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2015年7月26日日曜日

発言:小林聖さん(日本基督教団豊岡教会牧師)

小林聖さん

命ないがしろにする企て許さず


宗教にはそれぞれの教えや信じているものに違いはありますが、基本的には、「命」「生きるということ」「幸せ」を軸にしているはずです。それをないがしろにするような働き、企てを宗教者として容認することはできません。

人類が犯しつづけている最も愚かしいものが「戦争」です。戦争のなかった時代はないぐらいです。「それが人間の性だ」といって受け入れてしまうのでは意味がありません。むしろ、「人間とは本来こうあるべきではないか」と宗教者が提示していくことが大事だと思います。

これは「政治的な発言」ではなく「信仰上の発言」なのです。

私たちキリスト者は、キリスト教の2千年間の歴史、そのなかで犯しつづけてきた過ち、その反省に立つということが必要です。ヨーロッパの国々がキリスト教国であった時代、世界のあちこちを侵略、植民地としてきたことを「よし」とは言えません。

日本の教会の歴史をみてもそうです。日本基督教団は、戦中の国家総動員法の枠組みのなかにある宗教団体法でつくられました。「国家の圧力でつくらされた」との認識を持つ人もありますが、キリスト教会は積極的に当時の動きに乗り、国の内外にさまざまな痛みを押し付けてきた事実を忘れるわけにはいきません。その反省のなかに、日本基督教団の戦後70年の歩みはあるのです。

時代のせいにしてはいけない、自分たちは何をしてしまったのか、何をしなかったのか、そこからもう一回、組み立て直していくと当然、「命」「平和」は私たちにとって大きな課題、背負わなければならない課題となります。

*

不況など国民の生活が厳しい環境にさらされていますが、歴史的にみても、戦争は内側に抱える問題の爆発の力を「外敵」へ向かわせてきました。いま、それとまったく同じことがやられようとしています。しかし、安保法制の中身が知れ渡り、「生きて行くこと、生活していくことに大きくかかわる問題だ」と国民が気付き、運動が一気に盛り上がってきました。

法案は衆院を通過しましたが、絶望はしていません。希望の光は見えます。少なくとも国民が声をあげはじめています。「国民の理解がすすんでいない」と首相自ら言いながら強行採決する、このおかしさは、これまで政治に関心をもってこなかった人たちにも、「何を言っているんだ」と気付かれてしまった。そこまで追い詰めていますし、内閣支持率も急降下しています。そもそも今回の強行採決は、安倍政権の本質が国民に見抜かれはじめた事に対する「焦り」の表れでもあるだろうとも思うのです。

その意味では、今国会会期末までの2カ月間こそが、本当の意味での闘いなのだろうと思います。「命」「平和」を尊ぶ人たち、憲法を守り、民主主義を大切にしようとする人たちが、共に手を取りあって「怒り」の声をあげていく。その様な大きなうねりをつくり出せるならば、たとえ「60日ルール」によって法案が衆院に戻ったとしても、再可決を阻止する事も可能であろうと思います。

「いつか来た道」を歩くのではなく、むしろ今回の強行採決が安倍政権の「終わりのはじまり」であったと、後にふりかえる事ができるように、最後まであきらめることなく様々な人たちと一緒に運動をつくり上げ、また盛り上げていく事こそが、この日本という国で戦後70年を生きて来た者、すべての責任、責務であると思います。(

(2015年7月26日付「兵庫民報」掲載)

SEALDs 街宣アピール:大学生Aさんの訴え

SEALDS KANSAIは、戦争法案の衆院委員会採決強行のあった15日、梅田・ヨドバシカメラ前で2,700人の街宣アピールを行い、強行採決への怒りと新たなたたかいへの決意を次々表明しました。19日にはSADLとの共催で8,200人のデモを行い、「戦争法案反対」「やつらをとおすな」とのコールに、参加者は声とこぶしをふりあげました。兵庫の大学に通うAさんが15日に訴えたスピーチの一部を紹介します。

19日のデモに参加した兵庫の青年
(前列左は大前まさひろ神戸市議)

ここで終わらせるわけにはいかない、新しい時代を始めましょう


今日、私は、本当に腹が立ってここにきました。国民の過半数が反対しているなかで、これをむりやり通したという事実は、まぎれもなく独裁です。だけど私、いまこの景色に本当に希望を感じています。

日本はたたかう勇気をもたないといけないと安倍さんは言っていました。だけど、私は海外で人を殺すことを肯定する勇気なんてありません。私は、戦争で奪った命をもとにもどすことができない。大切な家族を奪われた悲しみを私はこれっぽっちもいやせない。

