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2016年12月25日日曜日

兵庫民報2016-12-25

《目 次》
  • ▼「最終2カ年行革プラン」:パブリックコメント募集1月6日まで
  • ▼オスプレイ配備撤回を:墜落事故受け抗議宣伝
  • ▼12月県議会:過労死・過労自殺防止のため労働基準法改正求める意見書を全会一致で可決
  • ▼県弁護士会が「共謀罪」法案提出反対パレード
  • ▼がんばります! 小選挙区予定候補:兵庫6・9・10区
  • ▼『JCPマニフェスト』アンケートに感想次つぎ
  • ▼神戸・市民要求を実現する会第6回総会
  • ▼ノーモアヒバクシャ近畿訴訟・傍聴記:2016-12-16
  • ▼青年たちが沖縄ツアー報告会
  • ▼堀内照文エッセイ(4):安倍政権の深刻な行き詰まり
  • ▼日本共産党党兵庫県文化後援会が作品展
  • ▼『怪しい彼女』:神戸映画サークル協議会1月例会
  • ▼段重喜「背中合わせの会談」
  • ▼兵庫山河の会「山河」70号より
  • ▼観感楽学:「個人主義」と「リスペクト」
  • ▼お知らせ:1月の発行予定

県「最終2カ年行革プラン」:パブリックコメント募集1月6日まで

老人医療費助成廃止など暮らし切り捨て計画

兵庫県は十四日、最終二カ年行革プラン(二〇一七~一八年度)の第一次案を公表しました。十一月発表の企画部会案(事務局案)に対して、市町や団体などからの意見を聞いてまとめたということですが、〝暮らし切り捨て計画〟はほとんど変わっていません。
焦点となっている老人医療費助成制度については原案どおり廃止し、新たに「高齢期移行助成事業」を創設。現在の対象者は七十歳までこれまでと同じ助成を受けられるという経過措置を追加したとしていますが、対象要件に「日常生活動作が自立していないとされている者(要介護二以上) 」を加える新制度移行によって、現行より八千人規模で対象者が制限されることになります。
県立美術館、歴史博物館、人と防災未来センター、総合体育館など文化施設利用の高齢者の減免対象を六十五歳以上から七十歳以上に引き上げることも原案どおり。高齢者への文化的な支援も切り捨てます。
また路線バスや老人クラブ、鳥獣被害対策などの県予算を削減し、いずれも市町への負担を増やす方針も変わっていません。高齢者の自動車事故が問題になるなか、公共交通に影響がでる可能性も指摘されています。
農林(水産)振興にむけJA、市町とも連携をとり新たに「地域振興会議(仮称) 」を設置するとしていますが、その概要は明らかではなく、一方で農林(水産)振興事務所地域普及所について原案どおり廃止する計画となっています。
県は、「行革」として来年度から県民の暮らし予算をいっそう削減する計画です。一方で、過大な利用を見込んだ新たな高速道路の建設などは聖域にし、巨額の税金をつぎ込もうとしています。
*
最終二カ年行革プラン(第一次案)についての県民意見(パブリックコメント)の募集が十二月十五日から一月六日の期間で行われています。第一次案と意見募集の詳細は、兵庫県サイト[ホーム>県政情報・統計(県政情報)>行財政・法規>行財政構造改革>「最終二カ年行財政構造改革推進方策〔最終二カ年行革プラン〕(第一次案)」に関する県民意見提出手続きの実施について]に掲載されています。

オスプレイ配備撤回を:墜落事故受け抗議宣伝

平和委員会と憲法共同センター


兵庫県平和委員会は、毎月十五日十七時から十八時に神戸元町・大丸前で沖縄連帯行動を続けています。一九七二年五月十五日の沖縄祖国復帰を記念したものですが、今月は、十三日にオスプレイが沖縄・名護市沖合で墜落したことを受けての行動になりました。
オスプレイはかねてから構造的欠陥機として、沖縄配備後、沖縄はもとより全国的に「日本の空を飛ぶな」「オスプレイの訓練をやめよ」「配備撤回を!」の運動が繰り広げられてきました。十三日の墜落は起こるべくして起こった許しがたい重大な事故です。
全国で抗議の行動や抗議宣伝をとの声が広がる中で兵庫県でも憲法改悪ストップ兵庫県共同センターと共同の行動になりました。
宣伝行動が開始された十七時には寒さが募ってきましたが、オスプレイ墜落事故に対するアメリカ軍幹部の対応や「墜落ではない。不時着だ」との見解を示す日本政府に対し、「許せない!」と九団体十九人が駆けつけました。
兵庫労連、兵庫県原水協、日本共産党兵庫県委員会、新婦人兵庫県本部、兵庫県平和委員会から次々と弁士が、自らの思いと重ねてオスプレイ墜落事故を糾弾し、配備撤回を訴えました。
通りがかった親子連れが「あんなの着水じゃないよね」と母親に問いかけながら署名していきました。
用意したビラもほぼ配布し尽くし、署名も十五筆集まりました。
(後藤浩=兵庫県平和委員会)

12月県議会:過労死・過労自殺防止のため労働基準法改正求める意見書を全会一致で可決

日本共産党とひょうご県民連合が提案

十二月五日から始まった定例兵庫県議会(十二月議会)が十五日で閉会しました。
*
十五日の本会議では、日本共産党とひょうご県民連合が提案した「過労死・過労自殺を撲滅するための労働基準法改正等を求める意見書」が、全会一致で可決されました。
大手広告代理店の新入女性社員の過労自殺など過労死・過労自殺が大きな社会問題になるなか、この意見書は、「時間外労働時間の上限規制」「『インターバル規制』の新規導入」「違法な働かせ方の罰則強化」「労基署の体制整備」を政府に求めています。
傍聴に来ていた兵庫過労死を考える家族の会の西垣迪世さんは、「息子はただ仕事を頑張っただけで命を奪われた。過労死・過労自殺は、まだなくなっていない。今日の意見書が全国に波紋を投げかけたと思う」とコメントを寄せました。
また同日、議案に対する討論に、いそみ恵子県議、庄本えつこ県議が、請願に対する討論に、きだ結県議がたちました。
いそみ県議は、知事、副知事などの期末手当て引き上げや県営住宅の建て替えにおける戸数削減、公共施設の指定管理者が議決なく一定の範囲内で料金を引き上げることができる利用料金制度などに反対を表明、県民の利益を守る立場で討論を行いました。庄本県議は、議員提案の議員期末手当ての引き上げに反対を表明しました。
きだ県議は、「障害児者の生きる基盤となる『暮らしの場』の早急な整備を求める意見書提出」「給付型奨学金制度の充実を求める意見書提出」「三十五人学級の前進、教育の無償化、教育条件の改善」など十本の請願に対して採択を主張しましたが、いずれも不採択となりました。

県弁護士会が「共謀罪」法案提出反対パレード


兵庫県弁護士会が「いわゆる共謀罪法案の国会提出に反対する街頭パレード」を12月18日、神戸の東遊園地から三宮センター街西端まで、弁護士や市民ら200人を超えるパレードを行い、捜査のために会話を監視するなど日常生活と人権に大きな影響を及ぼす「共謀罪」の危険性を街行く人々に訴えました。

ヒマリオンのコスプレで参加した市民も

がんばります! 小選挙区予定候補

9区 新町みちよさん


二〇一二年、二〇一四年につづいて三度目の衆議院兵庫九区立候補です。
九区は、民主党が政権をとった二〇〇九年の総選挙で、兵庫の十二選挙区のうち唯一、現職の自民党候補が議席を得た選挙区です。第二次安倍内閣誕生の二〇一二年総選挙でも、維新、民主、共産を抑え圧勝。前回の二〇一四年では、他の政党は出馬せず、自、共対決で、私との一騎打ちでした。
しかし、今度は違います。野党共闘を勝ちとり、野党統一候補をたてての一騎打ちです。
安倍政権の暴走は加速し民意と大きくかけ離れています。戦争法の強行、自民党改憲案をベースに憲法改悪の策動、TPPや「年金カット法」「カジノ法」のごり押しなど。受け皿が整えば安倍政権を打倒できます。
十一月二十五日の対政府交渉では、淡路への唯一の自動車道の高速料金の引き下げをはじめ、来年スタートの介護の新総合事業が「いまだに市民への説明もなく、事業所やボランティアだのみで成り立つのか」と、実態を示し厚労省の責任を追及しました。また、明石市議会全会一致で要望のホームドアの設置や駅乗務員配置の拡充を求め、アレルギー児童の「命にかかわる」と「全小中学校へ栄養教諭の配置」などを国に要求してきました。
兵庫九区選出の自民党議員は、TPPでは自民党を代表して賛成討論まで行いました。また議員立法である「カジノ法案」の提案者で、「しんぶん赤旗」が暴露した、カジノ関連企業から献金を受け取っていた一人でもあります。二〇一三年から三年間、合計で百十一万円もらっていました。金権腐敗を絵に描いたようです。
明石市では、安保法制=戦争法案廃止をめぐって「安保法制=戦争法廃止総がかり行動明石」ができ、民主団体と政党では、日本共産党と新社会党との共同行動がすすんできました。

◇兵庫九区(明石市、淡路市、洲本市、南あわじ市)

新町みちよ(しんまち美千代)(69)新
〈役職〉党東播地区副委員長、党兵庫九区国政対策委員長。〈略歴〉県立明石南高校卒。KDD勤務。消費税をなくす会全国世話人など歴任。九九年県議初当選・三期、党県議団政調会長など歴任。

