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2016年9月25日日曜日

強行から1年:戦争法廃止を―県内40カ所超える取り組みに約千4百人

兵庫県憲法共同センターの神戸・三宮での宣伝

憲法共同センターの三宮での宣伝では堀内照文衆院議員も訴え

戦争法(安保法制)の成立から一年の九月十九日、兵庫県内各地で、憲法共同センターや1000人委員会、総がかり行動、九条の会、革新懇などそれぞれ多様な形で、戦争法廃止を求め、宣伝・集会・デモなどが行われました。豊岡駅前では但馬革新懇が集会を開催し、七十人が参加。尼崎では、戦争・原発・貧困・差別をゆるさない尼崎共同行動が百五十人の集会。明石では総がかり行動明石が百八十人の集会とデモ、二市・二町総がかり行動は加古川駅前で百五十人で集会など(党県委員会の集計で)四カ所の集会、三十八カ所の宣伝が行われ、千三百五十四人が参加しました。

丹波市9条の会連絡会のスタンディング(写真:西脇秀隆市議)

総がかり行動明石の集会(写真:党東播地区S氏)

命とくらし・平和を守る淡路連絡会の洲本での宣伝(写真:岡田教夫氏)

姫路では集会後雨の中デモ(写真:九条の会・西姫路)

東灘憲法共同センターの宣伝:マイクは同センター代表の藤末衛氏(写真:村上次郎氏)
加古川での集会では永井孝信元労働大臣も発言(写真:立花俊治氏)

(2016年9月25日付「兵庫民報」掲載)

県憲法共同センターが今後のたたかいを論議

国民共同を地域から広げ、戦争法を廃止、改憲許さず



憲法改悪ストップ兵庫県共同センターは九月十四日、団体、地域代表者会議を開き、九月十九日の戦争法強行一年のとりくみを成功させながら今後のたたかいの方向を論議しました。
津川知久代表が六日に開かれた中央憲法共同センター第三回総会の報告と、問題提起をしました。
津川氏は、参院選での野党共闘の成立と十一の一人区での勝利と、その一方で「改憲議員」が三分の二となったことはまさに弁証法だと指摘。市民連合の見解が指摘するように野党共闘なしに衆院選はたたかえない、戦争法を廃止し、改憲を許さないために国民の共同を地域から広げるために次の三つの方向を提起しました。
①自民改憲案の問題点と現行憲法の値打ちについての草の根からの学習運動②戦争法の具体化を許さない世論づくり③憲法闘争を生活要求に根ざした分厚い共同に発展させること――。
また津川氏は、改憲派も地域から運動をすすめており、日本会議もデモを行い、神戸大を会場に改憲講演会を計画していることなどをあげ、憲法を守る共同のたたかいを地域から広げることが重要だと訴えました。
中央共同センターの会議については、総がかり行動実行委員会が臨時国会開会直後に二千万署名の提出行動をおこなうこと、当面十月末の青森集会へ南スーダン派遣中止の団体署名を緊急におこなうこと、沖縄の民意を踏みにじる暴挙に抗議する署名をすすめるなど、総がかり行動をさらに発展させ、改憲阻止へさらに大きな運動を来春をめどに追求していることを報告しました。
和田邦夫事務局長は、①新しい段階での運動の発展へ、地域で学習会を具体化、当面最大の集会は「11・3憲法集会」(講演=渡辺治一橋大学名誉教授)②毎月の三日、九日、十九日の行動をさらに広げる③中央総がかり署名提出行動など、連携行動は追って具体化する④神戸の第二火曜昼デモを改憲派に負けないよう成功させる⑤「アベ政治を許さない」Tシャツの普及――など今後の取り組みを提起しました。
また、当面の全国統一の署名運動はないため、県共同センター独自の署名運動にとりくむことも提起し、確認されました。
*
交流では、

