本共産党が推薦、新社会党も支持を表明しています。
また松田氏は、「神戸を変える緊急提言」を発表しました。

  • ①腐敗を一掃・清潔な神戸市に――政務活動費を詐取した自民党市議を告訴します。
  • ②三宮一極集中のムダな開発の中止――三宮は今の良さをいかしつつ、九行政区の将来構想を策定します。
  • ③中学卒業まで医療費無料――来年の議会に直ちに予算と無料化条例を提案します。

松田氏はただちにこれに着手し、市政に市民の信頼を取り戻し、神戸を変える第一歩にすると表明しました。
また「あたたかい神戸をつくる会」は、各区の「地域の会」とともに、住民に身近な要求運動にとりくんできました。元町高架通商店街(モトコー)など今ある商店街の存続を。国民健康保険料や敬老パスなど高齢者の負担の軽減を。待機児童解消や医療費無料など神戸で子育てしやすい街づくりを。バス路線の充実や交通費の負担軽減を。借上住宅の継続入居を。神戸で生まれ働き暮らす住民の願いにこたえる市政が求められています。市長選挙は、こうした市民要求を前にすすめる絶好の機会です。
また四行政区(東灘、中央、垂水、西)で市長選と同時に行われる市会議員補欠選挙は、地域の切実な要求の実現の先頭に立つ議員を増やすとともに、政務活動費詐取・不正利得した自民党に厳しい審判をくだし、不正・腐敗をただし、清潔な姿勢と議会をつくる絶好のチャンスです。
神戸市長選挙は、神戸市政に安倍〝自民党政治〟のこれ以上の持ち込みを許さず、住民の願いに応える「自治体らしい自治体」を取り戻すたたかいです。そのことは、「政治を変えてほしい」という広い国民の願いと運動に応え、国政でも市政でも、自民党政治を一日も早くおわらせることにつながります。
市民との約束を放棄し、三宮一極集中で地域も暮らしもないがしろにする久元自民党市政を転換し、住民の願いがまっすぐ届き、憲法を暮らしに生かすあたたかい神戸市政を誕生させ、「夢と希望がかなう神戸」を実現させましょう。

(「兵庫民報」2017年9月24日付)

借り上げ住宅:継続入居希望者へ個別相談会


キャナルタウン(神戸市兵庫区駅前通)で借り上げ住宅兵庫区連絡会とひょうご震災復興借り上げ住宅協議会が個別相談会を九月十六日に開きました。
キャナルウエスト借上県営住宅のうち来年二〇一八年十二月にURからの借り上げ期限を迎える四十七世帯に対し、県は八月二十八日に説明会を開いています。今回の借り上げ住宅連絡会の相談会では、継続入居を希望する入居者に「判定委員会」への書類の書き方などについてお手伝いをしました。一時間三十分の間に十人の入居者が訪れました。
相談員は、今年四月に他の県営借上住宅で継続入居を申し込んだ二百十八世帯がすべて継続入居可と判定されたこと、うち七十五歳以上で百世帯が、七十五歳未満でも十世帯が「住み替え困難な心身の状態」であるとして継続入居を認められていると励まし、提出書類のなかに生活の支えや生きがいとなっている理由を記入する欄が「判定」にとって大事なところだとして、その書き方についてお手伝いをしました。なかには、県の担当者とのやりとりがうまくいかないと訴える入居者の相談に対し、県が「支援者・関係者からの申立書」の提出を求めていることから、その申立書の作成を引き受けるということもありました。
相談を終えた入居者は「安心した」「気が楽になった」と明るい表情で会場を後にしていました。

(「兵庫民報」2017年9月24日付)