6区 吉岡けんじさん


参議院選挙での野党+市民の共闘を九区でも広げ、比例選挙で日本共産党の躍進を勝ちとり、安倍政権打倒へのたたかいを大きく進める先頭に立って奮闘する決意です。
私は二十八年前、中小企業で働きながら夜間大学(大阪工業大学Ⅱ部)に通い、「日本は学費が高い、何とかしなくては」と自治会活動するなか、東京で行われた消費税導入反対集会に参加した際に入党しました。
いま、大学に通う長女を通じて、学費は大幅に高くなり、消費税や年金、奨学金などの負担も増え、学生を取り巻く環境はいっそう悪くなっていると感じています。また、働く環境も非正規化が進んだことにより、低賃金・過密労働で労働者は苦しみ、中小企業は消費税とアベノミクスによる物価高に苦しんでいます。
自分の進みたい道を選択できない、まじめに働いても未来に希望が持てない格差社会を作ってきた自民党政治は終わらせなくてはなりません。
TPP、年金カット法案、カジノ解禁推進法案など、多くの国民が反対しているにもかかわらず、強行採決を繰り返す安倍政権は自民党政治の末期状態です。何としても打ち倒して新しい政治を切り開きたい、総選挙で悪政を進める自公と維新を追い落とす先頭に立って頑張ろうと候補者を決意しました。
格差と貧困をただす「四つの改革(税金の集め方、使い方、働き方、中小企業を根幹とする産業構造の変換)」を必ず実現させたく思います。
兵庫六区には、自衛隊の基地もあり自衛隊員や、その家族もたくさん居ます。若者を戦場に送ることは絶対に許されず、南スーダンへの派兵は、他人事ではありません。
憲法をしっかり守って「平和の国」を子どもたちに引き継いでいくことが大人の責任です。戦争法は行使することなく廃止させたく思います。
昨年、憲法違反の安保法制=戦争法をきっかけに、いまの政治・社会を変えたいと思うたくさんの若者が立ち上がり、市民と野党の共闘が広がっています。街頭宣伝をしていても、「今の自民党はむちゃくちゃや。もっと頑張ってもらわんと」と、これまでになく声をかけられます。日本共産党への期待に応えるべく全力で頑張ります。

◇兵庫六区(伊丹市、川西市、宝塚市)

吉岡けんじ(よしおか健次)(47)新
〈役職〉党阪神北地区常任委員、兵庫六区国政委員長。〈略歴〉大阪工業大学二部経営工学科卒。イーグルシステムエンジニアリング(現・新生電子)、エムズテクノロジー勤務。一四年川西市議選、同年衆院兵庫六区立候補。

10区 金田峰生さん


私は今回、裏方にまわり、比例代表の前進と八区での堀内議員当選をはじめとする、小選挙区での前進のために働くつもりでした。しかし、十区で候補者を立てない訳にはいきません。
正直、荷が少々重いのですが、決意したからにはこれまで同様、勝ちにいきます。
二〇一二年の衆議院選挙が終わった時、私は「こうして革命は始まるのかもしれない」と思いました。自公政権に戻りはしたけれど、「二大政党の政権選択」という共産党排除の攻撃が破綻しました。日本共産党は、地歩を維持しました。
あれからわずか四年で、私たちは今、野党連合政権を、現実味をもって考えるに至っています。確かに安倍自公政権と日本維新の会は国会で数の力による強権的暴走政治を進めましたが、それは政権の強さではなく、道理のなさであり、追い詰められての暴走に他なりません。
オスプレイが墜落しました。米軍と日本政府の姿勢に、国民の怒りが沸騰しています。
兵庫県にもブラウンルートと呼ばれる米軍の超低空飛行訓練ルートが設定されています。そこをオスプレイも飛ぶ可能性がある。
以前私は、ブラウンルートにかかっている自治体を訪ね、オスプレイ配備に反対するよう申し入れましたが、どの首長さんも「住民の頭上を飛ばさせない」と言われました。
TPP、年金、カジノ。どれも国民過半数が反対しています。
年金が悪くなったのは、高齢者が増えたからだという攻撃がずいぶんやられ、世代間分断がやられましたが、国民は今、「アベノミクスがさも、うまくいっているかのように株価をつり上げるため、国民の大切な年金まで手を付けるデタラメをやっている」と世代を超えて厳しい批判の目を向けています。
安倍自公政権と国民との矛盾は目に見えて深くなっています。
参議院選挙時に、兵庫でも野党と市民の共同が実現し、野党共闘も前進しました。これまで共産党の必要性は認めても、「刺身のわさびでいい」と言っていた人が、今は共産党を強く大きくしようと思うようになっています。
朝宣伝で、これまで他会派を応援していたという人が、「やっぱり共産党やないとあかんな」と言われました。
みなさん。一緒に面白い選挙をやって、勝利しましょう。

◇兵庫十区(加古川市、高砂市、加古郡)

金田峰生(かねだみねお)(51)新
〈役職〉党県常任委員、党国会議員団兵庫事務所長、党県農林漁民部長。〈略歴〉元県議一期。一三年、一六年参院兵庫選挙区立候補。

『JCPマニフェスト』アンケートに感想次つぎ


「日本共産党綱領」そのもので対話を広げようと日本共産党神戸西地区委員会は、「JCPマニフェスト」パンフレットを返信用封筒付きのアンケートとともに後援会員宅などにとどけています。地区事務所には毎日、マニフェストを読んだ感想が寄せられています。
「初めて手にした」という須磨区の男性は「共産党綱領を拝読。充分の理解が得られました。戦争末期を過ごした八十二歳の私には当時、共産党を否定した教育の残滓が未だにあり困ります」と感想を寄せました。
十一月の党演説会にも参加した垂水区の女性は「堀内さんにお逢いできうれしかったです」「しっかり応援しております。マニフェスト勉強します」とアンケートを返送。後日、地元の党支部長と市議が訪問して呼びかけると、女性は入党を決意しました。↖
垂水区の男性は、日本共産党が一歩一歩、日本社会を変革する活動をしていることに「なんとなく理解できる」としながら、「もう一度あらためて通読してみる予定」と感想を書いています。「まだまだわかりませんけど、徐々にわかってくると思います」という人や「与党の政治家に読ませたい」などの書き込みも寄せられています。

神戸・市民要求を実現する会第6回総会

来年の市長選挙へ市政検証と市民要求実現に


神戸・市民要求を実現する会の第六回総会が十二月十四日に行われました。総会には、加盟団体から約二十人が参加し、主催者として来夏に行われる知事選に立候補表明している津川知久代表委員が開会あいさつを行いました。
二〇一六年度の活動報告の後、十七年度方針では――
①十六項目の重点要望をもって神戸市との交渉を行う②加盟団体は各団体の行動に参加し力の結集と連帯を深める③子供の医療費無料化・中学給食の自校調理方式での実施・小学校給食費値上げストップ署名などの子育てアクションを成功させる④神戸の交通問題について公共交通を自治体の責任で拡充をもとめる⑤市民連続講座の開催⑥要求実現に加盟団体の意思統一を固めること
―の六つの活動方針と、
▽来年二月上旬に設定する神戸市との交渉にはすべての団体が参加すること▽小学校給食費ストップ署名について二月までに二万筆の署名達成▽「ストップ!神戸空港」の会が神戸空港開港日の二月十六日に予定している宣伝・集会への参加、八月に予定している総会への共催
――の三つの確認を行いました。
加盟団体からは、それぞれの取り組みが報告され、▽中学校給食では神戸市との交渉や議会陳情などを粘り強く取り組む中で自民党会派の議員からもデリバリーでの給食について疑問が出てきていること▽待機児童ゼロの問題に関連し、公立保育所が閉園され認定こども園に移行されていること、幼稚園の廃園問題についても不安が解消されていないこと▽医療費無料化については「『コンビニ受診』が増える」として当選時の公約を守れていない現状――が指摘されました。
そのほかに、市民の足として公共交通の問題や、開港から十年が過ぎ膨大な負債を残したまま売却されようとしている神戸空港の問題、日本で唯一の潜水艦造船が行われてる神戸港で、働く人たちに対して防衛省が個別に聞き取り調査を行っている実態などが報告されました。
加盟団体からの意見・報告を受け久元市政の三年間を市長選の公約をもとに検証を行い、来年の市長選に向けて市民の要求を実現するために活動をしていくこととしました。(岡崎史典=同会事務局長)
開会あいさつをする津川氏

ノーモアヒバクシャ近畿訴訟・傍聴記:2016-12-16

国側の「引き延ばし作戦」認めず

副島圀義
十二月十六日。大阪高裁と地裁と、それぞれでの弁論。
高裁での前回十月の弁論について筆者は「国側が医師を証人に立てたいと言い出したが、原告側が『その医師は、発病原因にはいろいろある、と一般的に論じているだけ。肝心の放射線被ばくと発病の関係は知らない。証言の意味がない』と厳しく反論」と報告しました。
国側は今回も医師証人を申し立てましたが、裁判長は「医師意見書と、それへの反論を調べれば足りる。証人は採用しない。あと三回の弁論で結審したい」としました。

地裁では次々とあらたに提訴する方がおられるなか、提訴後三年以上経つ方もあり、弁護団は「早く原告本人や医師の証言を」と要望。三月にお一人について原告と医師の証言が決まりました。
同じことをダラダラと繰り返す国側の「引き延ばし作戦」が裁判所の心証も悪くしているのでは?と感じたのは筆者の願望からでしょうか?

〝原爆症認定のあり方をともに考える場〟として始まった国と被爆者側との「定期協議」が、十二月十二日、二十三か月ぶりに開かれました。
地裁で原告代理人は「定期協議」の様子を紹介し、
―厚労大臣は〝行政と司法とでは審査の仕方が違う。それでいい〟と言った。これは〝被爆者が国を相手に訴訟で争う必要のないようにする〟という国と日本被団協との確認書を無視するものだ。司法判断を受け止めようとしない態度を国に改めさせる役割を、裁判所は担ってほしい―
と述べました。
厚労省が持ち掛けてきた「定期協議」なのに、なんら新しい提案もなく国のやっていることの正当化しかない…。「とにかく協議の場はつくった」とのアリバイづくり、さらには「核兵器禁止条約への交渉開始に反対」した日本政府への批判かわし、だったのか?とは、筆者の感想です。

青年たちが沖縄ツアー報告会

〝自らの主権の問題として一緒にたたかいに参加しましょう〟

基地の実態調査と高江のたたかいに参加してきた青年による報告会を十二月十七日に芦屋市民センターで行いました。今回のツアーに取り組んだ民青同盟兵庫県委員会が主催し、革新芦屋の会や新婦人芦屋支部、年金者組合芦屋支部、芦屋平和委員会、原水爆禁止芦屋協議会、芦屋民商、東神戸医療互助組合芦屋支部、日中友好協会芦屋支部、日本共産党西宮芦屋地区委員会の九団体の賛同で開催しました。


