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2017年8月27日日曜日

日本共産党神戸市議団が懇談会:要求実現・市政転換を


日本共産党神戸市議団は二十一日、神戸市内で市政懇談会を開き、各団体の代表らが市民の暮らしの実態や切実な要求を語りました。
森本真団長は、久元喜造市長の4年間の市政に言及。中学三年までの医療費無料化の選挙公約投げ捨て、六甲アイランド南や三宮再開発など大型開発復活、憲法集会への後援拒否など、安倍政権への追随ぶりを告発しました。
参加者は「市長が子どもの医療費有料化を公言するのは許せない」「障害者問題の地域丸投げではなく、福祉労働者の処遇改善をはじめ、憲法の理念にそった施策拡充を」「貧困の拡大など生活相談が増えている。ケースワーカーの増員など手を差し伸べることができる体制に」「保育所の待機児童解消へ保育士の処遇を改善してほしい」「学校現場は教員不足で苦しんでいる。正規教員の増員を」「震災の教訓を投げ捨てた、大型開発優先ではなく九つの行政区の特色ある街づくりを」などと語りました。

(Web版のみ)

原水爆禁止世界大会参加の青年、被爆者と市民の運動に確信


原水爆禁止二〇一七年世界大会―長崎は八月七日~九日に開かれました。総会会場の長崎市民会館体育館は約六千人が参加し、会場は立ち見の出る盛況ぶりでした。
七日の開会総会では、核兵器禁止条約交渉会議をリードしてきた中満泉・国連軍縮担当上級代表をはじめ被爆者、各国政府・海外代表、国内の反核・平和団体、国民平和大行進者、長崎市長など勢ぞろいしまいした。
主催者挨拶した世界大会実行委員会議長団の安斎育郎氏は、核兵器禁止条約はパワフルだがまだパーフェクトではない条約だとのべ、「条約をパーフェクトにするために、核保有国と同盟国の政策を変更させ、核兵器廃絶の道を歩もう」とし、会場は禁止条約を力に核兵器の廃絶に進む決意とパワーがみなぎりました。
九日の閉会総会「ナガサキデー集会」は七千人が参加しました。ビッグサプライズとして禁止条約交渉会議のエレン・ホワイト議長からメッセージが届き、「みなさんのリーダーシップを頼りにしています。私の決意は揺らぐことはありません」と読み上げられ満場の拍手が送られました。
兵庫県の民青同盟から参加した学生・青年の六人は大会の三日間を通して、被爆者の声と市民の運動によって世界が核兵器廃絶にむけて動き出したことを確信にしました。
「自分にできることは伝えることだ」との思いで語る被爆者の辛い経験を聞いた青年たちは、
―「被爆者の年齢があがり、話を直接聞ける最後の世代として、原爆投下の日からその後の生活の悲惨な過去まで、核兵器の非人道性を語りつないでいきたいと感じた」
―「これまでのひとつひとつの活動が禁止条約をつくった、活動をさらに広げていく中で条約の意味や中身も語っていきたい」
―「平和を願う世界の若者と連帯しながら、ナショナリズム・歴史修正主義・新自由主義とたたかっていきたい」
などの感想を寄せています。
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参加した学生・青年は原水禁世界大会の報告会を計画しています。

(「兵庫民報」2017年8月27日付)

