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9月 6, 2015の投稿を表示しています

29日だけで6,000人超が戦争法案廃案!

兵庫県弁護士会主催「安全保障関連法案反対&秘密保護法反対」兵庫パレードが8月29日に行われ、神戸会場で4,000人、姫路会場で700人、尼崎会場で1,000人、豊岡会場で300人が参加。加えて同弁護士会が協賛した西宮の集会に200人、淡路島の集会に140人が参加。この日だけで6,000人を超す県民が戦争法案反対の声をあげました。



28日、元町駅前で行われたSEALDs KANSAIの街宣アピール(28日・元町駅前)には前回(7日)を上回る800人が参加しました。


30日の「国会10万・全国100万人行動」には各地で宣伝、パレードなど様々な行動が取り組まれ、「戦争法案、いますぐ廃案!」の声がこだましました。



(2015年9月6日付「兵庫民報」掲載)

発言:宮崎勝歓さん(書肆スウィートヒアアフター店主)

考えを深め、行動するために

安倍内閣がスタートした時点から不安は感じていたのですが、去年の集団的自衛権行使容認の解釈改憲を閣議決定した時点で、「いよいよこれは本格的にまずいぞ」と思いました。

その時に、SASPL―いまはSEALDsですが―学生さんたちのスピーチやデモをインターネットで見つけ、「これはちょっと期待が持てるんじゃないか」と思いました。

行動するための寄る辺が私にはないので「SEALDsの応援」という形で乗っからせてもらいました。すると、いままで思考で留まっていた「憲法を守ろう」を、実際のアクションとして意思表明ができるんだと初めて実感しました。

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私は午前から昼過ぎまで他の中堅の書店でアルバイトもしていますが、「大東亜戦争」を肯定するような本や「ヘイト本」を、会社ではそれなりの地位にあるような、40~50代の人がよく買っています。日本社会を動かしている年代の人たちが、日本国憲法に反しているような本を買っていく。レジを打っていて「何でだろう?」と不思議に思っていました。

インターネットではネトウヨはかなりしつこいけれど、逆にリベラルはあっさりしすぎていると言われていますが、出版社でも同じで、戦争肯定や反中・反韓をあおるような本を出している出版社は、書店が注文していなくても、どんどん本を送りつけてきます。そうすると書店も陳列せざるをえないので、お客の目につくということがあります。よく言えば宣伝上手なんですけど。その意味でもリベラルはちょっと弱いなと思います。

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安保関連法案はその内容自体が憲法違反なのですが、10本もの法律を一つに束ねたものともう1本の法案を一括提案していることも真摯さに欠けています。小池晃参院議員の質問で明らかになったように、国会審議の前に自衛隊内部には詳細を説明していたし、その前に米国議会でこの夏の成立を約束してきている。国民に真実を知らせたくないのでしょうか。


そうさせてはいけないと、各地の書店とSEALDsが連携して「SEALDs選書プロジェクト」を進めています。その全国1号店となりました。まず第1弾として、先々週から、「基本図書」15冊をSEALDsメンバーの推薦コメント付きで陳列・販売しています(写真)。

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読書は本を通じて自分自身と対話し考えを深めていくことですが、独りよがりになるおそれもあります。読んだことをアウト…

民主主義の力で変えたい:国会10万人行動に参加したHさん

SEALDsとして関西から約100人が2台の夜行バスで国会前に向かいました。

国会前を埋め尽くす人たちを上空から撮った写真が印象的ですが、実は国会前は歩行通路と車道の間に鉄柵が設けられていて、その後も警備隊は決壊を防ごうと車道に人を入れさせませんでした。残念ながら、歩行通路は樹木によって航空写真には写りません。写真よりもさらに多くの人が国会を覆っていたことをお伝えします。