安倍首相、二度と戦争をしないと誓ったこの国の憲法は、あなたの独裁を認めはしない。民主主義が、ここにこうやって生きているかぎり、私たちは、あなたを権力の座からひきずりおろす力があります。安倍首相、あなたは偉大なことを成し遂げたという誇らしい気持ちでいっぱいかもしれません。けれどそんな束の間の喜びは、国民の声によってふきとばされることになります。

ニュースで、日比谷音楽堂が戦争法案に反対する人でいっぱいだったのを見ました。おじいさん、おばあさんが、ふるえる声でこぶしをつきあげて戦争反対を叫んでいる姿をみました。この70年間、日本が戦争せずにすんだのは、こういう大人たちがいたからです。

ここで終わらせるわけにはいかないんです。武力では平和を保つことができなかったという歴史の反省の上にたち、憲法9条という新しくてもっとも賢明な在り方を続けていくんです。いつわりの政治は長くは続きません。そろそろここで終わらせましょう。新しい時代を始めましょう。

2015年7月15日、私は戦争法案の強行採決に反対します。

(文責編集部)

[注]
SEALDS KANSAI=自由と民主主義のための関西学生緊急行動
SADL=民主主義と生活を守る有志

(2015年7月26日付「兵庫民報」掲載)

安倍政権への抗議メッセージ次々と


7月15日、衆院特別委員会で自民・公明が「戦争法案」の採決を強行しようとしている最中、県委員会は、抗議の宣伝行動を実施しました。

松田隆彦県委員長、きだ結県会議員、大前まさひろ神戸市会議員がマイクをにぎり、採決強行に抗議し、廃案を求めました。同時に安倍首相と浜田靖一特別委員長あてに抗議メッセージを呼びかけ、30人がメッセージを寄せました。

メッセージ用紙には、「子どもは日本の宝。宝を戦争に行かせるのですか」「武力による解決はできないと思います」「止めて自衛隊派遣」「採決強行反対」「説明がまったく足りない。反対の声が広がっているのを無視するな!」「世論の声をきかず強行することは許されない」「安倍さんは私たちのことを考えているのか? 戦争が始まったら自分の身内を一番にだせ」「勝手に決める! 行くのは若者だ!」「自民党はファッショだ」など厳しい抗議の声が書き込まれていました。

党県委員会は宣伝後ただちに、メッセージを首相官邸と浜田氏の事務所にファックスしました。

(2015年7月26日付「兵庫民報」掲載)

堀内衆院議員ら「アベ政治を許さない」行動に呼応


澤地久枝氏らが呼びかけた「アベ政治は許せない」行動に呼応し、党県委員会は18日13時、神戸元町大丸前で街頭宣伝を行いました。

堀内照文衆院議員もかけつけ、「史上空前の反対行動のなか戦争法案の採決強行は許せない。与党は、参議院での強行採決などハードルがある。圧倒的世論で追い詰め廃案をかちとろう」と訴えました。

通行人にもA3判「アベ政治は許せない」チラシを配布すると、多くの方が受け取り、掲げながら街を歩く人もありました。大前まさひろ神戸市会議員も訴えました。

(2015年7月26日付「兵庫民報」掲載)

関学前で30人が宣伝:日本共産党西宮芦屋地区委員会


日本共産党西宮芦屋地区委員会は7月15日、関西学院大学の西宮上ケ原キャンパス門前で「戦争法案を阻止しよう」と学生らに訴えました。金田峰生参院兵庫選挙区予定候補をはじめ、西宮市議団、支部から約30人が参加しました。

1時間で、ビラが400枚、「志位委員長国会質問ダイジェスト」DVD50枚を配布、署名18筆が集まりました。

学生や通行人からは、「頑張っているのは共産党」「私も行動したいのですが」「頑張ってください」など、激励の声も寄せられました。(杉山たかのり西宮市議)

(2015年7月26日付「兵庫民報」掲載)

憲法県政の会神戸・元町で宣伝

憲法が輝く兵庫県政をつくる会は15日、神戸・元町の大丸前で戦争法案廃案を訴えました。事前に「会員ではありませんが、参加できますか」などの問い合わせもあり、当日は「ツイッターをみて参加しました」という人、通りがかりの女性が「みんなでとめる」と書いたオレンジのプラスターを見て「持って立っていたらいいのですか」と手にする人も。石川康宏、田中耕太郎両代表幹事をはじめ、各団体の代表らが強行採決を糾弾。「戦争法案反対」の署名用紙が次つぎと埋まり、署名用紙がなくなり、途中、コンビニでコピーするまでになりました。

(Web版のみ)