くらし・平和・民主主義を守る灘区の会結成


「くらし・平和・民主主義を守る灘区の会」(略称=オール灘区の会)の結成総会が九月十七日、開かれました。台風が直撃する不安定な天候のもとでしたが、五十五人が集いました。
「オール灘区の会」は、共謀罪阻止の運動のなかで、六月に灘区で開かれた映画「火垂るの墓」の上映、講演会の大きな成功を受け、「さらに、民主団体と政党の共同と統一戦線による運動をすすめよう」と結成されました。
結成総会で、田付宜雄・灘革新懇代表は、「総選挙にむけて市民と野党の共闘による勝利をめざす努力が強められている。灘区でも全力をあげて取り組もう」と呼びかけました。
総会に続く、第二部では、神戸市長選挙勝利へ学習会を行いました。立候補を表明している松田たかひこ氏は、「三つの緊急提言」(①腐敗一掃で清潔な神戸を②三宮一極集中の再開発は中止し、地元課題を優先③子どもの医療費無料化)を詳細に報告、勝利への決意を表明。味口としゆき市議が、久元市政の問題点と市長選挙の対決点について報告しました。

(「兵庫民報」2017年9月24日付)

東灘革新懇が結成総会

市民と野党の共同へ革新懇の役割果たそう

「東灘革新懇」結成総会が九月九日、東灘区民センターで開かれました。
結成総会の第一部として、石川康宏氏(神戸女学院大学教授・全国革新懇代表世話人)が「市民と野党の共闘の発展と革新懇」と題し記念講演を行いました。


石川氏は、安倍政権がつくりたい日本とはなにか、また、日本の政治が如何に貧困と格差を増大させ国民を苦しめているか、資料を駆使して説明し、そこから市民による新しい政治の模索が生まれていること、それが初めて生まれた参院選での国政初の「市民と野党の共同」の大きな成果に至ったことにふれ、いま安倍政権の改憲の道か、日本国憲法の道かが問われているもとで、この市民の運動を野党共闘に結びつける扇の要の役割、接着剤の役割としての革新懇が果たす重要性を熱意をもって語り、東灘革新懇の結成の意義を強調しました。
また、質疑の中では民進党の代表選挙の結果と野党共闘の展望について、これまでの野党共闘の経緯をみても政党の意思は市民の運動、熱意の後押しにかかっていること、野党の共闘なくして野党の議席が増える保障はないことはわかるはずだと述べ、参加者に確信を与えるものとなりました。
第二部では最初に、呼びかけ人の一人で事務局長を引き受けた神戸大学名誉教授の森井俊行氏が、「大学を退職して十二年になるが現在の政治の状況を見て私も何かしなければと思っていたところに呼びかけがあり、自分はその任に向かないと思っているが事務局長を引き受けることを決意した。皆さんの御協力を心からお願いしたい」と挨拶しました。
次に準備会で中心になって活動してきた藤丸徹氏(元全日本海員組合教宣部長)が、「自分も地元に帰って日も浅く東灘区のことはまだよく分からないことも多くあるが、地域のために頑張りたい」と自己紹介しながら、準備会で討議し確認してきた発足までの経過、当面の活動方針案、二十二人の世話人選出、会則案を提案し、満場の拍手で確認されました。
また、東灘区在住で呼びかけ人の一人でもある内田樹さん(神戸女学院大学名誉教授)から、結成総会には所用で参加出来ず申し訳ないがと、心のこもったメッセージが寄せられ披露されました。全国革新懇はじめ県下の多くの革新懇からもメッセージが寄せられました。
東灘区での結成で県内の地域革新懇は十九になりました。さらに川西市、須磨区、淡路でも十一月の全国交流会までに結成をと準備がすすんでいます。地域革新懇の相次ぐ結成は県下における市民と野党の共闘を実現していく上でも大きな励ましになるものです。
(田付宣雄=県革新懇事務局次長)

(「兵庫民報」2017年9月24日付)

九条の会.ひがしなだ憲法講演会

安倍壊憲には「野党の統一」で


九条の会.ひがしなだは九月十六日、神戸市内で、「〝アベ改憲〟に、どう立ち向かうか~国民生活と護憲運動の展望を語ろう~」をテーマに、憲法講演会を開催しました。
講師の冨田宏冶・関西学院大学教授は「政治的激動の時代が始まった」として、「市場原理主義とグローバル化が貧困と格差の恐るべき拡大を招き、中間層の没落と崩壊が不寛容とポピュリズムを生んだが、世界的に市民の反撃が始まっている」と分析。日本では、安倍首相が「来年六月の改憲発議から国民投票を経て、東京五輪の二〇二〇年には新憲法を施行」と改憲日程を公言しているが、「それには事実上、あと二年しかなく、焦りもあって、強行採決は必至」「シールズ、ママの会などによって、新しい国民主権の意識が育ち、市民と野党の共同が大きく前進」とみている。
これらを背景に、解散・総選挙での「野党統一候補の勝利で、護憲を」と強調。それには、無関心層ではない二千万人の大量棄権層への働きかけが決め手」として、「憲法を活かす一万人意見広告運動・兵庫や安倍九条改憲NO!全国市民アクションの三千万署名を対話のツールとして、大きく成功させよう」と呼びかけました。