国会前の通路と車道を隔てる鉄柵や警備隊では流れは止められず、それらが決壊し、国会の方へデモが進んでいく時は感動しました。SEALDsは「前へ、前へ」とコールし、先頭に立ちつづけ、周りにいた年配の方々は、その光景に涙していました。時代が若い人たちの手によって変わっていくように感じた瞬間であり、歴史的な運動が起こっている実感を得ることができました。

特定秘密保護法や安保法案によって、日本の憲法や平和や民主主義が歪められそうになっています。国民が声をあげないといけないのは今、そしてこれからずっと声をあげ続けることが必要なのだと思っています。

SEALDsの存在は同世代の自分でさえ心強い。先頭に立って声をあげつづける彼らを誇りに思っています。私は社会を変えたいし、民主主義の力で、この国を彼らとともに変えていきたいと思います。

(2015年9月6日付「兵庫民報」掲載)

第20回尼崎平和のための戦争展(8月21日~23日)を開催して

〝馬も焼かれて死んだん?〟 実行委員会事務局長 松岡宗治

保育園児が持ってきた写真本、広島と長崎の被爆直後のものでした。その中に馬が倒れている写真を見つけ、「これ何?」「馬も死んでんよ」「えーっ、馬も焼かれて死んだん?」と驚きと悲しみでいっぱいの表情でした。またある子は原爆パネルを見て「『火垂るの墓』みたい」とつい先日放映された映画とだぶらせていました。


今年は震災20年、戦後70年。テーマを「NO WAR! YES PEACE!! 私たちは平和をあきらめない」と決定し、折しも戦争法案が国会で審議されている最中の開催となり、参加者からも多くの現政権を憂う声が聞かれました。


今年の戦争展の展示は戦時中の生活用品や手紙・写真などをはじめ、尼崎市の被災地図、戦争に突き進んだ歴史年表、原爆パネル、原発再稼働問題、地雷のレプリカ展示、また各9条の会ののぼりやニュース、従軍慰安婦問題、また残留孤児など広い分野の展示がされました。

集団的自衛権の問題点や『新しい憲法のはなし』などよくわかる資料を提示しながら、国会前で抗議の行動をする人たちの写真を掲示し、見てわかる・感じてわかる、そして頭でわかるよう工夫しました。

映画『この空の花』は新潟県の長岡花火を題材にした平和を願う市民の力を感じた力強い映画でした。奇しくも今年、長岡市民をはじめ多くの方々の努力で終戦記念日に真珠湾で戦没者の慰霊と平和への祈りを込めて打ち上げられ、日米の架け橋の一つとなった年でした。


和田進神戸大学名誉教授には「若者を戦場に送らないために」と題して講演をしていただきました。日本が「戦争しない国家」から「米軍とともに地球規模で戦争をする国家」へ大転換する道筋をわかりやすくお話しくださいました。

また、戦争体験を語る会では、尼崎原爆被害者の方と尼崎市市民協働局人権課などでつくる「平和の願い継承事業実行委員会」制作による被爆体験DVD「忘れてはならない夏がある」を見たあと、被爆者の方から当時の様子を語っていただきました。

今年の原水禁世界大会に参加された母子と庄本えつこ副実行委員長・日本共産党県会議員からそれぞれ報告があり、まさに「継承」を実感し合う会になりました。

参加者から「広島の平和体験をされた小学生の話には感動しました。小さな子どもたちが平和を語ることが一番大切だと思いました」との感想が寄せられました。

秘密保護法に反対する三田市民の会:沖縄の共闘に学ぶ

秘密保護法に反対する三田市民の会は8月29日第11回市民のつどいを開きました。


沖縄辺野古基地反対運動のリーダーとして奮闘されている、沖縄統一連代表幹事、中村司まもるさんから「沖縄はなぜ共闘できたか」というテーマでお話をききました。

はじめにDVDで基地予定地辺野古のある大浦湾の貴重な生物ジュゴンやサンゴ、亜熱帯の美しい魚とそこに作られようとしている巨大な基地の地図が紹介されました。今年になってからのオール沖縄の訪米団、沖縄の県民の反対集会の様子など映像を通して沖縄の状況が伝わりました。