はじめに沖縄戦と基地問題について資料館で学んだことをクイズ形式で紹介しながら、普天間基地や嘉手納飛行場で見た基地の実態を写真や映像を交えて報告。埋め立てられようとしている海がどれだけ豊かな海なのか、水中カメラで撮影したサンゴ礁と色とりどりの魚の写真や映像でも紹介されました。
つづいて、高江のたたかいについて報告。メンバーが参加した十四日は、自衛隊のヘリが基地建設のための重機を運ぶ異常事態が起こった直後であり、高江の集会で弁護士が「自衛隊法はポジティブリストと言って、書いていないことはやってはいけないことになっている。その法律に照らしても今回の事例は違法だ」と告発していたことも紹介されました。
また、たたかいに参加した当日撮影された基地建設反対運動のリーダー山城博治さんのスピーチ動画も上映しました。「体を張っても基地建設を止める」と選挙で公約したにも関わらず村道を基地建設のために使わせている東村村長の対応を批判し、自分たちが声をあげていくことを強調している山城さんの姿を紹介。「こうしたたたかいに絶望せず、展望を持っているのがすごい。沖縄の問題は沖縄だけでなく、自分たち本土にいる主権者としての問題だということを今回学びました。沖縄を〝応援〟するのではなく、自らの主権の問題としてたたかいに参加しましょう。知ってもらった人にも一緒にたたかいに参加してもらいましょう」と報告を締めくくりました。
フロアからは「若者がこうして行ってくれてうれしい。これをこの場だけの感動にせず、選挙につなげたい」などの感想が語られました。
最後に、ドキュメンタリー『命の森高江』を視聴し、報告会を終えました。
(上園隆=民青同盟県委員長)
スライドも使って報告

堀内照文エッセイ(4):安倍政権の深刻な行き詰まり

再延長をしてまでカジノ解禁・推進法案をごり押しして閉幕した臨時国会。安倍総理が「自民党は結党以来強行採決など考えたこともない」といったそばから、自公と維新は、TPP、年金カット法案、カジノ法案と、重大な法案を立て続けに衆議院で強行採決しました。
アベノミクスがうまくいかないなかで固執してきたのがTPPでしたが、トランプ氏の登場で発効の見通しが立っていません。それでも「日本の決意を示す」と強行。それ自体が、今後の米国との二国間交渉にむけて〝日本がここまで譲歩する〟という国際宣言となり、さらなる譲歩を迫られる危険なことです。
TPPに見込みがなくなると今度はカジノ。しかしカジノは、他人からお金を巻き上げるだけで、新たな富を生み出すわけではありません。しかも多くの依存症患者を生み出すなど、人の不幸の上に立って何が成長戦略か。政治の退廃の極みです。
経済対策というなら国民の懐をあたためてこそ、です。しかしやったことは年金カット。給付は減らしながら、莫大な積立金はさらに増やし続け、アベノミクスを支える株価対策につぎ込み続けます。しかし、それとてうまくいっていないからTPP、カジノと飛びついてきたのです。まともな経済対策すら打ち出せず、打つ手すべてが泥沼に陥っている――安倍政権の行きづまりは深刻です。こんな政権は、国民の手で一刻も早く終わりにしなければなりません。
(日本共産党衆院議員)

日本共産党党兵庫県文化後援会が作品展

働き、学び、たたかう仲間、作品を前に会話弾む

日本共産党兵庫県文化後援会主催で「働き、学び、たたかう仲間の第八回作品展」を十二月十五日から十九日まで、高速神戸駅西口前の「ギャラリー・メトロ」で開催しました。
作品展には十六人から絵画、書、漫画、写真、川柳など四十二点の作品が会場いっぱいに展示され、改札を出た人や通りがかりの人々が次々と鑑賞していました。鳥の写真の前では「これはどうやって撮ったの」とか、沖縄の書や川柳を見て「安倍は早く辞めさせねば」など会話が弾み、堀内照文衆院議員や津川知久県知事予定候補も来られ談笑しました。「もっと広い場所でたくさん観たいですね」という声もあり、実行委員会でも検討したいとしています。
(堤隆二)

『怪しい彼女』:神戸映画サークル協議会1月例会

人生は、何度やっても素晴らしい!


韓国で大ヒットを記録し、中国、日本、タイなど世界中で次々とリメイクされる『怪しい彼女』。二十歳に若返った毒舌おばあちゃんが巻き起こす騒動に笑って泣いて、そして元気が出る作品です。
ある日突然、外見が二十歳に戻ってしまった七十歳のマルソンはオ・ドゥリとして生きはじめます。頑固だけど愛らしいオ・ドゥリが実に魅力的。オ・ドゥリの若者離れした「怪しい」振る舞いに大笑いし、歌手になる夢を実現していくその姿に胸を高鳴らさずにはいられません。
主演のシム・ウンギョン自身が歌う七〇年代にヒットした数々の名曲も聴かせます。歌詞とメロディー、そこに込められた情感がぴったり合い、主人公の波乱万丈な人生と重なります。
女手ひとつでわが子を育ててきた主人公は、日々の生活に追われる人生を生きてきました。そんな彼女が再び二十歳の容姿を取り戻し、天性の才能を生かして人生を歩んでいきます。夢を実現し、恋に胸をときめかせる彼女が改めて気づくかけがえのない家族への愛情。人生は何度やっても素晴らしい。そんな温かい想いが観る人の心を満たすに違いありません。
(桑田葉子)

『怪しい彼女』

(2014年/韓国/125分)監督ファン・ドンヒョク/1月20日(金)①11時②13時30分③16時④19時、21日(土)①11時②13時30分③16時④18時30分/神戸朝日ホール/一般当日1,700円(前売1,300円)、シニア・障がい者・大学生1,300円、中学生・高校生500円/☎078‐371‐8550、URL http://kobe-eisa.com/

段重喜「背中合わせの会談」


兵庫山河の会「山河」70号より

歯科医にて八〇二〇大丈夫言われ誇らし母に感謝す
鵜尾和代

固き土押しのけ庭のそこここに水仙の芽の真っ先に出づ
塩谷凉子

鳩にまじり雀も餌を求めくる生命あるものすべてたくましく
古賀悦子

花嫁にそっと手をそう吾子見つむ我の知らざる歳月永し
山下洋美

マイク出し好きな遊びはと孫が問う竹馬ですと答える私
新井幸

ナナカマド赤く燃え立つ目の奥に信濃の旅が今も蘇る
高木庸子

北風が冬の訪れ告げてゆく木々の葉落とし枯葉舞い散る
古賀哲夫

いろは坂燃え立つもみじ横に見てバイクでかけし二十の秋よ
山下勇

反戦を貫く党に最後には理解示して母は逝きたり
岸本守

カーテンの隙間より朝日差し熱い紅茶で一休みする
大中肇

強行採決に唇かみしは幾たびぞ悔しかりし日忘れはできぬ
安武ひろ子

核廃絶国連決議に背を向けて反対の意志アメリカの傘
西澤愼

観感楽学:「個人主義」と「リスペクト」

明石・中崎の海岸に市立中崎公会堂があります。文化庁の登録有形文化財となっている風格ある建造物です。由緒を伝える碑には「明治四四年設立。こけら落としに夏目漱石が講演」と文字が刻まれています。漱石の日記を調べてみると同年八月十三日に「午後公開(ママ)堂で演説」となっています。建物が完成して二週間後のこと▼当日の演題は『道楽と職業』。小森陽一氏の近著『夏目漱石、現代を語る』に全文が掲載されています。ここで展開された思考の道筋が、三年後の一九一四年に行われ、のちに有名になる講演『わたしの個人主義』へつながっていくと小森氏は指摘しています▼一四年といえば第一次大戦が始まり社会には国家主義的気分が高揚。しかも学習院という「社会的地位の好い」学生に対し、大切にすべきは「個人主義」だと語り、それは「他の存在を尊敬すると同時に自分の存在を尊敬するというのが私の解釈」と説明しています▼ハテ、そんな言葉をどこかで聞いたような? そう、シールズのメンバーのいうリスペクトに同じ。一方通行の尊敬ではなく互いに個としての尊厳を認めあう関係がリスペクト。漱石のこころ、いま若者によみがえる。(T)

お知らせ:1月の発行予定

1日付「新年号」は通常と同じく4面建です。8日は発行せず29日付を代わりに発行します。15日付と22日付は通常どおりの発行です。

(「兵庫民報」掲載)

2016年12月18日日曜日

兵庫民報2016-12-18

  • ▼アベノミクスからくらしと地域経済を守る県民集会
  • ▼明石市:本村衆院議員まねき「日本の未来を語るつどい」
  • ▼がんばります! 小選挙区予定候補
  • ▼学費軽減と給付制奨学金創設を:民青同盟が県議会に要請
  • ▼重大な不利益もたらす入居後の法改正・条例改正による明け渡し請求は無効
  • ▼エコパークあぼし爆発事故裁判終結:市は真摯に受け止めよ
  • ▼神戸市議会:子育て、地域経済優先に
  • ▼陸前高田の戸羽市長が記念講演:来年1月17日「震災22年集会」
  • ▼「あさぎ」十二月詠草 姫路年金者組合
  • ▼書画を通じ日中交流:加古川で作品展、「書道」実技指導
  • ▼ひなたぽっころりん〈588〉
  • ▼観感楽学

アベノミクスからくらしと地域経済を守る県民集会


「格差と貧困なくせ! アベノミクスからくらしと地域経済を守る県民集会」が十二月十一日、神戸中央港湾労働者福祉センターでひらかれ、百五十人が参加しました。主催したのは国民大運動兵庫県実行委員会。
「貧困・格差への民衆の怒りと経済民主主義の課題」と題して講演した大木一訓労働運動総合研究所顧問・日本福祉大学名誉教授は、国民の命を奪うまでになった貧困・格差は経済民主主義で打開できるとして、超富裕層(年収五億円以上)の急増、三百十三兆円にのぼる企業の内部留保、世界一の対外資産三百四十兆円など日本は豊かな国であり、これを活用するためには、国民が主人公の民主的政府を確立すること、いま安倍政権を倒すことが必要だと指摘しました。
そのうえで安倍政権について、従来の自民党政権と異なり官邸一極支配で、日本の財界もその一角となっている多国籍企業と米国のための政治を推し進めているが、その国民的支持は脆弱だと指摘。参議院選挙、新潟知事選、世論調査などの結果を示し、市民・野党共同の民主社会づくりの展望を語るとともに、経済民主主義と民主政治は世界の流れになっているとして、怒りと希望をともに語り、民衆決起の国際連帯運動をと強調しました。
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また、要求交流では各団体から最低賃金、介護、奨学金、子育てについて発言がありました。
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この集会には、日本共産党の堀内照文衆院議員、新社会党の菊地憲之県本部書記長が参加・連帯挨拶で総選挙へ向けての決意を表明。また、来年の知事選挙に立候補を表明している憲法県政の会の津川知久代表幹事も挨拶し、安倍政権とともに悪政をすすめる井戸県政を転換し、「平和にこだわり、生活をささえ、原発をなくす兵庫県政」をいっしょにつくりたいと訴えました。