(「兵庫民報」2017年9月24日付)

消費税廃止各界連総会

安倍内閣を打倒し、消費税10%中止を


消費税廃止兵庫県各界連絡会は九月十五日に総会を神戸市内で開き、四十二人が参加しました。二宮厚美・神戸大学名誉教授が「安倍政権にたいする国民的対決のなかの消費税問題」と題し講演しました。
消費税をめぐる新たな情勢で、戦略的課題として加憲型九条改正においた安倍政権は、十八年通常国会における改憲案審議と十九年予算との関係で十九年十月消費税一〇%化スケジュールの流れをつくろうとしている。自民党・岸田文雄政調会長は「一〇%消費税増税は当然」、石破茂元幹事長も「消費増税の推進」の立場であり、世論と運動の重要性を強調しました。
さらに、市民連合・野党共闘のこれまでの財政問題に関する方針の合意事項(四回)を基礎・起点にする重要性を述べました。たとえば十六年六月十六日に野党が署名した参院選に向けた野党四党の政策に対する市民連合の要望書では、「貧困の解消、累進所得税、法人課税、資産課税のバランスの回復による公正な税制の実現」の項目が入っている。所得・資産課税を上げているのは両税を基幹に据える意味であり、消費税に依存しない方向を示唆している。安倍政権は、野党共闘や市民運動、九条の会、各界連やなくす会等の運動を何よりもおそれている、ここに確信を持っての運動を飛躍させよう。
民進党の前原代表就任と動向についても注目し、消費税は憲法二十五条「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」を侵害する憲法違反の税制であり、「一〇%はとんでもないこと」だと大いに語っていこう、と結びました。
総会では、大嶋誠事務局長が活動報告し、「一〇%増税は中止・許さない」の一点での共同と地域から草の根の運動をひろげることを提案しました。業者から「消費税負担が重く営業破壊になっている」、なくす会から「毎月のこつこつした宣伝署名活動が力になっている」などの発言がありました。


日本共産党のふじたに香恵子衆院兵庫3区予定候補も発言しました。
(藤原紀嘉=各界連・事務局次長)

(「兵庫民報」2017年9月24日付)

無罪を勝ち取ろう倉敷民商弾圧事件

禰屋裁判勝利へ学習会


共謀罪の先取りともいえる倉敷民商弾圧事件が発生して四年三カ月。同事件は、広島国税局が倉敷民商会員の法人税法違反を口実に、事件とは関係のない同民商の三人の事務局員を法人税法違反、税理士法違反で逮捕・起訴した権力による弾圧です。現在、不当判決に対し、最高裁と広島高裁でたたかわれています。
「倉敷民商弾圧事件・無罪を勝ちとる兵庫の会」は九月十二日、十月に公判が始まる禰屋裁判の「控訴趣意書学習会」を開き三十八人が参加しました。
学習会では、「会」会長の松山秀樹弁護士が「趣意書」の要点を一時間に渡って報告。岡山地裁が、伝聞証拠にしか過ぎない検察側の国税局査察官報告書を「鑑定書」として採用した前代未聞の訴訟指揮などを厳しく批判するとともに、申告納税権は「憲法上保障されているものでないことは明らか」との暴論に、その理由がまったく書いていないと指摘しました。
参加者からは、不当判決の言い渡し直後、抗議の声が噴出する中、裁判長が、岡山県警の警察官数十人を法廷に導入した暴挙への抗議の声、「申告納税権」を知らせていく取り組みの強化などの意見がよせられました。
最後に、当面の活動として署名運動、財政支援、裁判傍聴運動、学習活動などが呼びかけられました。(田中邦夫=兵商連事務局次長)