  • 二千万署名は中学校給食署名や公立幼稚園つぶし反対の署名より少ない。まだ子育て世代を巻き込めていない。憲法闘争を分厚くとの提起はそのとおりだ(芦屋)。
  • 戦争法案反対のとりくみは民主勢力で実行委員会をつくり社民系とも共闘してきた。法成立後も共同行動明石を結成し戦争する国づくり全体を止めていく運動をすすめている。明石革新懇も身近な問題として憲法をつかむ努力と自民案でどんな社会になるかの学習にとりくんでいる(明石)。
  • 医生協、新婦人、共産党の一支部が二千万署名目標達成。共同センター結成を決め、総会や行動を決めてとりくんでいる(西区)。
  • 中央総がかりの呼びかけで区の九人が呼びかけ人となり署名推進や集会など、行動を広げてきた。署名数は目標には届かなかったが史上最高。十日の会議で新しい組織になった。新社会、生活の党からも参加やメッセージがある。教会や寺院でも共感が多い(長田)。

―などの発言がありました。

(2016年9月25日付「兵庫民報」掲載)

兵庫県憲法会議が総会:たたかいは新たなステージへ


憲法改悪阻止兵庫県各界連絡会議(兵庫県憲法会議)は九月十五日、二〇一六年度総会を開催しました。
前半では、津川知久代表幹事から〝参議院選挙結果と秋からのたたかい=第三ステージへ〟の総括的な解説がなされました。
津川代表は、参議院選挙は安倍選挙戦術(争点隠し等)が一定効を奏したが「戦後初めての野党共闘が〝発展途上的な成果〟をあげた」ことを具体的な数値と事例で確認しました。その上で兵庫憲法共同センターの集中討論による「戦争法廃止・明文壊憲許さない三つの角度」のもと、県下の地域ごとに一点共同をもっと広げる事を強調しました。さらに今後の運動のあり方として、労組や市民諸団体の政治活動と二千万署名の結びつきの効果を例に挙げました。兵庫労連傘下の各労組は、二千万署名を前面に出し、自らの言葉で政治闘争への参加を広げた画期的な展開を語りました。会場からはリアルな津川代表の話に多くの質問や意見が出ました。
後半では、上脇博之事務局長が一年の活動報告、国内外や県内の様々な憲法とくらし・平和に関する情勢、二〇一六年の活動方針を具体例を入れて説明しました。総会は、前半の議論内容も含め方針を確認、役員では磯谷吉夫兵商連会長ら五人の代表幹事、上脇博之事務局長の再任を決めました。 (速水二郎)

(2016年9月25日付「兵庫民報」掲載)

日本共産党県議団が知事に重要政策提言

県「行革」は延長せず終了を県民サービス回復こそ



日本共産党兵庫県議団は九月十四日、井戸敏三知事へ「二〇一七年度予算編成にあたっての重要政策提言」を行ないました。
ねりき恵子団長のあいさつの後、いそみ恵子政調会長は、「改憲や社会保障の大改悪などをすすめる安倍暴走にストップを」「県行革プランは延長でなく、終了し、福祉医療など県民サービスの回復こそ」「こども医療費や少人数学級の促進」「公共施設等総合管理計画による県立施設の安易な統廃合をしないこと」「共謀罪への反対を」など、提言の柱を説明しました。
各県議も、「姫路の病院統合再編問題は、尼崎でしたような丁寧な住民説明会を」「姫路港のバラ貨物の増量計画による環境問題の検討を」(入江次郎県議)、「核兵器禁止の条約が国連で議論され、被爆者が訴えた署名が開始されている。知事としても賛同を」(庄本えつこ県議)、「UR借上げ住宅の入居者が、県当局の開いた説明会で、継続入居の申請を断念させられている。第三者の判定委員会も事務局主導の問題があることが浮き彫りになっている。より柔軟で丁寧な対応が必要」「受動喫煙防止、禁煙などの促進策をすすめること」(きだ結県議)、「関西広域での原発事故の避難訓練で不十分さが明らかになった。そのもとで再稼働をすすめるべきでない」「宝塚ホテルなどの文化的な建築物の保存にたいするフォローを」(練木恵子県議)など、提起・要望をしました。
これに対し、井戸知事は、「来年度予算にむけて意見をうかがった。行革は漫然と延長するのではない。喉元すぎれば元にもどすこともあるので、今後も継続が必要」と発言しました。
現在、県議会で行革特別委員会が設置され、県の「第三次行革プラン」の三年目の総点検がはじまっています。行革の期間は二〇一八(平成三〇)年までと定められています。知事の発言は、期間を延長し、県民にこれまでの公共事業などの借金の犠牲、サービスカットを押し付ける姿勢を示すものです。