明石市:本村衆院議員まねき「日本の未来を語るつどい」


日本共産党明石市委員会は十二月十日、魚住市民センターで本村伸子衆院議員を迎えて

新町みちよ氏

「綱領を語り、日本の未来を語るつどい」を開きました。百十人が参加しました。
新町みちよ兵庫九区国政対策委員長は、「安倍内閣はTPP、年金カット法案、カジノ法案と悪政を次々と強行。こんな内閣がいつまでも持つはずがありません。今、本気で市民と野党が統一してたたかう協議もすすんでいます。私も先頭に立って悪政を断ち切るためにがんばります」と決意を述べました。

本村伸子衆院議員

本村伸子衆院議員は、長崎で被爆した父が戦争に唯一反対した政党が日本共産党だと知り入党、平和と暮らしを守るために真面目に頑張ってきたその背中を見て育ったと自己紹介。
新基地建設反対のオール沖縄のたたかいや、先の参議院選挙での市民と野党の共闘の前進、本村氏みずからも応援にいった新潟知事選の経験も語り、野党が大義ある政策で本気で共闘すれば勝てると強調しました。
国会での活動について、TPPでも年金削減法案、カジノ法案でも共産党は国民の声をよく聞き、その声を直接、閣僚にぶつけて悪政とたたかい、国民の願い実現へ頑張っていることを紹介しました。
南スーダンに派遣されている自衛隊に駆け付け警護の任務が与えられ、殺し殺される状態に置かれることについて、安倍政権は絶対に許されない、戦争法廃止までがんばると決意を述べました。
さらに、共産党の政治改革の方向はアメリカ、財界言いなりの政治から国民が主人公になる政治に変えることだと述べ、未来社会論まで語りました。最後に、日本共産党に加わって一緒に安倍内閣の悪政をストップさせましょうと参加者に呼びかけました。
訴えに四人が入党を決意しました

がんばります! 小選挙区予定候補

8区・比例 堀内照文(ほりうちてるふみ)さん

年金カット法案の反対討論にたつ(11月29日)

国会に送っていただき二年がたちました。
この間、安倍政権の悪政と対決し、国民、県民の切実な願いを届け、一歩でも二歩でも政治を動かすことに全力を挙げてきました。
被災者の災害援護資金返済免除、がん対策基本法改正、児童虐待の市町村窓口設置へ専門家の配置も含めた財政支援、利害関係の強い保険会社出身の労働審査委員の担当差し替えなど、皆さんと力を合わせて実際に政治を動かすこともできました。
そのなかでやはり実感したのは、政治を動かすのは国民の皆さんの世論と運動の力だということです。戦争法、派遣法、保育、介護、年金、障害者施策…どの国会質問でも、背中に国民の声がついているとの確信があれば、これほど強いものはありませんし、実際に与党がいくら多数を握っていても、世論に阻まれ、その思惑通りにはすすまないのが政治です。
さらにこの一年は、実際の選挙でも市民と野党の共同で政治を変え得ることを示しました。二〇一六年夏の参院選に続き、新潟県知事選挙でも原発再稼働反対など県民の願いにこたえ、野党が本気で共闘するなかで、大きな勝利を得たのです。
国会では、安倍政権を支えているのは自公の与党だけではありません。予算、TPP、年金カット法案と重要法案にことごとく与党と足並みをそろえて賛成し、採決に加わることで、「強行採決でない」という与党の言い分に助け船を出す、日本維新の会もれっきとした安倍政権与党であり、さらに右寄りの立場から安倍政権を引っ張るアクセルです。
憲法や外交、平和の問題でも、暮らしの問題でも、国民の願いを背負って奮闘しているのが、紆う余よ曲折はあっても、野党の共同です。この流れをホンモノにしてこそ希望ある未来が開かれます。そのためにも日本共産党のさらなる前進、躍進がどうしても必要です。
同時に、医療や介護の負担増、給付減の計画、抜け穴だらけになりそうなまやかしの「働き方改革」などが、来年の通常国会の大きなテーマとなります。その際には、何としても国会でこれらの課題に取り組まなければなりません。絶対に負けるわけにはいきません。全力で頑張る決意です。

◇兵庫八区(尼崎市)・比例近畿ブロック

堀内照文(44)現
〈役職〉衆議院議員(比例近畿)、党准中央委員。〈略歴〉神戸大学文学部卒。同大学文学部自治会長、党県副委員長など歴任。

3区 ふじたに香恵子(冨士谷かえこ)さん

右から、ふじたにさん、
神山福島県議、
安武ひろ子元参院議員

衆議院の小選挙区予定候補となった私のことを、九十五歳の母は「三人兄妹の中で一番出世したね」と私の立候補を喜んでくれました。
神戸大空襲で一度に両親を亡くした母の悲劇は想像を絶するものがあります。朝から晩まで身を粉にして働く自営業の父母の姿に、世の中の理不尽さを実感しました。私にとって「戦争反対、人間らしく生きたい、貧困をなくしたい」の思いが、日本共産党員としての活動の後押しをしています。
十一月はじめ、福島救援ツアーに参加、収束とは程遠い深刻な状況で、政府が進める避難指示解除と賠償の打ち切り、原発再稼働、原発輸出のために、福島を切り捨てる安倍政権の非情さを目の当たりにしました。
十一月二十五日の文部科学省との交渉では、私は、神戸市垂水区の二つの養護学校(特別支援学校)が、老朽化にともなう取り壊しで、来年四月開校の西区の新設校に統合されることをふまえて、「特別支援学校の施設基準を決め、教員の増員も含め、国の責任で自治体に徹底してほしい」と要望しました。
文科省は、「多様な障がいがあるので基準は決められない」と回答しましたが、「多様であるからこそきめ細やかな施策が必要だ」と指摘しました。
保護者から、「西区の新設校に統合で通学時間が長くなる」「三百人定員のマンモス校の中で子どもの安全は守れるのか」「心身の負担が増えるのでは」などの相談が私に寄せられ、新日本婦人の会、母親大会連絡会とも一緒に神戸市教育委員会に、垂水区に養護学校を残してほしいと要望している問題でもありました。
今回の交渉であらためて、衆議院選挙で自治体任せの無責任な政治を何としても変えなければと痛感しました。
毎月参加している消費税をなくす会の署名宣伝行動で集めた増税中止署名が、全国で一千万人となり、一〇%増税を二度にわたり延期へと追い詰める力となりました。須磨区の九条の会や平和憲法を守る垂水区ネットワークも、毎月駅頭で粘り強く戦争法廃止署名を取り組んでいます。
草の根の住民運動から学ぶことは多く、国民としっかり結びついた日本共産党員でありたいと思います。
来るべき総選挙では、「改憲勢力三分の二体制」を打ち破り、自公とその補完勢力を少数に追い込み、日本共産党の躍進を勝ち取るために頑張る決意です。

◇兵庫三区(神戸市須磨区・垂水区)

ふじたに香恵子(64)新
〈役職〉党神戸西地区委員、兵庫三区国政対策委員長。〈略歴〉三重県立神戸高校卒。東海物産、トヨタカローラ、垂水民商、兵商連などに勤務。元兵商連常任理事。一四年衆院兵庫三区、一五年県議選立候補。

写真:今年十一月、東日本救援バザー実行委員会のツアーの一環としておこなった福島県郡山市内の仮設住宅での活動の際の撮影。左は安武ひろ子元参院議員・同バザー実行委員長、中央は神山悦子福島県議。

学費軽減と給付制奨学金創設を:民青同盟が県議会に要請

知事(右手前)に直接要請する青年たち(中央奥)

民青同盟兵庫県委員会は十二月五日、大学門前宣伝などで集めてきた「学費・奨学金アンケート」をもとに、給付制奨学金の拡充を求める県議会要請を行いました。
大学門前宣伝などでは「大学を卒業したら利子も含めて一千万円を超える返済になります。将来が不安です」「親に進学を反対されたけど、自分の夢のために進学しました。毎月十二万円の奨学金を借りていて返済が心配です」「親に負担をかけているのはわかっているので退学も考えました」「下宿するお金がないので片道二時間かけて大学に通っています」など切実な実態が語られています。
今回の県議会要請では、百四十万人の学生が奨学金を利用する中、安倍政権が創設を検討する給付制奨学金の規模が約二万人と不十分なものになっているため、必要な学生が受けられる給付制奨学金制度を国に求めるように県議会の各会派をまわりました。
要請行動には実際に奨学金を借りている学生も参加し、「毎月十二万円を借りています。卒業時には五百七十六万円になり、利子二百万円をあわせると八百万円弱の返済になります。毎月三万円を二十年間払い続けないといけなく、将来が不安です。学費負担軽減と給付制奨学金の創設を国に要請してください」と訴えました。
日本共産党県議団での懇談中には各会派へのあいさつに訪れた井戸県知事に学生が直接要請することもできました。
この要請行動では、日本共産党県議団と無所属の議員が紹介議員になってくれ、「私たちは小学校から大学まで教育の無償化を目指しています。紹介議員にはなれませんが要請の内容は検討します」など前向きに受け止める会派もありました。
参加した学生は「自分の実態を直接訴えられてよかった。次はもっと多くの学生と一緒に来たい」と話しています。民青同盟兵庫県委員会は引き続き学生の実態を集め、県議会や国への働きかけを計画しています。


日本共産党も民青同盟とともにとりくんでいます。写真は十二月八日、神戸・ポートアイランドでのアンケートで学生と対話する竹田雅洋党東灘・灘・中央地区委員長(左)。

重大な不利益もたらす入居後の法改正・条例改正による明け渡し請求は無効

西宮の借り上げ住宅裁判で弁護団が主張

西宮市の借り上げ復興住宅「シティハイツ西宮北口」の入居者七世帯に対し、同市が住宅の明け渡しと損害倍諸を求めている裁判の第二回口頭弁論が十二月一日、神戸地裁尼崎支部で行われました。
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報告集会で説明する佐伯雄三弁護士と
入居者の鳥飼幸子さん、弁護団の吉田維一事務局長