(「兵庫民報」2017年9月24日付)

原発事故被災地を訪ねて

YHさん(学生)

南相馬の海岸で(9月5日)

原発事故という「人災」に対する反省がどれほど行われているのか気になり、現場へ行かせていただきました。
帰還困難区域とよばれるその街は、六年半前から時間が止まったまま、廃墟と化していました。実質的に住めなくなった地域をこの時代に作り出してしまった、という暗澹たる思いになりました。避難者には「(解除された地域に)戻らなくてもいいけど、もう支援は打ち切る」と政府はいいます。震災と原発被害で職を失い非正規や除染の仕事しかない者に、どこまでもひどい仕打ちです。再稼働は犠牲者への侮辱行為であり、新たな犠牲者を生み出すことであり、戦争にいつでも転用できる核兵器の準備です。過ちはせめて教訓にしなければならないのに、今のままでは何一つ反省できていません。
福島の方との交流会で、自衛隊について聞くと、「被災者支援、レスキューには必要だけど、軍事には必要ない!」と即答されました。震災時、多くの命を救出した自衛隊に憧れて入隊した人は少なくないそうです。政府は、彼/彼女らのそういう思いを政治的に利用し、結果、誰かを殺すための任務につかせています。こんな悲しくて悔しいことはありません。
もっと知りたい、広めたいと強く思った四日間でした。

(「兵庫民報」2017年9月24日付)

神戸演劇鑑賞会10月例会:劇団昴『ラインの監視』


平和で平凡な生活を送って居る家族に、突然発生した事件を通して、人間の生き方を問われる舞台です。
ワシントンから二十マイルほど離れた田舎に、ファレリー一家が住んでいる大邸宅がある。そのリビングルームから物語が始まる。
一九四〇年の晩春。女主人ファニーはさっきから落ち着かない。長女のサラが二十年振りに帰って来るから。サラはドイツ人と結婚し、その後、消息を断っていた。そのサラが夫と三人の子どもと共に帰ってくる。ファニーの心は喜びで溢れていた。
変わらず鍵も掛けない邸内に、予定の時間より早く到着したサラは室内を見渡しながら、懐かしい思い出に浸っている。
この家に一人の居候がいる。没落貴族でルーマニア人のテック。彼は帰ってきたサラたち一家を不信な目で見ている。この家にふさわしくない服装。規律良く躾られた子どもたちの振る舞い。サラの夫の手のけが等、謎めいたサラたちの身辺を調べ始めた。そして、遂に、サラの夫のクルトの部屋に忍び込み鞄の中に、お金が入っているのを探りあて、クルトが反ナチスの地下活動家ではないかとの疑いをもつ。ドイツ大使館と通じているテックには名声を取り戻すチャンス。やがて、クルトとテックの激しい対立の中、クルトに長距離電話が……。
第二次世界大戦の前夜、忍び寄って来る〝ファシズム〟の影に翻弄される人々の姿を、現代の私たちと重ね合わせるのは、思いすごしでしょうか。
(小谷博子)

劇団昴公演 『ラインの監視』

作=リリアン・ヘルマン 翻訳=小田島雄志 演出=原田一樹 出演=久保田民絵、金尾哲夫 他/①10月6日(金)18時30分②7日(土)13時30分/神戸文化ホール中ホール/会員制(入会時に入会金1,000円と月会費2カ月前納)、月会費3,500円(大学生2,000円、中高生1,000円)/☎078‐222‐8651、Fax078‐222‐8653

(「兵庫民報」2017年9月24日付)