核兵器禁止条約を力に廃絶へ:世界大会成功へ大きな役割果たした兵庫県代表団


原水爆禁止兵庫県協議会事務局長 梶本修史

八月三~九日、広島市と長崎市で開催された原水爆禁止二〇一七年世界大会は、直前の七月七日に核兵器禁止条約が国連で採択されたことを受け、喜びにわき、核兵器廃絶に進もうとの決意にあふれたものとなりました。
世界大会には、中満泉・国連軍縮担当上級代表をはじめ各国政府代表、二十一カ国九十六人の海外代表、全国各地から開会総会(七日)六千人、閉会総会(九日)七千人が参加しました。兵庫県からは、長崎大会に百二十人、広島大会に五十人以上、国際会議に七人が参加しました。
台風五号の影響で、六日夜に乗船するべきフェリーが欠航となり、急遽七日早朝出発の新幹線利用に変更したため、参加者への連絡、バス・昼食手配など大騒動となりました。何とか開会総会には間に合いましたが、会場は座る席もないほどの超満員で、開会前から熱気に満ちていました。
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安斎育郎さんの主催者報告は、「パワフル」だが「パーフェクト」でないという「アキレス数」=七十二を例に核兵器禁止条約を解説。まるで数学の講義に参加者は驚きながら、「よくわかった」と納得もしていました。
田上富久・長崎市長の心のこもった連帯の挨拶は、後に知った「平和祈念式典」での日本政府へのきびしい批判の言葉と一体のものでした。
木戸季市・日本被団協事務局長は、「禁止条約に署名しない」と明言した安倍首相を、「恥ずかしい、悔しい、腹立たしい」と批判し、禁止条約に署名する「真の首相をつくろう」と訴え、強い共感の拍手を受けました。
中満泉・国連軍縮担当上級代表が登壇し、オーストリアなど政府代表とともに子どもたちから折り鶴のレイを首にかけてもらうと会場中が拍手と歓声で沸きかえりました。中満さんは、禁止条約が被爆者の長年の取り組みが結実したものであることを強調し、核兵器廃絶に向けすべての国と市民社会との協力をいっそう強めるように呼びかけました。
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兵庫県代表団は、世界大会の成功に大きな役割を果たしました。
国際会議では、田中信一・兵庫県平和委員会事務局長と林政人神戸市議が、非核「神戸方式」について報告しました。アメリカ代表の青年、ケイラ・ウォーリーさん(タフツ大学生・平和行進国際青年リレー行進者)は、この話を聞いて神戸訪問を希望し、大会後に来県して交流し、神戸港を見学しました。分科会でも非核「神戸方式」を学ぶ特別報告(記事二面)を行うなど、戦争する国づくりに対抗する措置として非核「神戸方式」に強い関心が払われました。
ノーモア・ヒバクシャ訴訟の全国弁護団長の藤原精吾弁護士は、国際会議で、原爆症認定裁判の争点、成果など、核兵器禁止条約の根拠となる核兵器の非人道性をうきぼりにする報告を行いました。
閉会総会では、新婦人兵庫県本部の垣本千里平和部長が子ども連れの会員たちと登壇し、「ヒバクシャ国際署名」の各地の活動を紹介しながら、「三万筆の目標を達成しました。五万筆めざして全県で奮闘中です」と報告し盛大な拍手を受けました。「若い女性たちが子どもたちと一緒にがんばる姿に勇気が出た」「ヒバクシャ国際署名を集め、私たちの手で政治を変えよう、動かそうと確信がもてた」などの感想が寄せられ世界大会のエンディングにふさわしく盛り上げる役割を果たしました。
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閉会総会では、核兵器禁止条約を採択した国連会議議長のエレン・ホワイト大使からのメッセージが紹介されました。「この歴史的な出来事は、国際社会にとって、特に、市民社会にとって、偉大な成果です。しかし、条約の採択は、この道の終わりではありません。…みなさんの強い確信に励まされ、私は大いにやる気になっています。引き続き、みなさんのリーダーシップを頼りにしています」との国際社会の決意に会場中が大きな歓声と拍手で応えました。
世界大会は、「核兵器禁止条約に背を向け、九 条改憲をもくろむ安倍政権を、市民と野党の共同の力で解散総選挙へと追い込みましょう」(世界大会―長崎決議)と呼びかけ、「ヒバクシャ国際署名」を軸に「平和の波行動(世界同時行動)」を今年九月二十日から二十六日の間に実施することを提起しました。
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兵庫県代表団は、各地で託された折り鶴を持参しました。その数は六万羽を大きく越えるものでした。一つひとつに核兵器のない世界への願いが込められたものです。この願いを結集、拡大するために、これまでにない広がりを持つ署名推進組織を立ち上げる取り組みも進められています。世界大会後、垂水区、兵庫区、姫路市などで報告活動が行われました。世界大会が示した核兵器廃絶に向かう新しいたたかいに意気高い取り組みがスタートしています。

(「兵庫民報」2017年8月27日付)