借上住宅弁護団団長の佐伯雄三弁護士が意見陳述しました。
市は、入居者の賃貸借契約が「二〇一五(平成二十七)年九月三十日まで」だったと主張し、その根拠として、入居申込案内書に市とURとの「借り上げ契約の期間は二十年」と記載していることをあげていますが、同案内書には市と入居者との契約が二十年であるとはどこにも記載がなく、市とURが借り上げ期間について延長することがあるのかどうかなど市とURがどのような契約を交わしたのか読み取ることはできません。
佐伯弁護士はこの事実をあげ、入居当時、入居者が市との賃貸期間が「二〇一五年九月三十日」までだと「合意していたとは到底、言えない」と主張しました。
また、市が、入居後の一九九六(平成八)年改正公営住宅法附則五項により明け渡し請求ができるようになったと主張していることについて佐伯弁護士は、期間満了による明け渡しという重大な不利益を知らされていない入居者に対し、後から作った法律で明け渡しを認めるような解釈をとることはできないと指摘。
「入居する市民にとって、契約時点ではその後の新法令の制定や条例改正は予測の限りではない」「条例の改変は市自身が行うことができることを考えれば、きわめて不当であることは明白」「市が、借地借家法二八条所定の『正当事由』を満たさない限り、明け渡しを求めることができない借地借家法の『法定更新制度』を排除することを目論んで条例改正を行っても、借家人に不利なものであって無効となる」と強く主張しました。
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入居者の鳥飼幸子さん(80)も陳述し、阪神・淡路大震災被災から入居までの経緯、借り上げ住宅での隣人との付き合いなど二十年かけて築いてきた入居者どうしのつながりを語り、「私たちの引っ越しは単に、場所の移動ということにとどまりません。私の命や健康の問題であり、私にとって、かけがえのない人とのつながりを失うものなのです」ととつとつと訴えました。
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裁判所には支援者など定員を超える傍聴者が集まり、尼崎市立青少年センターでの報告集会も五十人を超える参加で入居者を励ましました。


全員転居方針見直しを:借り上げ住宅問題で、まつお議員が改めて追及

西宮市の借り上げ市営住宅について日本共産党のまつお正秀市議が十二月八日、市議会一般質問で取り上げました。
西宮市は、要介護三~五や重度障害など、住み替えに配慮が必要な世帯(「要配慮世帯」)に対しては市が斡旋する市営住宅の中から希望する住み替え先を予約し、空きができた時点で住み替えをするまで最長五年間猶予する「事前予約制度」を設けているものの、すべての入居者を転居させる方針を県下で唯一とっています。
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まつお議員は、まず、URからの借り上げ期限が来年度にせまる住宅を訪問するなか、あらためて「全員転居」の方針が誤っていることを痛感したとして二人の例をあげました。
一人は八十一歳の一人暮らしの男性。立ち上がるのも大変で玄関にでてくるにも時間がかかり、ことし夏には住宅から百メートルもないところのコンビニに買い物に行って、歩けなくなり、タクシーを呼び、住宅の人の手も借りて、自宅にもどったということもあったといいます。しかし、この人でも五年間の転居猶予のある「要配慮世帯」ではなく、再来年三月には転居を迫られます。
もう一人は九十三歳の一人暮らしの女性。緑内障で一方の目はほぼ失明、もう一方も視野の中心がかすかに見える程度です。転倒をおそれ家の中では手押し車につかまって移動しています。今は家の中の配置が頭に入っているけれど、転居すると部屋の構造から家具の配置まで新たに覚え直すことが難しいから転居したくないといいます。
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こうした人はまだまだ他にもいると指摘してまつお議員は、兵庫県や神戸市は移転困難者がいることは認め、対応をとっているが、西宮市は移転困難者がいると認識しているか、全員転居の方針を見直す考えはないのかと問いました。
市の担当者は、すべての入居者は住み替えができる、全員転居の方針を見直す考えはないと、従来からの答弁を繰り返しました。
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「要配慮世帯」以外で、住み替えに配慮が必要な世帯について市は、医療・介護・学識経験者などの外部委員からなる「アドバイザー会議」を二〇一四年四月に設置していますが、まつお議員がその開催状況をただしたところ、設置当初の一四年四月に会議の進め方や書類の様式を決めるために第一回会議を開いて以来開かれておらず、二回目は「入居者からの申請により」ことし十二月十五日に開催する予定であることが明らかになりました。まつお議員は、このアドバイザー会議も期限での転居か五年の猶予かの選択肢しかない会議であることも批判しました。
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また、市は新築の市営住宅を借り上げ住宅からの転居先の斡旋対象から外しています。まつお議員は借り上げ住宅入居者の希望も聞いた上で、斡旋先に加えるよう求めました。
これに対し、市は、建て替えおよび廃止住宅の入居者の住み替え斡旋が終了した甲子園九番町住宅などについては、借り上げ住宅入居者へ斡旋していると答えました。
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まつお議員は、十二月一日に開かれた裁判(市が入居者に退去を損害賠償を求め起こしたもの)で入居者が行った陳述も紹介し、困難をかかえる入居者に転居を迫る西宮市は全国でも恥ずかしいまちになってしまうと強く批判しました。

エコパークあぼし爆発事故裁判終結:市は真摯に受け止めよ

姫路市で二〇一〇年三月、皮革汚泥などの産業廃棄物埋立て処分場跡地で市がPFI事業として進めていたゴミ処理場「エコパークあぼし」の施設建設途上において、作業員十人が重軽傷を負うガス爆発事故がありました。土中から発生したメタンガスに作業の火が引火した爆発でした。現在も被災作業員の多くが後遺障害などで苦しんでいます。
この事故責任を巡り市と建設事業者が争う訴訟が、このほど市の上告を最高裁が棄却し、終結しました。産廃埋立地での安全管理責任が問われ、過失責任割合八割が市にあるとの判決です。
日本共産党姫路市議団は、事故発生当初から市の責任追及、被災者救済、原因究明とその後の安全方策を求めて、議会内外で奮闘しました。
十二月六日、裁判終結後初の市議会定例会本会議においても、苦瓜一成党姫路市議がこの裁判を取り上げ、市が一貫して「責任なし」としてきた姿勢を追及しました。
市には判決を真しん摯しに受け止め▽事故責任を認める総括と教訓を全国発信すること▽被災作業員に謝罪すること▽巨額の弁護士費用の説明責任を果たすこと―が求められます。
しかし、市長は答弁に立たず、理事者は不誠実な答弁に終始しました。日本党議員団は引き続き議会で追及していくとしてます。

神戸市議会:子育て、地域経済優先に

神戸市議会本会議が十二月六日に開かれ日本共産党の西ただす議員と林まさひと議員が一般質問に立ちました。
久元喜造市長は、玄関口である三宮再整備について「神戸のまちや経済全体を活性化するうえで不可欠」などとして最優先ですすめていますが、玄関口ばかりでなく、子どもたちが笑顔で過ごせ、市民が地元で生き生き働くことができるまちづくりを市内各地でひろげることこそ、神戸の活性化につながります。

未来担う子どもたちを最優先に

西ただす議員は、子育て支援の充実について質問。〝任期中に中学卒業まで医療費を無料に〟は久元市長が四年前の市長選で掲げた公約です。ところが、就任三年のインタビューで市長は「コンビニ受診」などを念頭に慎重に検討するなどと発言しています。
西議員は、市長が無料化を「段階的に」と言っている三年間の間に、兵庫県下では、無料にした自治体が二十から三十四に増えていると指摘。公約通りに来年度予算で「やるのか、やらないのか」と強く迫りました。
また、来年度に解消するとした保育所待機児問題でも、六甲アイランドでマンション建設により保育ニーズが高まり、神戸市の専門家会議でも対応を指摘されていることにふれ、保育所建設抑制をやめ、必要な施設整備をするよう求めました。
久元市長は「公約で約束したときは、私は市役所の外にいた」「就任後、実際の事務事業を聞き考え直さなければならないものもある」と答弁しました。
西議員は、来年度計画されている小学校給食の値上げにもふれ、子育て世代に冷たい市政の転換を求めました。

川重造船「撤退」:大企業に地域経済支える責任果たさせよ

林まさひと議員は、川崎重工業の造船「撤退」問題を質問。川崎重工業(神戸工場・中央区)は、造船撤退を含め、抜本的な見直しをすると発表。今年三月末までに結論を出すとしています。神戸工場の造船部門の従業員は一千人を超え、四百社を超える関連企業が地元で操業しており、撤退となると地域経済にはかり知れない影響をおよぼします。
林まさひと議員は、神戸市長として川崎重工業に対して、地元経済を守る立場にたって造船を残せと強く要請するよう求めました。
岡口憲義副市長は「数度にわたり川崎重工業に対して事業継続に向けた働きかけをおこなったが、引き続き、造船事業は神戸経済にとって多数の雇用を生み出す重要な産業であるとの認識のもと、働き掛けを続けていきたい」と答弁しました。
林議員は、中小企業の仕事おこしについても質問。外需やベンチャー産業に頼るのではなく、地域経済に根を張る中小企業を神戸経済の根幹に据えて応援することが大切として、中小企業振興条例の制定や住宅・店舗リフォーム助成制度の創設を求めました。

陸前高田の戸羽市長が記念講演:来年1月17日「震災22年集会」

阪神・淡路大震災救援・復興兵庫県民会議は来年一月十七日、岩手県陸前高田市の戸羽太市長を迎えて震災二十二年メモリアル集会を開きます。
同集会は、神戸市中央区の神戸市勤労会館七階大ホールで午後一時半開会。開会に先立ち松平晃さんがトランペット演奏を行います。
「東日本大震災から五年十カ月、陸前高田市のこれまで、これから」(仮題)をテーマに戸羽市長が記念講演を行います。
熊本県益城町からの被災者報告や借り上げ住宅協議会の代表からの報告、県民会議報告などが予定されています。
関連行事として「1・17ながたメモリアル集会」が同日、午前九時から神戸市長田区の神戸平和と労働会館で開かれます。