(2016年9月25日付「兵庫民報」掲載)

尼崎で堀内衆院議員を囲むつどい

“さらなる前進へ力を”―とりくみ通じ3人が入党



日本共産党尼崎地区委員会が「堀内照文衆院議員を囲むつどい」を九月十八日、同市内で開き、七十数人が参加しました。
衆院兵庫八区予定候補でもある堀内議員は、国会活動と党議員団の値打ちを語った後、参加者の「緊急事態条項は被災地の実感からかけ離れている」「野党共闘がどうなる」「維新はなぜ大阪、兵庫で強いのか」などの質問・意見に答えました。
堀内氏の「さらなる前進へ力を貸して欲しい」との訴えに応え参加者の一人が開場で入党を決意するなど、「つどい」のとりくみを通じ、あわせて三人が入党しました。

(2016年9月25日付「兵庫民報」掲載)

平松2区予定候補囲み、お月見のつどい


「中秋の名月」の九月十五日、長田中地域後援会が「お月見のつどい」を長田区内の集会所で開催。裏山で採取してきたススキを大きな花瓶に飾り、望月を描いた横断幕を掲げるなど「お月見」の雰囲気を演出。四十人近くが参加しました。
最初に党創立九十四周年記念講演のダイジェスト録画を視聴、大きな画面で映し出された志位委員長の訴えに熱心に聞き入りました。
後援会副会長の挨拶のあと、衆院兵庫二区の平松順子予定候補が、兵庫県の参議院選挙結果と支援への感謝、県内の選挙様相と市民運動との共闘の前進、これからのたたかいの方向などを語り、衆議院選挙でのさらなる支援を訴えました。
文化行事として「ハーモニカの演奏」と「独唱」を楽しみながら食事をした後、日本共産党への質問・意見を聞く時間に。「介護保険の要支援1・2がけずられるとはどういうこと?」「今の政府がやっている社会保障改悪で、一人ひとりが一体どういう死に方をするかが心配。共産党は何をやってくれるのか」「介護保険の改悪は国の制度のことだが、地方で独自の予算をたてれば維持できると思うので、共産党に頑張ってもらいたい」「政務活動費の問題は共産党とは無縁のようだがなぜか?」などの質問や意見が出されました。
平松氏は、経済の民主的改革案などとかかわって、日本共産党のめざす政治改革の方向を説明するなど、ていねいに答えました。

(2016年9月25日付「兵庫民報」掲載)

消費税廃止各界連絡会総会で大門議員が講演

「社会保障の財源は消費税」は破綻/景気回復による財政の立て直しで



消費税廃止兵庫県各界連絡会は九月十六日に総会を神戸市内で開催。大門みきし参議院議員が総会記念講演をおこない、市民ら百二十人が参加しました。


大門氏は、アベノミクスの中心は「異次元の金融緩和」であり、円安株高の「金融バブル」を作り出すもので、その株価を支えるために年金積立金も投入され、株価の変動による損失を生み出していることを明らかにしました。また、金融緩和によって、より豊かになる富裕層と生活がより苦しくなる庶民との「二極化」が進み、国民の生活はよくなっていないと指摘しました。
さらに将来への不安が大きくなる「暗い社会保障」が経済面におけるマイナスの悪循環を作っていると指摘しました。社会保障の拡充が雇用の促進や消費マインドの拡大につながることは「厚生労働白書」も認めるところであり、「明るい社会保障」こそが重要であると訴えました。
また、他の先進国では財政再建を庶民増税でおこなってはいないことを紹介し、日本では逆進性の高い消費税が増税のたびに景気を悪くしてきたことなどから安倍政権が「社会保障の財源は消費税で」という主張は破綻しており、景気回復による財政の立て直しが重要であると指摘しました。
総会では、各団体から消費税廃止の運動の取り組みが報告され、大嶋誠事務局長ら役員の再任・就任が採択されました。
(有本花野子=同各界連事務局次長)