中村さんは沖縄の基地は米軍が戦後住民を収容所に入れておいて基地に取り上げた。米軍は不要になった土地だけ住民に返した。米軍基地、米兵によって沖縄はずっと苦しめられてきた。米軍による少女暴行事件をきっかけにオール沖縄が誕生した。名護市長選挙、県知事選挙での翁長氏当選、衆議院選挙小選挙区全区での勝利、オール沖縄で「新基地は作らせない」の一点でまとまっている。現在辺野古の工事は1カ月の休戦に入っているが、これは安倍政権がオール沖縄に押されている証拠。今後、翁長知事は国連でも訴える予定とのこと。オール沖縄はオールジャパンからの応援が大きな力となっている。安倍政権を追い詰めて文字通りオールジャパンで新基地阻止、戦争法案を廃止しようと結ばれました。

参加者からはマスコミを通して知りえないことが多いので、直接お話が聞けて良かった。オール沖縄の取り組みは素晴らしいと思った。安全保障関連法案もオールジャパンで闘えるといいなど、多くの感想が寄せられました。

つどいの後、参加者が「戦争ノー」のミニプラカードを手にそれぞれ駅まで歩きました。

(松岡信枝=同会)
(2015年9月6日付「兵庫民報」掲載)

自衛隊員募集に市町が名簿提供:本人・保護者の同意・承諾なく

戦争に行くな!川西連絡会:教育委員会に抗議・懇談
「戦争に行くな!川西連絡会」は、8月25日、川西市が自衛隊に「こどもの名簿を提供していた」事実に対して川西市教育委員会と懇談しました。

川西市は2014年度に、15歳男子879人、18歳男女1,510人、21歳男女1,334人、2015年度は、18歳男女1,612人の個人が特定できる氏名・住所・生年月日・性別の4情報を本人や保護者に知らせず紙媒体で自衛隊に提供した事実に対して抗議の申し入れを行い、懇談したものです。

市教育委員会からは、若生教育推進室長、中西教育総務室長が参加、「会」からは、新日本婦人の会、地区労連などから6名が参加しました。

「会」としては、自衛隊への名簿提供に法的根拠がないことの他、市は、自衛隊が間違って依頼した15歳名簿を提供した(その後破棄)事実があり、教育委員会として、こどもを守る立場で①名簿提供を行わせない事②提供した事実について市が公表する事を求めるよう、教育委員会の独自性をいかした対応を求めました。

しかし、教育委員会は、「独立した組織であり、市教委のデータではなく、施策にも影響をしていないため、市の名簿提供が適合か否かを精査していない」という回答に終始しました。

「会」として、教育委員会は、市長部局とこどものために10分な情報共有をし連携をとること、独立した組織として市長部局の間違いにしっかりと意見すべきことを強く求め懇談を終えました。

兵庫県下41自治体のうち、名簿提供していたのは13自治体だけでしたが、今年度、西宮市・宝塚市が名簿提供を止めており、7月現在、阪神間での名簿提供は川西市だけとなっています。

(黒田みち=川西市議会議員)


「提供やめよ」:谷川まゆみ議員が迫る
姫路市では、2013年に自衛隊兵庫地方協力本部長と市長との間で協定を結び、以来、大卒および高卒相当年齢者の氏名、住所、性別、生年月日の4情報を本人の同意、保護者の承諾なしに紙および電子媒体で自衛隊に提供しています。

ことし6月議会では日本共産党の谷川まゆみ議員が、「自衛隊の募集の仕事は法定受託事務で市町村の事務となっている。防衛庁側は事実上の依頼を行っている。だから、依頼に応じるところは出す、依頼に応じたくないところは出さないという法律関係」(03年、片山総務相・当時)との国会答弁も紹介し、紙や電子媒体による…