平松順子さんが原水爆禁止世界大会の参加報告

第八回ピースフェスティバルが実行委員会主催で八月十一日、神戸市長田区の神戸平和と労働会館・喫茶「若草物語」で開催され、三十人が参加しました。
実行委員長の挨拶のあと、平松順子衆院兵庫二区予定候補が、「原水爆禁止世界大会に参加して」と題して話しました。
平松さんは、核兵器を史上初めて違法化する「核兵器禁止国際条約」のすぐれた内容に言及。これが採択された背景に世界の情勢の変化と命をかけて訴え続けた被爆者の奮闘と、粘り強くとりくみつづけた日本の原水爆禁止運動があることや、中満泉国連軍縮上級代表やオーストリア政府代表の発言などを紹介。
世界がこの条約の採択を歓迎している一方で日本の安倍首相の態度はそれに逆行する被爆国にあるまじき態度にふれ、さらにこの条約を力に廃絶にすすむためには、日本政府の態度を変えることが必要ですと強調。世界でとりくむ九月二十日から二十六日の平和の波行動とヒバクシャ国際署名をとりくむことを訴えました。
参加者から「安倍首相が条約に反対するのはなぜか」との質問もでて、交流しました。
その後、食事をしながら文化行事などを楽しみました。
二階では九日から十一日まで、「平和のための原爆・戦争写真展」も開催されました。

(「兵庫民報」2017年8月27日付)

原水爆禁止世界大会分科会で非核「神戸方式」に注目

梶本兵庫県原水協事務局長が特別報告

原水爆禁止世界大会の第三分科会「非核平和の自治体づくり」で非核「神戸方式」について、兵庫県原水協の梶本修史事務局長が特別報告を行いました。
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その報告は――
①神戸港は戦時中の日本の基幹産業の中心地であったが、終戦後、米軍に全面占領され、米軍基地として年間百~三百隻の米軍艦が利用する補給基地の役割を果たした。
②米軍基地のために米兵と市民とのトラブル、暴力団への武器・麻薬の横流しなどの事件が多発。市民と港湾労働者による米軍基地撤去のたたかいで一九七四年八月に神戸市への返還をかちとった。
③非核三原則が国是とされる中、米海軍幹部ラロック氏の「日本への米軍艦から核兵器は降ろさない」との発言(七四年十月)を契機に、神戸市議会で、「核兵器積載艦艇の神戸港入港拒否に関する決議」が全会派一致で採択された(七五年三月十八日)。
④神戸市は、神戸港に入港を希望する軍艦に非核証明書(核兵器を積んでいないとの証明書)の提出を義務づける措置を取った。
⑤米国は、核兵器の存在を肯定も否定もしない政策を取っているので、非核証明書を提出できない。この手続きが始まって以降四十二年間、米軍艦の入港がゼロになった。
⑥日本の港湾は、例外なしに地方自治体が管理者。この地方自治の力が非核「神戸方式」の法的根拠。
⑦この背景には、日本共産党市議団が三議席から十議席に躍進(七一年四月)、市議会で安保条約反対派が過半数を占めた、軍事基地撤去を公約とする革新市政が誕生(七三年)などの要因があった。
⑧米大使・総領事・海軍長官など米国関係者が米軍艦の神戸港受け入れを迫っている。
⑨神戸市長が「非核証明書方式の厳守」を言明しないなどの弱点を乗り越える市民運動、市民世論が必要――など。
会場からは、「非核『神戸方式』はどこでも実行できるのか」「国から神戸市に財政の締め付けなどの圧力はないのか」「戦争法成立で影響を受けるのか」「市議会で『神戸方式』をやめようなどの動きはないのか」など熱心な質問が出されました。
「非核『神戸方式』の内容を初めて知った。自分のところでも実行するように運動したい」(神奈川県議など)との意見も相次ぎました。
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大会後、梶本氏は、日本の港湾に米軍艦が寄港する計画が起これば、全国的に抗議を集中する取り組みが日本原水協の指揮のもとに続けられているが、非核「神戸方式」を守り、広げる具体的な運動を、「ヒバクシャ国際署名」の取り組みと結合して推進することが求められていると痛感した―と語っています。

(「兵庫民報」2017年8月27日付)