(2016年9月25日付「兵庫民報」掲載)

たたかいの現場とスクラム組んで:堀内照文エッセイ(1)

国会へ送っていただいて一年と九カ月。臨時国会が目前です。昨年は戦争法の強行で通常国会が大幅に延長されるなか、野党が求めても安倍総理は臨時国会を開きませんでしたから、初めて迎える臨時国会となります。
南スーダン派遣など戦争法の具体化、高江ヘリパッド建設など沖縄に対する問答無用の強権政治、農業と日本の経済主権を壊すTPP…。私が所属する厚生労働関係でも、残業代ゼロを含む労基法改悪、さらなる年金削減など重要な課題、法案が目白押しです。国会閉会中もその論戦の準備の日々です。
先日はその一環として、政府がすすめようとしている「働き方改革」のレクチャーを全労連の役員の皆さんとともに受けました。
安倍総理は、働き方改革実現推進室の開所式で「長時間労働を自慢する社会を変えていく。『モーレツ社員』という考え方自体が否定される日本にしたい」などと言っています。
ならばなぜ、長時間労働を招く残業代ゼロ法案を撤回しないのか。
政府の担当者は、「働き方改革」と残業代ゼロ法案は「矛盾しない」と述べ、揚句には残業代ゼロ法案の中に健康確保措置を盛り込んでいることなどをあげて「規制は強化される」と強弁しました。
これには「労働時間規制を外せば『モーレツ社員』になることは明らかだ」と批判の声があがりました。
政府のいう「理屈」を彼らも否定しえない深刻な労働現場の実態も突きつけながらどう覆すか。たたかいの現場とスクラムを組んで頑張ります。
(日本共産党衆院議員)

(2016年9月25日付「兵庫民報」掲載)

ノーモアヒバクシャ近畿訴訟傍聴記:2016-09-16

「放射線起因性」と「要医療性」の判断をめぐって

副島圀義

九月十六日、大阪地裁では豊島達哉弁護士が、十四日の名古屋地裁判決を紹介して意見陳述しました。
名古屋地裁は原告四人のうち二人は訴えを認め、二人は退けましたが、全員について発病が被爆によることは認めています。
「被爆者の発病原因を考える時に、爆心地からの直線距離だけではなく、放射線感受性の個人差、被爆状況、被爆後の健康状態、疾病歴などを総合的に判断する」との司法判断の流れは動かしがたくなっています。
いっぽう「要医療性」を個々の被爆者についてどう判断するか、は司法判断も分かれ、名古屋地裁は「術後の経過観察」は医療とは言えない、としました。
豊島弁護士は健康な人が定期的に受ける健康診断と、がんなどにかかった被爆者が術後に「経過観察」を受けるのとは意味が違う、と主張しました。