地域のコープ前で“アベ政治を許さない”:日本共産党安室後援会


7月18日の土曜日、兵庫県にも大きな爪跡を残した台風11号が日本海に抜けたこの日の昼前、〝アベ政治を許さない〟行動に呼応してコープこうべ田寺店(姫路市)前で、日本共産党安室後援会の会員6人が谷川まゆみ姫路市議とともに、「戦争法案」廃案を訴えて、署名やビラ配布の活動を行いました。「ストップ戦争法案」「安倍内閣は9条守れ」とハンドマイクで力いっぱい訴えました。

途中電池切れで買いに走る場面もありましたが、ビラがなくなるほど受け取りもよく、先方から駆け寄って署名をされる人もあり、「戦争は絶対にしてはならない」「法案は必ず廃案に」など、若い方も年配の方も熱い気持ちを話されました。

これまでの後援会の取り組みでは、地域の方々と強くかみ合ったように思いました。1時間の活動で、ビラやリーフ100枚、署名が12筆でした。

このあと谷川市議と会員数名が、午後1時から姫路駅前の〝アベ政治を許さない〟の行動に合流、2時から党創立93周年記念講演の視聴会へと、あわただしくも充実した1日でした。
(望月祐昭=日本共産党安室後援会)

(2015年7月26日付「兵庫民報」掲載)

第146回クリスタル短歌の会から

安武ひろ子選

九条に守られ戦争知らぬまま生きたる我は今年古稀なり
西嶋節子

戦争は正義の顔してやって来る民弄ぶ大臣答弁
岡本征子

(6.21集会)
パレードはどこまでつづくか炎天下「戦争アカン」と九千人の
長谷川一枝

帰還兵の心やさしき若き叔父酒乱となりて殺せと叫びぬ
島田国子

グッと口閉じたる老人反戦のパネル掲げる一人広場に
三浦良子

食べものを残せぬ性よひもじさと戦の記憶年ごとに増す
平野万里子

戦場へは仕掛けた者らは出て行かず人を駆り立て血を流させる
森ひろ美

平和とか安全と嘯く総理にむけ非戦と言おう声をそろえて
広瀬弘子

核兵器廃絶の署名に「核兵器絶対ダメヨ」と初老の女性
塩野菜美

母は遠きに九十二歳で旅立つも足跡残るそこかしこにぞ
清水淑子

「なぜ人はバカな戦争したのか」と問える我らが答えをあゆむか
宮川菊代

(2015年7月26日付「兵庫民報」掲載)

ノーモアヒバクシャ近畿訴訟・傍聴記:7月14日

大きく動き始めた一連の裁判
祝敎允(兵庫県原水協事務局次長)

「ノーモア・ヒバクシャ近畿訴訟」は、7月14日、大阪地裁第7民事部Bグループの裁判が行われました。7日、大阪高裁第6民事部Aグーループ、故武田武俊さんの最終期日(結審)に次いでの裁判でした。

この日、原告・被告双方から出された数多い意見書、証拠などが陳述され、今後の裁判「進行協議」が行われました。

この後、大阪弁護士会で開かれた報告集会に、裁判傍聴者など支援グループなどが集まり、その結果報告を待っていましたが、進行協議が1時間近くにも及び、会場の都合で時間切れとなって、報告を待たずに解散となってしまいました。進行協議に時間がかかったのは、1日も早く裁判を終了したいとする裁判所と原告に対し、抽象的な議論に終始し裁判の引き延ばしを図ろうとする国・被告側とのやり取りがあったためでした。

いま近畿で行われている一連の裁判は、大阪地裁の2つの民事部で4つのグループに分かれて11人が、大阪高裁では3つの民事部で8人が、裁判を続けています。

14日の大阪地裁での進行協議では、9月15日(火)13時30分から兵庫の女性、原告本人尋問と、10月22日(木)、原告本人尋問(奈良・男性)と穐久英明医師の証人尋問予定が決まりました。

9月9日(水)11時から地裁第2民事部の弁論期日、高裁では、第13民事部が10月5日(月)11時から大法廷202号で審理を始め、第5民事部が10月29日(木)11時に判決を予定するなど、一連の裁判は大きく動き始めています。

「被爆者には時間がない!」―一日も早く原爆症認定制度の抜本改善を勝ちとるため、大法廷を埋め尽し、要請署名の取り組みを強めていこうとしています。



【訂正】前号掲載の傍聴記で、武田氏の被曝量に関する部分が「0.2グレイを大幅に下回る」となっていましたが、正しくは「0.0026グレイを…」です。編集部の作業上の過ちで0が欠落しました。(Web版は修正済みです)

(2015年7月26日付「兵庫民報」掲載)

さっそくアメリカ大使館へ報告に参上

段 重喜

(2015年7月26日付「兵庫民報」掲載)

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