滋賀・あいば野で日米共同演習:戦争法案先取り(9月6~18日)

兵庫県原水協事務局長 梶本修史
戦争法案を審議中の参院で、法案成立を先取りした自衛隊の内部資料が明らかになった。日本共産党の小池晃参院議員が暴露したものだ。同文書は、戦争法案が衆院で審議入りした5月26日の段階で、「8月法案成立、来年2月法施行」を想定。南スーダンPKO(国連平和維持活動)についても、来年3月からは「新法制に基づく運用」を始めるなどとし、「(他国部隊との)宿営地での共同防衛」や「駆け付け警護」などの新たな任務が追加されるとし、その準備のための事前訓練の必要まで盛り込まれている。

駆け付け警護は、PKOで他国部隊などが離れた場所で武装集団に襲われた際、自衛隊が武器を使用して助ける任務で、日本が国際紛争の当事者になり、専守防衛を逸脱する危険性をはらむ。現行法では海外での武力行使につながる恐れがあることから認めておらず、法案審議の焦点である「自衛隊員のリスク増」や「集団的自衛権の行使」に直結する。8月末に派遣期限が切れる南スーダンPKOは、12月に陸上自衛隊中部方面隊から部隊(第9次隊)を派遣し、来年3月からは「新法制に基づく運用」を始めるなどとした、詳細な日程表まで記載されていた。

この任務を担う陸上自衛隊中部方面隊は、伊丹市に総監部(司令部基地)を置き、11月下旬~12月中旬に、同所で日米合同指揮所訓練(ヤマサクラ67)を計画している。「指揮所訓練」は、米陸軍と陸上自衛隊のコンピューターネットワークとシミュレーションを使用した「戦争演習」で、前回(2012年1月・ヤマサクラ61)は自衛隊4,500人と米軍1,500人が参加し、中国軍、北朝鮮軍の日本侵攻シナリオをもとに訓練が行われた。今回は、「関係機関の参加(一部はオブザーバー)を得て、国民保護訓練を実施予定」とされ、自治体関係者などの参加も想定されている。前回も兵庫県など地方自治体職員が参加しており、戦争法案で改定される「武力攻撃事態法」(国民保護法)を実行するための訓練と思われる。

また、9月6日~18日に、滋賀県あいば野演習場で、中部方面隊所属の陸上自衛隊第14旅団第50普通科連隊(高知駐屯地)約350人と米海兵隊第2海兵連隊第1大隊約200人の共同訓練が実施される。これは、「戦争法」を先取りし、自衛隊が米軍と一体となり海外で武力行使に乗り出すための訓練である。あいば野演習場での日米合同演習は…

日本共産党県会議員団が県政懇談会

日本共産党兵庫県会議員団は8月28日、来年度県予算要望に向けて、県下の各団体から意見を聞く県政懇談会を開催しました。

まず、ねりき恵子議員団長の挨拶の後、いそみ恵子県議(政調会長)から、6月議会の報告などの県政報告を行いました。

その後、参加者からの意見が次々とだされました。「手帳2級まで医療費の無料化を」(精神保健家族会)、「こどもの医療費を全県中3まで無料に。中学校給食実現、自衛隊へのトライやるは問題」(新婦人)、「マイナンバーの実施には大きな問題がある」(元自治体関係者)、「県下で石炭火力発電がすすめられている」(兵庫エコクラブ)、「国保の都道府県化、後期高齢者医療制度の課題の取組みを」「病床数の削減問題」「看護師の声をあつめて奨学金復活などの県交渉を」(医療関係者)、「特別支援学校の過密・貧困な施設の改善」(兵障協)、「中小企業振興条例の制定を」(兵商連)、「借上げ住宅や災害援護資金の取り組みをすすめたい」(神戸市議)、「自衛隊員募集への情報提供や日米共同演習反対への取り組みを」(伊丹市議)など、県下の様々な問題や取り組みへの意見が出されました。

(2015年9月6日付「兵庫民報」掲載)