傍聴していて感じることが三つありました。
①「個々の被爆者が発病したメカニズムを解明しなければ、被爆との因果関係は認めない」という国の主張は、もはや被爆者に対するいやがらせでしかありません。
日本被団協の提案のように、被爆者が病気になったら、その重さに応じて手当てを支給する(結果的に今の手当額より低くなる場合もある)という実際的な制度に切り替えるべきです。
②国側が好んで使う言葉に「科学的知見」というのがあります。が「結論先にありき」と利用する「科学的知見」は、せいぜい「ひとつの学説」です。核開発につきまとってきた秘密主義・被害の隠蔽のもと、放射線の人体影響についての科学的解明は大きな制約をもっています。
「わからないことを率直に認める」「あくまで事実から出発する」―こういうことこそほんとうの「科学的な態度」でしょう。国側が「科学的知見」といったら「そういうのは科学的とは言わない。被爆者から被爆の実相を謙虚に聞き、学び、受け止めることこそ、科学的な態度というのだ」と言い返してほしいな、といつも思っています。
③「裁判…は公開法廷で…行ふ(憲法八二条)」はずなのに、実際の真理のほとんどは、双方からの書面や証拠を裁判官だけで読んでやっています。最高裁にいたっては公開の弁論自体が例外的。これって憲法違反じゃないですか? まして、公開法廷で何も言わずに座っているだけの訟務官。税金のムダ遣いじゃあ、ありませんか?
治安維持法国賠同盟県本部が総会
歴史認識学習の必要性を強調
――新会長に戸崎曽太郎氏
治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟兵庫県本部は九月十一日、神戸市内で第三十五回総会を開きました。
総会では、昨年来の「戦争法」廃止の運動から参院選にいたる活動で、同盟の組織も拡大したことが報告されるとともに、選挙後、安倍内閣による、改憲の動き、「共謀法」制定の企みがあることに対し、各分野・各地域の運動と連帯して、同盟の運動を進める活動方針をきめました。
特に、安倍総理とその背後、補完勢力は歴史修正主義者であり、正しい歴史認識で対抗するため、学習を進める必要を強調しています。
二〇一八年春に「同盟結成五十周年」、同年秋に「県同盟発足三十五周年」を迎えるのに併せて記念行事を展開することとし、必要な資金百万円を集めることも決めました。
また、新役員を選出し、新会長には戸崎曽太郎氏を決めました。
*
議事の後、平野喜一郎氏が「治安維持法を生んだ近代日本の闇」と題して記念講演。氏は一九三〇年代のドイツと日本の情勢を対照し、安倍氏らはかってのドイツの道を進もうとしているが、今日の日本はそれを許さないだけの力がある。「歴史は繰り返す。最初は悲劇として、二度目は茶番として」にしなければならないと締めくりました。
*
総会では、日本共産党の金田峰生国会議員団兵庫事務所長が来賓あいさつとして参院選結果を報告し、国民は決して負けていないと強調しました。

(2016年9月25日付「兵庫民報」掲載)

《案内》『サヨナラの代わりに』:神戸映画サークル協議会10月例会

辛い壁にぶつかったとしても


何不自由することのない幸せな生活を過ごしていた主人公が、全身の筋肉が徐々に動かなくなる難病のALS(筋委縮側索硬化症)と診断されます。やがて、一年半後には車椅子生活を余儀なくされることに…。そして、介護人として採用された自由奔放な大学生との生活が始まります…。
主演のヒラリー・スワンクは『ミリオンダラー・ベイビー』などで二度のアカデミー賞主演女優賞を獲得したハリウッドを代表する女優です。スワンクに映画化を進めたのは女性プロデューサーのA・グリーンスパン。ALSを患う人々の尊厳と互いに助け合う二人の女性を描いた小説「You're Not You」に感銘を受け、ALSを患う父と叔母がいることもあって、映画化を思い立ったとのことです。
製作過程でスタッフたちはALSとその患者さんたちを学んだことが作品にリアリティをもたらしています。そして、人生で最も辛い壁にぶつかったとしても、そこに訪れる明るさやユーモア、高揚感が描かれています。
共演は『オペラ座の怪人』ではヒロイン役を演じたエミー・ロッサム。監督は『最後の初恋』のジョージ・C・ウルフです。
(寺川重憲)

映画『サヨナラの代わりに』

神戸映画サークル協議会市民映画劇場10月例会/10月14日(金)①11時②13時30分③16時④19時、15日(土)①11時②13時30分③16時④18時30分/神戸朝日ホール4階/監督ジョージ・C・ウルフ、出演:ヒラリー・スワンク、エミー・ロッサム/2014年、アメリカ、102分/一般1300円(当日1700円)、シニア・障がい者・大学生以下1300円/主催:神戸映画サークル協議会☎078‐371‐8550、http://kobe-eisa.com/