「あさぎ」十二月詠草 姫路年金者組合

父母偲び夜空を見上げ感謝する大切な夫子や孫のこと 澄みわたる東の空に満月の輝き満ちて胸に手をおく 藤原信子
須賀子姉の洗礼受けし教会に大逆事件サミットひらく 獄中に自死せし三浦安太郎の無念か墓石少し傾く 衣川有賀子
原爆も原発事故も受けし国が原発の輸出すると言うなり 三億人が電気を知らぬ国なれど命の安全にかわるものなし 山下直子
幸せは小春日和の窓際で時を気にせず本読む一日 庭に住む背負いバッタの色変わり遅いと思いつつ法連草まく 常田洋子
弟が孫連れ福井に来ると言う風邪に注意と電話で話す 寄り切りの一番ごうかい郷土力士豪栄道に拍手を送る 江藤雅江
ケアマネが副作用などの症状を医師に問うと付き添いくるる 皮膚科に紹介受診をするのだが言いつつ薬の処方しくるる 田渕茂美

書画を通じ日中交流:加古川で作品展、「書道」実技指導


日中友好協会加古川支部は、中国書画家の唐鳳寛氏(中国芸術交流協会副会長・中国国家書画院副院長)を招き、十一月二十八日から三日間、東播磨生活創造センターかこむで「日中書画ふれあい交流展示会」を開催しました。
唐氏の作品から、李白らの漢詩と情景を表現した「書画」四点、大判の「牡丹」をはじめ梅・竹・菊などの静物や山水風景、虎・鶴・小鳥などを描いた計五十点が展示されました。
また協賛出展の加古川在住の書画愛好家作品の日本画や「南画」や書の「かな」、写真、児童画も展示され、書画の日中交流ができました。
二百人を越す参観者が訪れ、唐鳳寛氏の「書」の実演にため息が漏れていました。
*
また、唐氏らは加古川市を表敬訪問し、岡田康裕市長と懇談しました。
「はとのさと保育園」では、百三十四人の園児に挨拶、記念品を贈り、ちょうど行われていた誕生会を見学し、十二月誕生園児十五人に「切り絵」をプレゼントしました。
山手中学校では、一年生四クラス百三十九名が講堂に書道道具を広げ、唐氏から書道実技指導を受けました。
題字として学校長から「日中平和」が提案され、唐氏が墨痕あざやかに筆をおろし、「手本」をスクリーンに映すと、生徒・職員から感嘆の声があがりました。
唐氏は生徒たちの間を巡視し、「好」と声をかけ、筆の持ち方、筆の運びなど丁寧に優しく指導。手本の「日中平和」はそのまま学校に寄贈されました。
(前田清)

ひなたぽっころりん〈588〉



観感楽学

何かと緊張激化が話題となる北東アジアに地域自治体連合が存在する。「北東アジア地域の全体的な発展」「世界平和に寄与する」などを目的に一九九六年に創設され、日・中・韓・北朝鮮・モンゴル・露の六カ国七十三自治体が加盟▼日本では青森、山形、新潟、富山、石川、福井、京都、兵庫、鳥取、島根の十府県。新潟と兵庫だけが非核宣言をしていないが、新潟県では原発反対の県知事が誕生し、非核宣言の道がひらけた▼兵庫県では平和首長会議に四十一市町すべてが加盟。非核宣言も三十七市町で居住人口は九七・五%。非核兵庫県宣言は県民の総意と言える。兵庫県で非核宣言を行う知事が誕生すれば、日本海側で非核宣言が出そろうのだ▼さらに関西六府県で「平和地域連合」を築く可能性が広がる。関西百九十八自治体で平和首長会議加盟百九十五(九八・五%)、非核宣言百八十七(九四・四%)、人口九八・五%にもなっている▼関西の全自治体が非核宣言を行えば地域ぐるみで非核・平和の北東アジアづくりに影響を与えられる。国連総会の核兵器禁止条約の交渉会議を来年行う決議に反対したのはアジアでは日韓両国だけ。こうした被爆国にあるまじき日本政府の態度を変える力にもなる。(K)

(「兵庫民報」掲載)

2016年12月11日日曜日

兵庫民報2016-12-11

《目 次》

憲法県政の会講演&シンポに190人

あすわか・元シールズ・ママの会からパネリスト


憲法どおりの政治を求めよう」をテーマに「憲法が輝く兵庫県政をつくる会」は三日、神戸市内で「講演&シンポジウム」を開き、県内各地から百九十人が参加しました。
代表幹事の松山秀樹弁護士が「集団的自衛権行使容認の閣議決定や戦争法など憲法破壊の国の政治に対抗するとともに、くらしに直結する地方政治に憲法を生かすため、何ができるのか、ご一緒に考えていきたい」と開会あいさつしました。

講演する植松教授

立命館大学の植松健一教授が「私たちが『日本国憲法』にこだわる意味」と題して講演しました。植松教授は、南スーダン派遣自衛隊への「駆け付け警護」など新任務の付与、米軍と自衛隊の一体化、自衛隊制服組の台頭と政治エリート化する幹部自衛官、軍産学複合体の司令塔としての防衛整備庁、歯止めのない軍拡予算などの危険な動きを紹介。いまの政治への対抗の手がかりとして、「国民の不断の努力」をうたった憲法十二条の意義を強調し、「市民がおかしいと感じたときに、抗議行動、集会、SNSでの発信、署名、訴訟などで意思表示をして、是正させることが重要」と強調しました。


シンポジウムでは、代表幹事の石川康宏・神戸女学院大学教授がコーディネーター。「知事選挙にこういうとりくみが必要と、苦言も含めてお願いしたい」という呼びかけに植松教授も交えて五人が発言しました。


明日の自由を守る若手弁護士の会兵庫支部の川元志穂さんは、憲法が大ピンチの時の知事選として明確な争点づくりをすすめ、憲法のすばらしさも伝えてほしい、できるだけ野党共闘をすすめてほしいと指摘しました。


元シールズ関西の塩田潤さんは、兵庫県の課題と憲法をわかりやすく伝える努力、国政と県政の違いの線引きと県民生活に寄りそった訴え、どういう未来、どういう兵庫をつくるのかポジティブな訴え、市民参加型のとりくみを強調しました。


安保関連法に反対するママと有志の会@兵庫の向山桂子さんは、政治に無関心だった自分が原発事故などを通して「このままでいけない」と思い、ママの会と出会い、参院選にもかかわったと紹介。多くの人たちと楽しくつながっていくこと、訴えをわかりやすく伝えることを強調しました。


県原水協事務局長の梶本修史さんは、「戦争サポート県」として兵庫県政の実態を「陸海空」にわたってリアルに報告。非核「神戸方式」をすべての港に広げること、平和の自治体外交の意義を強調しました。


先日の記者会見で知事選への擁立が発表された代表幹事の津川知久さんがあいさつ。「平和にこだわり、生活をささえ、原発をなくす県政を、みなさんといっしょにつくっていきたい。県民生活に思いを寄せ、争点を明確にして、みんながワクワクするたたかいにしていきたい」と決意をのべました。
代表幹事の田中耕太郎さんが行動提起も兼ねて閉会あいさつ。ツイッターのリツイートやメールマガジンの登録、まわりの人たちとの話し合い、会企画への参加、サポーター登録などを呼びかけました。

衆院選小選挙区候補者を発表(第2次)

日本共産党兵庫県委員会は12月5日、衆院小選挙区のうち兵庫4、10、12区の候補者を発表しました。1、2、3、6、8、9区は5月に発表しました(5月29日付掲載)。

◆兵庫四区(神戸市西区、西脇市、三木市、小野市、加西市、加東市、多可郡)

おおすぎ鉄夫(大椙てつお)(68)新


〈役職〉党神戸西地区委員長、党県委員。〈略歴〉一九九六年、二〇〇〇年衆院兵庫十区、〇五年同九区、一二年同三区に立候補。
*

◆兵庫十区(加古川市、高砂市、加古郡)

金田峰生(かねだみねお)(51)新


〈役職〉党県常任委員、党国会議員団兵庫事務所長、党県農林漁民部長。〈略歴〉元県議一期。一三年、一六年参院兵庫選挙区立候補。
*

◆兵庫十二区(姫路市のうち旧家島町・旧夢前町・旧香寺町・旧安富町、相生市、たつの市、赤穂市、宍粟市、神崎郡、揖保郡、赤穂郡、佐用郡)

堀ゆずる(ほり譲)(66)新


〈役職〉党西播地区常任委員、党たつの市委員長。〈略歴〉元たつの市議二期、旧新宮町議一期。一四年衆院兵庫十二区立候補。

がんばります! 小選挙区予定候補

1区 こんどう秀子さん


私は入党以来、地域を回り「生活が苦しい、何とかしてほしい」という切実な声を聞いてまいりました。自民党政治のもとで苦しめられ、置き去りにされた立場の弱い人にこそ、光を当てる政治が必要だと痛感しています。
今回、候補者にとお話があったときに、日本の進路が歴史的な岐路に立たされている今、子どもたちの未来のためにも、憲法違反の戦争法を数の力で強行し、社会保障を際限なく、容赦なく切り捨て、立憲主義も民主主義もどこ吹く風の安倍暴走政治に終止符を打つべく、受けて立とうと決意しました。
震災からもうすぐ二十二年、兵庫県や神戸市は、二十年の期限を理由に被災者に借り上げ公営住宅からの転居を迫っています。「このまま継続して住みたい」という、たった一つの願いにも背を向ける政治。住民の暮らしよりも、神戸空港を優先するさかさまの政治を、許せない。これが私の原点です。
私は女性として子育てや介護の苦労を経験する中で、働いても働いても暮しは楽にならず、生きる事の大変さを実感してきました。いま、アベノミクスのもとで、国民生活に貧困と格差が広がり、特に女性の貧困が深刻な社会問題となっています。
働いても貧困から抜け出せないのは子育て支援がないこと、非正規やパートなどの不安定雇用が多く、社会保険料などの負担が家計に占める割合が大きく、生活を圧迫しているからです。「保育園落ちた、日本死ね」この叫びがまさしく今の日本社会を象徴しています。
スウェーデンでは児童手当金や育児休暇に手当金がついたり、看護休暇に手当金がついたり、フィンランドでは大学までの学費も無償です。私は、ヨーロッパのように雇用のルール、子育てや介護などへの公的支援など人間らしく生きるルールを確立し、女性が輝く社会を実現してまいります。
日本共産党の第三の躍進の波をさらに大きく確かなものにするために兵庫一区の選挙区で必ず勝利する決意です。国民に災いをもたらす安倍暴走政治に終止符をうつべく、力を尽くして頑張ります。