「8・15平和のつどい」:核兵器禁止条約の意義:冨田宏治氏が講演

「兵庫の『語りつごう戦争』展の会」主催の「平和のつどい」八月十五日、神戸市兵庫区の妙法華院で開かれ、炎暑のなか六十人が参加しました。
主催者を代表して戸崎曽太郎氏が、「毎年平和を願ってつどいを開いているが、今年は特に強行可決した共謀罪法の廃止と安倍政権の退場を求める」と挨拶しました。
今年の講演は、関西大学教授の冨田宏治氏が「核兵器禁止条約と日本の役割」と題し行いました。
冨田氏は、七月七日に国連会議で採択された条約成立の経緯を述べ、今年二月の準備会合でコスタリカのホワイト軍縮大使を国際会議の議長に選んだ段階で今回は成功すると確信したと話しました。また国連事務総長が軍縮担当上級代表に日本人の中満泉氏を指名したことも、大きな意味を持つと指摘しました。
冨田氏はこの条約が①核兵器の法的禁止=非合法化を先行させ、完全廃絶につなげる②核兵器に関わるほとんどすべての活動を禁じ、「核抑止力」を明確に否定していることを強調しました。またこの条約が被爆者の悲願を真正面から受け止め、核兵器の非人道性を強調してつくられた優れたものだと述べ、核保有国など今回参加していない諸国も、核兵器に「悪の烙印」が押されたので、道義的責任が問われると話しました。
冨田氏は最後に「日本の署名運動が、この条約に結実したと言えるが、日本国民は日本政府を参加させる国際的責務がある」と強調しました。

(「兵庫民報」2017年8月27日付)

亀井洋示「しがみつき」

(「兵庫民報」2017年8月27日付)

神戸市長選その争点は…〈2〉

安倍〝自民党政治〟の持ち込み許すのか、「自治体らしい自治体」を取り戻すのか

(2)「震災は終わった」と大型開発の復活

「自民党政治」の持ち込みによる神戸市政のゆがみの一つは、「大型開発の復活」です。
久元市長は「震災復興は終わった。これから神戸は新たなステージに踏み出した」として「これまで着手できなかったインフラ整備」を推進しはじめました。市長自らが「事業費数千億円のオーダー」を打ち上げた三宮周辺~市役所~神港突堤のウォータフロントまでの広大な巨大再開発。さらには、東西に阪神高速をもう一本つくる大阪湾岸道路の西伸(総事業費五千億円)や神戸空港の民営化と、次々大型プロジェクトを開始しました。
また今年になって久元市長は、矢田前市長が「大型開発を抑制し、生活密着型の公共事業を優先する」として凍結していた「第四の人工島(六甲アインランド南)」計画の復活まで表明しました。
しかし、久元市長が熱心なのは外国人居住者のとりこみや、駅前滞在人口増加など、外需だのみの都心一極集中の再開発ばかりで、大型店の出店による地域商店の疲弊や、高齢化・老朽化などに悩むニュータウンなどのまちづくりの問題は後回しです。
最大与党の自民党も「三宮再開発されたら、海岸のほうへ行く道とか、人が通るところを優先的にやっていただいて、西区、北区の田舎のほうまでそんなん必要ないと思っています。人が集まるところはしっかりと頑張っていただきたい」(二〇一六年十月十三日総括質疑で自民党の梅田幸広議員=起訴された三市議の一人)と応援しています。
こうした、震災前後の大型開発最優先=「開発会社」への回帰ともいえる事態は、神戸になぜ特徴的に表れているのでしょうか。
根底には、安倍内閣が公共事業による財政出動をアベノミクスの三本の矢に位置付け、高速道路や巨大港湾、大規模再開発プロジェクトなど新規の大型開発事業に多額の予算を投入するながれに、安倍政権の応援を受けて当選した中央官僚出身の市長として政府方針を忠実に実行する市長の政治姿勢があります。
象徴的なエピソードが久元市長自身のブログに掲載されています。六月二十四日に神戸を訪れた安倍首相から「『外国人にとって神戸が住みよい街になるよう取り組んでください』と励ましてくださいました」とし、市長の決意として「『骨太方針2017』にもあるように、『企業における職務等の明確化と公正な 評価・処遇の推進、英語等でも活躍できる環境など就労環境の整備』とともに、自治体自身もしっかりと取り組んでいかなければいけないという思いを改めて強く持ちました」と語っています。

(「兵庫民報」2017年8月27日付)