神戸映画サークル協議会10月例会:『鏡は嘘をつかない』

インドネシアの魅力


『鏡は嘘をつかない』はインドネシアのスラウェシ島の東南に浮かぶワカトビと呼ばれる海域を舞台に、そこで生活を営むバジョ族の母娘を中心に描かれる。
十歳の少女パキスは、漁に出たまま戻ってこない父の無事を願い、いつか鏡に父が現れるよう祈っている。母親のタユンもまた夫の死をいまだ信じられず、顔を白く塗り自らの不安を隠している。そこに、イルカの研究をするためジャカルタからトゥドという青年が村にやってくる。パキスは青年に少し興味を持ちながらも毎日鏡に祈って父を待っている。
映画の物語は少女が自らの文化や未来に対して抱く不安を描いている。父親の旅立ちは、彼女の故郷である海や家に対する疑問を彼女に抱かせる。この母娘を通して、海で生まれて海で死ぬといわれる漂海民バジョ族の暮らしが丁寧に描かれる。浅瀬に建てた高床式の小屋で、豊かな海の恵みを受けながら生活する村民たちの描写は、新鮮で興味深い。
バジョ族の十歳の少女パキスを演じたギタ・ノヴァリスタは、撮影当時十二歳。現実のバジョ族である。感情の起伏の激しい年頃の少女を、少ないセリフで表現、過不足のない演技が好ましい。現代の環境問題を厳しい眼差しでとらえつつ、パジョ族の実態を映しだした珠玉の作品である。
(飯川徹)

映画『鏡は嘘をつかない』

10月20日(金)①12時②14時30分③19時、21日(土)①12時②14時30分/神戸アートビレッジセンター KAVCホール/カミラ・アンディニ監督/2011年インドネシア/100分/一般当日:1,700円(前売:1,300円)、シニア・障がい者・大学生以下:1,300円/☎078‐371‐8550、http://kobe-eisa.com/

例会学習会:インドネシアの映画と社会―若いフィルムメーカーたちの活動

10月4日(水)19時~20時30分/グストハウスギャラリー/講師:亀山恵理子(奈良県立大学准教授)/参加費一般1,000円

(「兵庫民報」2017年9月24日付)

兵庫山河の会「山河」77号より

ビートルズの曲が今にも聞こえそう路地の奥には古きスタジオ
 古谷さだよ

父果てしニューギニアには食も無く餓死病死続出すこれが戦場
 鵜尾和代

見えるもの聞こえることに好奇心疲れ知らずに輝く三歳
 新井 幸

甲子園勝者もいずれ敗者となる高校野球に人生を重ねみる
 古賀悦子

さるすべりチリチリ乾きこの世にも灼熱地獄と呼びたき日あり
 山下洋美

新しきカバン買いきて夢も詰め一人の時間安曇野の旅
 塩谷凉子

闊達な声をききたしもう一度不意の訃をきく慟哭の朝
 石井敏子

いつになく深紅に染まる百日紅萎れた我が身に突き刺すごとく
 大中 肇

若き日に夢にまで見た世の中を歳ふりてなお求めてやまず
 山下 勇

蝉しぐれ残暑見舞いの絵手紙に透かしうちわの風届けられ
 高木庸子

小六の「平和の誓い」二人して原稿も見ず声を合わせる
 古賀哲夫
核兵器禁止条約批准する国にせんかな被爆の重み
 西澤 愼

(「兵庫民報」2017年9月24日付)

画:亀井洋示


(「兵庫民報」2017年9月24日付)

観感楽学

臨時国会冒頭で衆院解散と今月十七日の朝刊一面大見出し。森友・加計・稲田問題解明にフタをし、内閣改造での支持率上昇と民進党の混乱を好機としてかの人が決意したとのこと▼改憲議員三分の二以上の現状を維持し来年の通常国会で改憲発議した上で解散、というのがこれまで大方の見方。あの人は中国故事に詳しい(?)ので「青天の霹靂」効果をねらったと得意げかもしれない。しかし、国政私物化ここに極まれり。私たちのたたかい、国民的批判、そして市民・野党の共闘前進によって追い込まれたみにくい姿がそこにある▼さて「青天の霹靂」の故事は南宋の詩人・陸游の五言律詩がもと。病の床にあった彼がある秋の日、夜も明けやらぬうちに突如起き上がって詩を作り始める。その筆の勢いを霹靂=突然の雷にたとえたのである。自身の詩作への決意のみならず異民族従属に甘んじる南宋政権への批判も込められている、とは深読みか▼北朝鮮のミサイルに備えるとして西宮市民に頭隠しの訓練をさせながら原発は止めようとしない、こんなやからに政権を預けることはできない。「いのちと憲法九条守れ、アベ政権退場」の雷鳴をとどろかせたい。(T)

(「兵庫民報」2017年9月24日付)

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