◇兵庫一区(神戸市東灘区・灘区・中央区)

こんどう秀子(近藤ひでこ)(65)新
〈役職〉党東灘・灘・中央地区委員、兵庫一区くらし相談所長 〈略歴〉神戸市立神戸商業高校卒。鐘淵紡績、佐世税務会計事務所、オンワード国際、兵庫医療事業協同組合などに勤務。一五年県議選立候補。

2区 平松順子さん


「介護保険を知ろう」のつどいでのこと、「年金では特養ホームに入れない」「在宅でケアを受けたいのに、ヘルパーさんが来てもらえない」「地域の小規模施設は営業を続けられない」「特養ホームの営業も赤字」など、結局家族に負担がかかり、虐待などにつながる深刻な事態に、参加者の方から「年寄りは、どうしろというの?」との感想が寄せられました。さらに保険料負担の増額や介護給付の削減などはゆるせません。
生活保護を受けておられる母子家庭の息子さんが大学入試に合格したのに、生活保護制度は大学進学を認めておらず、入学金の借り入れさえできない事態も。貧困の連鎖からぬけだそうとする頑張りに冷や水をあびせるような制度ですが、国民の批判の前に厚労省もようやく、大学等の入学金や就職に伴う転居費用などに奨学金を充てた場合も生活保護の収入認定から除外し、その金額が手元に残るよう運用を改める考えを示しました。
福島県へのボランティアツアーに毎年参加し、ますます困難な状況をみるにつけ、原発の再稼働は絶対許せないと毎年感じ続けてきました。
あらゆる問題で国民の願いとは逆行する安倍政権の暴走は、憲法を踏みにじり、自衛隊員が殺し殺される危険な事態に直面するまでになっています。
さらに核兵器廃絶国際条約を結ぶ交渉開始の国連決議に、被爆国でありながら、アメリカに脅されて反対するという情けない態度です。私は、原水爆禁止世界大会にほぼ毎年参加し、被爆者のみなさんの「二度と自分たちのような悲惨な経験をだれにもさせたくない」という切実な訴えから出されたヒバクシャ国際署名のとりくみに参加しています。いま、核兵器の違法化に大きく足を踏み出した世界の流れに逆行し、国民の声よりもアメリカに従う安倍政権をこれ以上続けさせるわけにはいきません。
「だれの子どももころさせない」と人間として当たり前の願いに声をあげる「安保関連法に反対するママの会」や「市民連合」のみなさんとしっかり手をつなぎ、政治を変えるために全力で頑張る決意です。

◇兵庫二区(神戸市兵庫区・北区・長田区)

平松順子(ひらまつじゅんこ)(67)新
〈役職〉党県常任委員、兵庫二区国政委員長 〈略歴〉法律事務所で働きながら神戸大学法学部第二課程卒業。新日本婦人の会県本部事務局長など歴任。〇一年参院選、一四年衆院兵庫二区はじめ四回の衆院選、一五年県議選立候補。

最終2カ年県「行革」プラン

老人医療費助成廃止やめ事業拡大をなど日本共産党県議団が申し入れ


兵庫県は、二〇一八年度を目標に十年間の行財政改革プランを推進しており、その最終二カ年行革プラン(最終二カ年行財政構造改革推進方策)事務局案を十一月二十一日に発表しました。日本共産党兵庫県議団(団長:ねりき恵子)は、十二月一日、最終二カ年行革プランに対する申し入れを行い、金沢和夫、荒木一聡副知事らが応対しました。
ねりき団長は、申し入れ文にそって、申し入れの内容を説明。今回の行革プランで廃止対象になっている老人医療費助成制度の廃止をやめ事業拡大を行うことや、老人クラブ活動強化推進事業、鳥獣被害対策事業、子ども多文化共生教育推進事業、バス対策費補助、山腹崩壊対策事業などで県費負担を削減し、市町の負担を増やすことに対して、県費負担の維持・拡充を求めました。
また経済活性のために、これまでの「呼び込み」型から「内発」型に転換させるために、中小企業を経済の根幹にすえた振興策をすすめるとともに、パナソニック工場撤退などの教訓をふまえ、企業立地補助金の廃止を訴えました。
県立文化・体育施設の高齢者割り引き要件の引き下げ、トライやる・ウィーク推進事業などの体験教育推進事業の県費負担の縮小などの提案を撤回すること、私立学校経常費補助、私立高校授業料軽減補助などの拡充をよびかけました。
地域医療構想などにそった「県立病院改革プラン」の改定でなく、県民の命と地域医療をしっかりささえる県立病院をめざし、独立行政法人化を行わないこと、県営住宅の管理戸数削減でなく維持、拡充、UR借り上げ住宅からの追い出し方針撤回など申し入れました。
金沢副知事は「今日の皆さんの申し入れもふまえ、最終案にまとめていきたい」と話し、「市町の財政負担が過度であれば、現実の影響をかんがみ検討したい」と述べました。
また県職員三割削減をすすめるなか、県民サービスの低下とともに県職員の長時間労働などが横行していることに対し、「三割削減をやめ適正な職員配置を行い、職員の健康管理や、県民サービスに努めること」を申し入れたのに対し、副知事は「職員の過密労働の実態は聞いている。改善のための検討はしたい」と述べました。

日本共産党新人議員:養父市議 津﨑和男

市民とのパイプ役に


兵庫民報読者の皆さん、こんにちは。
十月二十三日投開票で行われた養父市議会議員選挙で、初当選させていただいた津﨑和男です。
私は三十三年間地元の農協に勤務し、五十七歳で立候補しました。
十九歳で民青同盟に加盟し、同じころ入党しました。きたがわてつコンサートの実行委員やうたごえなどの文化活動、保育所統合反対の署名活動、PTA役員、村おこしイベントなど地域に根ざした活動を続けてきました。
今回の選挙戦では、安倍政権の暴走政治から市民の暮らしを守るための政策を中心に訴えてきました。保育料や給食費の軽減、医療費の無料化などの子育て支援や、国民健康保険税の平均一万円引き下げ、兵庫県一高い介護保険料や利用料の軽減、住宅リフォーム助成制度の継続、そして目玉の図書館の早期建設などです。
定数十六名に対し十九名が立候補。そのうち新人が七名と、激戦・混戦でした。幸い四十年間共産党議員として活躍し、勇退する藤原敏憲議員の力強い応援で、バトンタッチできました。
合併して十二年経過しましたが、行財政改革や学校統合で市民の不安や不満も多く、合併前のような住民本位のキメ細かい政策が求められています。
残念ながら日本共産党の二議席は確保できず一議席となり、緊張と重責を感じますが、公約を実現し、市民と議会・市政とのパイプ役として頑張っていきます。

グリーンウェーブTPP学習会

不成立でも二国間協定の懸念――県医師会名誉会長の川島氏が警鐘

参加者と質疑応答する(左から)柳澤氏と川島氏

「グリーンウェーブTPP学習会が十二月四日、あすてっぷKOBEでひらかれました。全農兵庫労組、みのり農協労組、兵庫労連、兵庫農民連、新婦人県本部、兵保連、兵庫食健連でつくる実行委員会主催。
この学習会では兵庫県医師会名誉会長の川島龍一氏が「TPPで私たちの医療は?」と題して特別講演を行いました。
川島氏は、TPP交渉で扱われた二十一にわたる分野ごとに医療に及ぼす影響を解説。医薬品の高騰、医療従事者の受け入れなどで医療の質の低下が懸念されるだけでなく、「ラチェット規定」により、協定発効後はもとに戻せず、国民皆保険制度の完全崩壊をもたらすと批判。また、米国の不参加でTPPが発効しない場合も、自国利益をよりいっそう追求するトランプ政権との厳しい二国間協定を迫られると指摘し、TPP阻止のとりくみを引き続き強めようと訴えました。
また、兵庫食健連の柳澤尚事務局長がTPPがいかに食の安全が脅かされるかについて講演しました。

県春闘共闘・春闘討論集会

大幅賃上げ・戦争法廃止! 全組合員参加の春闘を


国民春闘兵庫県共闘委員会は十二月三~四日、春闘討論集会を開催し、七十三人が参加しました。
挨拶に立った成山太志代表幹事(兵庫労連議長)は国会情勢にも触れながら今春闘は大幅賃上げなど要求実現に奮闘しようと語りました。
弁護士の中村和雄氏による「働き方改革」をテーマにした記念講演が行われ、その中で、中村氏は「『働き方改革』は厚労省ではなく経済産業省が主導している。実現会議のメンバーはほとんどが財界人であり、労働者のためではなく、経済・大企業の為の経済改革で『働かせ方改革』だ」と批判。「組織率が低くても労組の奮闘で社会は変えられる」と労働組合に期待を寄せました。
春闘方針の提案をした北島隆事務局長は「戦争法廃止、憲法改悪阻止、アベノミクス・『働き方改革』に反対する運動に全力を挙げる。要求前進のために全組合員参加の闘争を作る事が大切。職場や地域で論議・対話を進めよう」と訴えました。
討論では、「賃金要求を本気で議論し、たたかいたい」(医労連)、「スト権確立の取り組みを行う」(福祉保育労)、「若者にどうバトンを引き継ぐか。青年の思いを大事に」(兵庫教組)、「宣伝などは自分の言葉で分かりやすく伝えることが大事」(中央区労協)、「学習しながらこだわりを持って要求を作る」(JMITU)など春闘の決意や展望を十六人が発言しました。
二日目は元シールズ関西の塩田潤氏から「若者」と市民運動についての講演もありました。
(県春闘共闘・兵庫労連 事務局 土井直樹)

学生がラオス訪問を報告:神戸学院大・上脇ゼミ

ASEANに学ぶ平和の作り方

報告するユイさん(左から2人め)と
上脇教諭(その右)