借り上げ住宅退去強要裁判:Nさんの審理再開を

神戸地裁へ弁護団と支援者が抗議宣伝


阪神・淡路大震災の借り上げ復興住宅のURからの借り上げ期間二十年が終了したことを理由に、神戸市と西宮市はそれぞれ、継続入居を求める入居者に退去を求める裁判を行っています。
神戸市は七世帯を相手に裁判をしていますが、そのうちのNさん(79)について、七月十一日の弁論期日に借上弁護団の佐伯雄三団長が、Nさんに対する市の入居前説明状況(本来入居者が記入することになっている借り上げ期間を市職員が記載していたことなど)や、現在の生活状況(入浴・調理・買い物などに介護が必要など)を明らかにすると述べたにもかかわらず、神戸地裁第二民事部の山口浩司裁判長は、審理を打ち切り、一方的に十月十日に判決を言い渡すと宣告しました。
入居者を支援する五つの支援団体が審理継続を要請、弁護団も弁論再開申立を行いましたが、第二民事部は十七日、弁論を再開しないと通知。支援団体と弁護団は、審理再開を求め、地裁直近のJR神戸駅前で宣伝を繰り返しています。

(「兵庫民報」2017年8月27日付)

堀内照文エッセイ(12)

戦没野球選手に想いはせ不戦の誓い新たに

今年の八月十五日の甲子園は、天候不良で試合がなかったため実施されませんでしたが、本来なら終戦記念日として正午に黙祷がおこなわれます。
甲子園も戦争の陰から無縁ではありませんでした。
沢村栄治(京都商)やその好敵手だった大阪タイガースの景浦將(松山商)らが戦没選手であることは有名です。
ところで今年の京都代表は京都成章、神奈川代表は横浜高校。この組み合わせで甲子園を沸かせたのが、一九九八年の夏の大会決勝戦。横浜高校の松坂大輔がノーヒットノーランを達成からです。その前に決勝戦でノーヒットノーランを達成したのが、一九三九年の大会での和歌山代表、海草中学の嶋清一投手でした。嶋投手のすごいところは準決勝もノーヒットノーランだったこと、さらにはそれら含め五試合全て完封勝利で優勝投手になったことでした。この嶋清一も明治大学進学後、学徒出陣で戦地で命を落としました。
兵庫県の選手も犠牲になっています。一九三三年の大会準決勝で中京商を相手に延長二十五回を一人で投げぬいたのが、明石中学の中田武雄投手。そのひとつ上の楠本保投手は甲子園で二度のノーヒットノーランを達成した。ともに慶應を経て、仕事に就いたのちに兵役に就き、中田は南方で、楠本は中国大陸で戦死。奇しくも一日違いの中田が一九四三年七月二十二日、楠本が二十三日だったといいます。
未来ある有能な選手が無残にも命を落とした戦争。たとえ生還できても肩を痛めるなど往時の活躍ができなかったといいます。戦争がなければ、その後どんな活躍をしたでしょう。そんな思いも胸に、不戦の誓いと憲法九条を守り、活かす決意を新たにしました。

(「兵庫民報」2017年8月27日付)

大和堆:漁期に向け安全操業確保を

堀内衆院議員らが農水省・海上保安庁に要請

農林水産省への要請

海上保安庁への要請

日本の排他的経済水域内にあり、日本海の好漁場である「大和堆」で、外国船が違法操業を繰り返している問題で、日本共産党の堀内照文、藤野保史両衆院議員、井上哲士、武田良介両参院議員らが、農林水産省、海上保安庁に、安全操業の確保等を要請しました。
要請書は、昨年九月から十月にかけて、「大和堆」で北朝鮮など外国漁船数百隻により、イカなどの違法操業が相次ぎ、安全面から日本漁船が「大和堆」から離脱を余儀なくされるとともに、イカ漁は約三十年ぶりの大不漁で、違法操業が続けば資源の枯渇も懸念されると指摘。
近隣諸国と連携し、主権の尊重などルール確立、水産資源の確保に向けた取り組みをすすめること、漁業取り締り船、取り締り航空機の重点配備等の監視・取り締まりの体制強化をはかることなど、九月、十月の漁期に向け対応を求めています。
堀内照文衆院議員は、「兵庫県の浜坂では、今年大和堆で甘エビ漁をあきらめ、損失は四千五百万円前後と言われている。イカ釣り漁船も減少している中で死活問題」と訴えました。
対応した水産庁の長谷成人長官は、「海水域からの追い出しに努めている。今後も海保と連携して対応していきたい」と答えました。
農林水産省への要請(左から、武田・井上両参院議員、長谷長官、藤野・堀内両衆院議員ら)
海上保安庁への要請