(2016年9月25日付「兵庫民報」掲載)

《案内》藤田佳代舞踊研究所発表会:大震災・津波・原発事故いのちへの思いこめ

前回発表会での「雨の名前見つけました」より(撮影=中野良介)

藤田佳代舞踊研究所モダンダンス公演第三十九回発表会が十月十五日、神戸文化ホールでひらかれます(十六時三十分開場)。
今回は新作「鳥と花のおしゃべり」「神さま背負って」の二作品と、「届ける――東北の地震と津波と原発事故で亡くなった数限りない命たちへ」が上演されます。
「鳥と花…」はススキの穂とスズメ、秋の穏やかな情景を描きます。「神さま…」は突然海に引き込まれ、何かを背負わされた男の子が色々なものと出会いながら川を遡ります。
「届ける…」は二〇一二年初演から十年間にわたり上演し、亡くなった命を追悼します。
モダンダンス教室の生徒など百十八人が出演。うち六人は知的障害クラスの生徒でほぼ介助者なしで踊ります。
入場料無料(招待制)。問い合わせhttp://www2s.biglobe.ne.jp/~fkmds/index-g6.htm

(2016年9月25日付「兵庫民報」掲載)

クリスタル短歌の会から:安武ひろ子選

なぜに今改憲なりやと腑に落ちぬ戦争放棄永久とわに守らむ
清水淑子

憲法に守られて来し七十年感謝を込めてわれらが守る
平野万里子

四歳の引揚船でのわが記憶失せぬうちに伝えゆきたし
三浦良子

永・巨泉逝きて昭和は遠くなりポケモンGOにもついて行かれず
西嶋節子

水の恵み緑の恵みを顧みず日本は何をまねてや枯れゆく
宮川菊代

家族史を残しておくと言いし人自分の娘に語り継ごうと
塩野菜美

母不在の時のみわが手にすがりくる「明日香」の肌は陽焼けしており
正津房子

パソコンの三台目にもやっと慣れぬ技術革新ここまでにして
広瀬弘子

プイプイと種飛ばしつゝほおばりし西瓜の醍醐味ふる里の宵
島田国子

花つけぬ朝顔待ちかね施肥すぎて葉の枯れゆくになす術もなく
長谷川一枝

カタコトと一両編成の列車ゆく緑の山や野をゆれながら
岡本征子

槿むくげ咲き負けじとばかり百日紅さるすべり空に向かいて競い合う夏
大西千鶴子

米寿迎えし短歌とお茶の二人の師その生き様に脱帽のおもい
森ひろ美

(2016年9月25日付「兵庫民報」掲載)

9条の会の仲間たち:段重喜


(2016年9月25日付「兵庫民報」掲載)

観感楽学:血の通ったもの

「血」の字源は、神にささげるため血液を皿に盛ったさまにあるとされています。意味するところは現在ではおよそ三通りあるようです。血液・血統・血気の熟語をくらべてみればそこに違いがあらわれています▼人間にとって、また人間関係にとって大切なものであるところから「血」を使った慣用句はたくさんあります。「血は争えないものだ」などはよい意味でも悪い意味でも使われます▼ところでアベ首相は九月十二日、自衛隊幹部を前にこんな訓示をしています。国家安全保障会議ができた、防衛装備移転三原則も確認した、平和安全法制も新しい日米ガイドラインも策定、とした上で「制度は整った。あとはこれらを、血の通ったものとする」と言ったのです。ちょっと待って下さい。「血が通う」とは人間的な思いやりや細かい気配りを示すことです。言葉のゆがみは心の反映。あなたは自衛隊員に対し「血で血を洗う」ことを迫っているのです。それも米国のために▼ちなみに身体の部分を使った慣用句で一番多いのは「目」。戦争法具体化の動きや憲法審査会の審議状況には「目を皿のように」し、それを広く伝えてやがて「目にもの見せてやる」。 (T)

(2016年9月25日付「兵庫民報」掲載)

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