神戸学院大学法学部の上脇博之教授ゼミナール主催で、日本アジアA・アフリカA・ラテンアメリLA連帯委員会のラオス訪問(今年九月)の報告会が開かれ、「ASEANに学ぶ平和の作り方」をテーマに交流しました。
冒頭、上脇教授は、「長い教員生活のなかで、このことを報告したいと言ってきた学生は初めて。ぜひオープンな企画として開催したいと私のゼミナール主催で企画しました」と開催の経緯を紹介しました。
報告したのはAALAのラオス訪問ツアーに参加したユイさん(神戸学院大一回生)。
ユイさんは、写真なども示し、ラオスでの食事や寺院などを紹介するとともに、ベトナム戦争のときにラオスにも落とされたクラスター爆弾の不発弾で、子どもたちも含めて危険にさらされている実態などを紹介。ラオス政府を担うラオス人民革命党の幹部らとの懇談で、非核「神戸方式」について訴えたことなども紹介しました。
また兵庫県AALAの井村弘子事務局長が、ASEANの平和の共同体づくりの努力などについて紹介し、感想交流しました。
参加したユイさんの友人の学生からは「ラオスの現状やASEANのことなど、ほとんど知らなかったけど、今日、話を聞けていろいろ知ることができたし、知ったことを、ほかの学生にも広げたいと思った」などの感想が寄せられました。

中国「残留孤児」訴訟地裁勝訴判決10周年

記念集会に全国から260人以上

「残された問題は多い。一層の団結を」と訴える
元原告団長の初田三雄さん

中国「残留孤児」国家賠償請求訴訟の神戸地裁勝利判決十周年記念集会が四日、神戸市長田区で開かれ二百六十人以上が参加しました。当時の原告団(初田三雄団長)、弁護団(宗藤泰而団長)と兵庫県中国帰国者の会(植田恒陽会長)を軸に、日中友好協会兵庫県連をはじめ支援団体も加わった幅広い実行委員会の総合力で、成功に導きました。
全国唯一となった神戸地裁での勝利判決が二〇〇八年からの新支援策へと情勢を切り開いただけに、全国から駆けつけた関係者は次々に「帰国配偶者や二世、三世への支援格差、高齢化に伴う介護、共同墓地建設など残された課題も多く、画期的判決を基礎に一致団結して解決へ」(東京の安原幸彦弁護士)と強調。中国での実態調査の成果を証拠として提出し、勝訴に貢献した神戸大学の浅野慎一教授も、「みんな同じ国策の犠牲者」だとして国の責任ある施策を強く要求しました。
集会では帰国者による「私たち〝なに人〟ですか」の朗読劇が上演され、記念誌「日本人として、日本の地で、人間らしく生きる権利を求めて」も発行され、感動を呼びました。

段重喜「隊員の心を考えているか?」


許すな「大阪賭博場」建設

大門みきしエッセイ(13)

臨時国会終盤の参議院は、TPP承認案、年金カット法案、「賭博場解禁法案(IR法案)」などをめぐり大波乱。特に自民党と日本維新の会による「賭博場解禁法案」のゴリ押しは異常なやり方です。今まで議員立法は、与野党合意のもとで審議入りし、反対会派には質疑時間を保障し、全体の合意のもとで採決にかけるのが通例でした。ところがこの法案は会期末になっていきなり審議入りを強行、なりふりかまわず一気に押し通してきました。
そもそもカジノ推進派の議員は自民党の中でも多数ではありません。反対、慎重という議員もかなりいる。なのになぜ党全体を巻き込んでマスコミからも批判されるこんな悪法を強行するのか。
ある自民党議員が私に教えてくれました。「官邸から『必ず今国会で通せ』という指示が来ている。逆らえないんだ」と。「官邸」、すなわち安倍首相は憲法改悪をみすえ、維新の協力が欲しい。維新は大阪で「万博・カジノ」を打ち出すために早期の賭博解禁を求めている。両者の思惑が一致しての法案強行ということらしい。加えていうなら、地元横浜の関連業者から賭博場建設の強い要請を受けている菅官房長官の意向も強く働いているのでしょう。
維新がもくろむ「大阪賭博場」は外国人や大阪の人だけをターゲットにした施設ではありません。近畿圏の人々をギャンブル依存症にして金を巻き上げる計画になっています。大阪だけでなく、近畿あげて賭博場反対の声をあげていきましょう。
(日本共産党参院議員)

みんぽう川柳〈十一月〉「鉛筆」

選者 島村美津子

特 選

「一本の鉛筆」国歌にと願う
神戸市 水田裕子
【評】「一本の鉛筆があれば戦争はいやだと私は書く」松山善三作詞によるこの歌を聞いた時私はいっぺんに美空ひばりが好きになった。
《日の丸君が代死につながりぬ私には  美津子》
戦争中のしっぽにいた私はかつてこんな句を詠んだことがある。オリンピックなどで流れてくる国歌を聞きながら「違うでしょ」と違和感を覚えてしまうのは私だけでしょうか。

入 選

えんぴつが走る小川の声を聞く
吹田市 喜田啓之

鉛筆の六つの角のなつかしさ
神戸市 古賀哲夫

えんぴつに名前を書いてくれた亡父
神戸市 誠かおる

鉛筆を削る目も手も尖らして
神戸市 山元三恵子

下ろし立て鉛筆削る木の香り
神戸市 兵頭和子

鉛筆の匂いかすかに古日記
神戸市 熊谷敏子

鉛筆を隠され泣いた日も懐かし
神戸市 松尾美恵子

肥後之守 鉛筆削り上手くなる
明石市 門脇かつ子

なつかしの鉛筆かぶせ探してる
明石市 門脇潤二郎

あの時代鉛筆で書くラブレター
神戸市 長尾粛正

ちびた鉛筆我と重なり愛おしい
神戸市 玉山歳子

おさな子の鉛筆にぎるまあるい手
明石市 青木千鶴

鉛筆にもったいないが宿ってた
神戸市 長沼幸正

がまんせず吐き出せという2Bが
大阪市 竹原春江

なまの舞台をごいっしょに:エイコーン『松井須磨子』

神戸演劇鑑賞会12月例会

須磨子を演じる栗原小巻
明治末期から大正にかけ、日本の新劇の黎明期に登場した女優、松井須磨子。須磨子が駆け抜けた三十三年の生涯を、栗原小巻が演じ、歌い、踊る一人芝居。新劇のDNAを受け継いできた彼女だからこその、魅力満載の舞台です。
最初の結婚に失敗した須磨子は、身も心も打ち込めるものを求めて、島村抱月らが立ち上げた文芸協会演劇研究所第一期生となる。そこで演じた『人形の家』のヒロイン・ノラや『故郷』のマグダは、それまでの日本にはなかった女性像を表現し、話題となる一方、当局の干渉を受けることとなる。その中で、妻子ある抱月との愛は深まっていく。その後、二人で旗揚げした芸術座は、劇中歌「カチューシャの唄」や「ゴンドラの唄」が大ヒット、彼女は一躍、時の人となっていく。しかし、抱月の急死により、彼女の運命も突然終わりを告げる。
舞台上の須磨子は、常に何かに怒り、闘っているようにみえる。劇中、何度か『人形の家』のノラが演じられるが、それは男性社会で芸術に生きた、女優・須磨子の苦悩とも重なる。また、戦争の時代に人間らしく生きようとする、須磨子の決意のようにも…。彼女が伝えたかったのは、人間として、女性として「どれだけ抱月を、芸術を、芝居を愛したか」。舞台に存在するのは、ノラか須磨子か栗原小巻か…。女優が女優を演じる、それこそがこの作品の醍醐味。
♪いのち短し 恋せよ乙女~~今日はふたたび 来ぬものを(ゴンドラの唄)♪ピアノの生演奏が一人芝居に彩りを添えています。(大谷紫乃)

エイコーン公演『松井須磨子』

構成・演出:加来英治 出演:栗原小巻 ピアノ:城所潔/①12月16日(金)19時②17日(土)14時/神戸文化ホール中ホール/会員制:入会時に入会金1,000円と月会費2カ月前納、月会費3,500円(大学生2,000円、中高生1,000円)/☎078‐222‐8651、Fax078‐222‐8653 /Web http://kobeenkan.my.coocan.jp/

クリスマスのひと時『二十四の瞳』を朗読で

長年、梶武史(劇団四紀会創立メンバー、故人)の指導を受けてきたメンバーを中心に、その遺業を継ぎ、朗読の面白さを追及している「梶武史記念朗読集団」が今回5周年を記念し、壺井栄の不朽の名作に挑みます。
瀬戸内海べりの一寒村を舞台に、女学校を出て小学校に赴任した女性教師と、その年入学した12人の生徒が、日本が第二次世界大戦を突き進んだ歴史のうねりに否応なく飲み込まれていく苦難や悲劇を通し、平和の大切さを訴えます。

梶武史記念朗読集団公演『二十四の瞳』

作:壺井栄、構成台本:桜井敏、演出:岸本敏朗/12月23日(金・祝)15時|24日(土)11時・15時|25日(日)11時・15時/元町プチシアター(劇団四紀会スタジオ)/料金2,000円/☎078‐392‐2421(20時以降)、090‐8389‐0300(里中)、Fax078‐392‐2422、Email shikikai@rose.ocn.ne.jp  /Web http://www.shikikai.com/

観感楽学

地域で開かれる「綱領を語り、日本の未来を語り合う集い」では、党への期待の大きさを感じるとともに、日々の暮らしの大変さを聞く機会ともなっています。「白菜が高いので、固い葉の部分を、薄揚げとクタクタになるまで煮て、食べました」高齢の女性のつぶやきです▼格差と貧困の劇的な拡大、中間層の疲弊、根源には、実体経済を顧みないアベノミクス経済政策の破綻があります。実体経済とかけ離れた経済対策の最たるものは、十二月二日、衆院の委員会で強行可決されたカジノ解禁推進法案ではないでしょうか▼「国際観光産業振興」を名目に、カジノ=賭博で、海外の富裕層を呼び込み、地域経済を活性化させるというのですから、開いた口が塞がりません▼「呼び込み」型の経済政策の弊害は、県内の自治体でも明瞭です。いくら大企業や外資系企業を呼び込んでも、地域経済が活性化するものでも、市民の暮らしがよくなるものでもありません。逆に、各地でシャッター通りがひろがり、「買い物難民」まで生まれ、地域の疲弊と切り捨てが大きな問題となっています▼日本共産党は第二十七回大会決議案で「産業構造の改革―『大企業と中小企業、大都市と地方などの格差を是正』」を掲げました。それぞれの自治体・地域で、市民の願いをくみ、共同をひろげるたたかいが求められています。(あ)

(「兵庫民報」掲載)

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