(「兵庫民報」2017年8月27日付)

「子どもの権利 兵庫」が野口善國弁護士招き学習講演会


「子どもの権利 兵庫」は野口善國弁護士を講師に学習講演会「追いつめられた子どもたち――救いの道を求めて」を八月十九日、新長田勤労センターで開催し、三十四人が参加しました。
最初に主催者から、この二十年で虐待が二十件から千二百五十件と六十倍に激増し、少年事件も頻発する中で、野口さんはケースワーカーが「まねできない」と言うほど献身的に少年問題に取り組んでおられることを紹介したあと、野口さんが一時間の講演を行い、さらに一時間、質問・意見に応えました。
野口さんは、大学時代に非行少年との出会いがあったこと、三十一歳で弁護士になってからも少年事件にとりくんできたことを紹介。須磨A少年事件も基本は同じで非行少年は愛された感情が分からない・持てない子どもたちだと述べ、子どもの権利条約に明らかなように、子どもの願い――いろんな事をしてみたい・見ていてほしい・養ってほしいという思いをかなえることが愛なのだけれど、同時に家庭だけでは問題は解決せず、社会の仕組みに原因があることも押さえねばならないと指摘しました。
質問・意見に応えるなかで、野口氏は、A少年も両親に虐待されたと感じており、「いつ死んでもいい」「ナメクジを殺していいのに何で人はダメなのか」と、自分の命そして他人の命の尊さもわからなく育った結果、あの悲惨な事件を引き起こしたとし、被害関係者の思いを癒せるのは、加害者が心の底から反省し、立ち直っていくことだと述べました。
参加者には、子どもをどう考え、困難な子育てにどう取り組めばいいのかという課題に、最も基本となる大切な視点を学んだ素晴らしい講演会となりました。
(井山和重=同会事務局長/整理は編集部)

(「兵庫民報」2017年8月27日付)

神戸演劇鑑賞会9月例会:オペラシアターこんにゃく座:オペラ『ネズミの涙』



九月の舞台は、神戸演劇鑑賞会初登場、オペラシアターこんにゃく座の公演です。オペラでもない。ミュージカルでもない。日本語創作オペラ、つまり歌と芝居が一体となる歌芝居です。今回は、俳優たちが、ネズミに扮し、縁の下の戦場で逞しく生きてゆく姿を描いている。
物語は、ドイツの劇作家・ブレヒトの「肝っ玉おっ母とそのこどもたちを」下敷きに、演出家・鄭義信が書きおろしたもの。
主人公は、テンジクネズミ。彼等は「天竺一座」を主宰している。座員はわずか四人。マンガン(父親)、スズ(母親)、チタン(息子)、リン(娘)。この四人が唯一のレパートリー「西遊記」を上演しながら、戦時下の街から街へと、ブリキのバスで移動する。
冬にはじまり、春、夏、秋、めぐる季節の中で、さまざまな困難に直面する。オンボロバスは重い。息子は軍隊に取られ戦死。娘は、街を性悪なドブネズミが襲うのを知らせようとして銃殺される。それでもネズミたちは負けない。「ネズミの涙は米粒より小さい。けれど、地球より重い」と胸を張りながら、今日も歩き続ける。
この舞台の音楽の特徴として、サムルノリ(朝鮮半島の四種の伝統打楽器を使った音楽)を取り入れている。歌とピアノ、そしてサムルノリが絡み合い、東洋と西洋が不思議な共鳴をみせる。
そして、台詞のひとつ、ひとつに深い味わいがある。決して、美しい話ではないが、その言葉はまるで詩を感じさせる。
「こんにゃく座」は東京の芸大出身者たちで創設された。名前の「こんにゃく座」はこんにゃく体操から。
暑い夏ですが、こんにゃく座のみなさんの歌と芝居で涼を得てみませんか。
(小谷博子)(舞台写真は宮内勝撮影)