障害年金:堀内衆院議員が厚生労働委員会で質問

堀内照文衆院議員は8月28日、衆議院厚生労働委員会で、確定拠出年金法の一部改定案に関わり、切り下げられてきた公的年金の代表的事例として、障害年金問題をとりあげました。

堀内氏は、精神、知的障害の等級判定について都道府県格差が問題になっていることを指摘。2012年では精神、知的障害の等級非該当の割合について、非該当ゼロ%が4県、10%未満が29県あるのに対し、兵庫県では55.6%が非該当になっていることをあきらかにしました。

この状況をうけて検討会が開催され、ガイドライン案が示され、パブリックコメントも募っていますが、ガイドライン案によると従来の基準が切り下げられ、これまで受給できた方も、できなくなるかもしれないと関係者からは強い懸念が表明されていることを指摘しました。

「このガイドラインが示される中で、同じ病状なのに等級が下がったとか、就労ということだけで支給が受けられなくなったなどの声が寄せられています。格差是正といっても〝均ならす〟ということが目的じゃないと思う。本来支給できるはずの人が支給できていない現状をどう正すのか、そのためのガイドラインでなければならない。本来受給できる人が受けられないという意味で、新たな無年金状態の人をつくってはならない」と正しました。

そのうえで堀内氏は、①障害等級の認定をおこなう認定医が少なすぎる②検討会に当事者が入っていない―という問題を大臣につきつけました。

塩崎厚労大臣は、「認定事務が適正に行われるように努める」「パブリックコメントも含め、ひろく意見を聴取する」と述べたものの、質問に対する言及は避けました。

堀内氏は、「総合的に判断というなら、やはり他分野も含めたメンバーが必要。また〝私たちのことを私たち抜きで決めないで〟との障害者権利条約の合言葉、原則もあると思うので、ぜひその方向で検討いただきたい」と強く要望しました。


(2015年9月6日付「兵庫民報」掲載)

絵本のすすめ:大門みきしエッセイ(3)

「趣味はなんですか?」と聞かれ、「絵本の収集」と答えると、大抵の人は信じられない、清酒の収集のまちがいではないか、といいます。

いまから10年ほど前、書店でたまたま絵本のコーナーを通りかかったとき、実話をもとにした絵本『エリカ・奇跡のいのち』(ルース・バンダー・ジー)が目にとまり、くぎ付けになりました。

第2次世界大戦中、ユダヤ人を強制収容所にはこぶ汽車の窓から、ひとりの母親が生後間もない女の赤ちゃん(エリカ)を毛布にくるんで投げ出します。運よく村人に拾われ、成長したエリカは母のおもいを理解します。「お母さまは、じぶんは『死』に向かいながら、わたしを『生』に向かって投げたのです」と。10分くらいの立ち読みでしたが、2時間の映画を観たような衝撃をうけました。

以来、絵本の魅力にとりつかれ、670冊まで集めたときに、東日本大震災が起こり、地元ボランティアの方をつうじて、避難所の子どもたちに300冊ほど選んでおくりました。その中の1冊、『おばけのてんぷら』(せなけいこ)は、ウサギのうさこちゃんが、おばけをてんぷらにして食べるお話です。「こわい思い(地震や津波の記憶)なんか、てんぷらにして食べちゃえ」と、子どもたちに伝えたかった。

人間にとって大切なものが見失われ、心のうるおいが少ない世の中になってきました。もしかしたら、いま最も絵本を必要としているのは、子どもたち以上に大人たちかもしれません。

(参院選比例予定候補・活動地域=近畿2府4県)

(2015年9月6日付「兵庫民報」掲載)

兵庫革新懇研修ツアー:満蒙開拓と松代大本営

日本を再び戦争する国にしてはならない、と言う思いをこめて兵庫革新懇は8月23日、24日、長野県の満蒙開拓平和記念館と松代大本営跡を訪ねる研修ツアーをおこないました。