オペラシアターこんにゃく座公演 オペラ『ネズミの涙』

台本・演出=鄭義信 作曲・音楽監督=萩京子 出演=佐藤敏之、梅村博美 他/①9月3日(日)14時②4日(月)18時30分③5日(火)13時30分/神戸文化ホール中ホール/会員制(入会時に入会金千円と月会費2カ月前納)、月会費3,500円(大学生2,000円、中高生1,000円)/☎078‐222‐8651、Fax078‐222‐8653

(「兵庫民報」2017年8月27日付)

神戸映画サークル協議会9月例会:『ザ・ビートルズ』



あなたをビートルズがツアーをしていた時代に連れていこう
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一九六〇代、世界中に熱狂的なファンを作り、時代の寵児となった世界一有名なバンド、ザ・ビートルズを題材にした映画は多いが、四十六年ぶりに劇場公開されるアップル(ビートルズが設立したApple Corps Ltd.)が公認したこの作品は、リバプール時代も含む貴重な百時間以上のアーカイブ映像とオリジナル・インタビューで構成されている。
映像は、彼らにしか成し遂げられなかった栄光の日々の中での、時には大胆な、時にはあまりにも繊細な若者たちの表情を画面に映し出している。
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お揃いのスーツを着た若者たちは、メジャーデビューするやいなや、ヒット曲を出し成功を掴んでゆく。アメリカを、そして世界を目指してイギリスを飛び出したビートルズ。
当時の米国は、ケネディ暗殺、公民権運動、ベトナム戦争、ビキニ諸島沖の核実験等、様々な出来事が起こっていた激動の時代だった。
ビートルズの魅力は、音楽だけではなかった。インタビューでのウィットに富んだコメントが当時の若者たちの心を掴んだ。政治的な質問をふられることも多く、自由な発言の数々は、歓迎する人達と非難する人々を生んだ。平和を愛し、差別を嫌った彼らの発言の数々は社会に影響を与えた。
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映画は時間軸にそって、彼らが大人になっていく過程と共に時代の空気を映し出している。
本作は、ビートルズファンにはワクワクした喜びを、そうではない人たちには新たな発見と出会いをもたらしてくれる優れたドキュメンタリー映画となっている。
(宮下宜子)

映画『ザ・ビートルズ』

神戸映画サークル協議会市民映画劇場9月例会/9月22日(金)①12時②15時③19時、23日(土)①11時②14時/神戸アートビレッジセンターKAVCホール/監督:ロン・ハワード/2016年、イギリス、108分/一般1,700円(前売り1,300円)、シニア・障がい者・大学生以下1,300円/☎078‐371‐8550、http://kobe-eisa.com/

(「兵庫民報」2017年8月27日付)

観感楽学

かの人が閉会中の衆院予算委員会において加計・森友問題で「謝罪」のために使ったのが「李下に冠をたださず」の中国故事。これは六世紀初め、南北朝時代の梁・昭明太子が編纂した『文選』に収録されている。『文選』は周時代からの優れた文学作品を集めたもの。そこに採録された『君子行』という漢時代のはやり歌がその原典という▼意味するところはみなさんご存じの通り。しかし驚くことにこの言葉の引用に続けてあの人はこう言ったのだ。「しかし(加計氏が)私の立場を利用して何かを成し遂げようとしたことはただの一度もない。」問われているのは首相の行為であり、故事も君子の心構えを示したもの。それを友人の行為にすり替えてしまった。これによって自身の「謝罪」意思は見事に消えた▼ところで李=スモモ(酢桃)はバラ科サクラ属。モモは同科であるがモモ属。同じような果実であるアンズ=杏がサクラ属。ということはかつては使われていた巴旦杏(ハダンキョウ)という呼び名が植物分類上は正しいのかもしれない。もっともいまやスーパーでの命名はプラムなのだが▼ともあれこの人の言葉遣いを「アンズるより倒すが安し」。(T)

(「兵庫民報」2017年8月27日付)

日本共産党近畿ブロック比例代表そろいぶみ街頭演説


9月2日(土)16時15分~45分 神戸・三宮センター街東口

(「兵庫民報」2017年8月27日付)

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