満蒙開拓は、中国北部を事実上占領支配した日本政府が、国策として、不況に苦しむ農民などをソ連との故郷近くまで送り込んだもので、開拓とは名ばかりで、現地人を追い払い支配したものですが、敗戦間際、ソ連が進入してきた時、関東軍は撤退してしまい、敗戦後、開拓民は難民化し、多数の死傷者を出しながら苦難を重ねて帰国しました。長野県は最も多く開拓民を出した県で、記念館のある阿智村の開拓団330人の8割が帰国できませんでした。記念館では、その苦難の実態と国の無責任さが実感される展示がなされていました。


松代大本営は、先の戦争末期、「本土決戦」に備えるとして、長野県松代地域の山中に広大な壕を掘り、政府諸機関、大本営、皇居を移設しようとしたもので、完成に至らないまま敗戦を迎えました。

延々と続く壕は、主に、朝鮮半島から強制連行された労働者によって掘られたもので、多数の犠牲者を出しています。ツアー一行は、敗戦色濃い中での無謀な計画の残滓を見学、「本気でここでたたかう気だったのか」というあきれ果てる声が聞かれました

往復のバス内研修では、見学の予習として、満蒙開拓の実態や兵庫の開拓団についてなどを学ぶとともに、神戸で開かれた日本母親大会や原水禁世界大会の報告がおこなわれ、戦争と平和を考える機会となりました。

長い道中でしたが、疲れを感じさせないツアーとなり、参加者からは大変有意義なツアーだったという感想が多数寄せられています。

(堤隆二)

(2015年9月6日付「兵庫民報」掲載)

ひなたぽっころりん(561)

(2015年9月6日付「兵庫民報」掲載)

俳句:新俳句人連盟兵庫支部

広島忌折鶴の裏の英単語
俊子

あの夏が無ければ知らず御巣鷹の名
昭子

七月の兜太師揮毫黒々と
好子

整理整頓瀬戸の夕凪を帰る船
淳1

八月をよく知るアルミの弁当箱
ますみ

残暑の原発勝手口から忍び込む
その子

思い出が染み込む更地秋の浜
由美子

御岳を見下ろす稜線夏休み
山明

なすべきこと残る秋冷耳二つ
冬木

丸山定夫を探す市電の紙屋町
邦子

(2015年9月6日付「兵庫民報」掲載)

観感楽学

先日、俳優の渡辺謙さんが「一人も兵士が戦死しないで70年を過ごしてきたこの国。どんな経緯で出来た憲法であれ僕は世界に誇れると思う、戦争はしないんだと!複雑で利害が異なる隣国とも、ポケットに忍ばせた拳や石ころよりも最大の抑止力は友人であることだと思う」とツイートし話題を呼んでいる▼8月29日、30日と全国で100万人を超える国民が戦争法案廃案を求めて決起したが、国中から澎ほう湃はいと広がり続ける反対の世論は、安倍内閣を追い詰めてきている。運動の中心を担っている若者たちは、決して声高に、怒りをぶちまけるスタイルではないが、ラップ調でシュプレヒコールし、母親たちは乳母車に子どもを乗せて隊列に加わり、メールやツイッター、フェイスブックでさらに反対世論を広げている▼こうした世論を作り出すうえで日本共産党は決定的な役割を果たしている。衆議院の質疑で志位委員長が安倍首相を追い詰めて以来、参議院でも、小池副委員長や山下書記局長などの質疑で政府は答弁不能に陥り、何度も質疑が中断するという無様な姿をさらけ出した。安倍首相が「国民の皆様に丁寧に説明して…」とパネルを持ち出すたびに矛盾は深まり、女性週刊誌やスポーツ紙が鋭い安倍批判を掲載するようになってきている▼この流れは、もう権力の力で抑えきれない。戦争法案を必ず廃案にしよう。 (D)

(2015年9月6日付「兵庫民報」掲載)