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3月 23, 2014の投稿を表示しています

“住み続けたい”は正当な願い:借り上げ住宅入居者「懇談会」

神戸市内で最も早く二年後に「退去期限」を迎える借上公営住宅・キャナルタウンで、ひょうご震災復興借り上げ住宅協議会が住民との「懇談会」を三月十六日に開き、約百人が出席、会場に入りきれず、隣の和室や屋外にもあふれました。

懇談会では大かわら鈴子市議、味口としゆき市議や、きだ結県議、松山秀樹弁護士らが神戸市の「完全予約制」の理不尽さ・不当性に対し、法的にも道義上も、住み続けたいという願いは正当だと説明し、励ましました。

入居者からは「市の担当者が何度も電話で予約を迫り、ノイローゼになりそうだ」との訴えもありました。

予約してしまった人には取り消し交渉の場を設けることになりました。

(2014年3月23日付「兵庫民報」掲載)

県予算組み替え提案:日本共産党県議団

日本共産党兵庫県会議員団は三月十四日、兵庫県議会予算特別委員会で、十四年連続となる予算組み替え提案を行いました。

いそみ恵子県議は、提案説明で「新年度の県予算は、『第三次行革プラン』を反映し、さらなる県民サービスを削減するものとなっている」と批判し、「県民の福祉、教育を守る県予算への転換をめざす立場からの組み替え」を主張しました。


自民党は「企業誘致の促進を、一部の企業の状況を取り上げて削除している。土木費は、県土の強靭化が不可欠であり削減すべきでない」「県立こども病院の移転削除は、高度医療を望む子どもを無視している」―

民主党は「行革特別委員会での半年間の議論など行革そのものを否定するもの。バランスを欠く」―

公明党は「デフレギャップ克服に疑問。積極的な企業立地は必要。土木費の削減は賛同できない」―などと主張し、反対。日本共産党の組み替え案を否決しました。


県民サービス削減から福祉・教育を守る予算へ
○2014年度県予算組み替えの主な内容

①子育て・教育
こども医療費を中学まで無料化(55億円)
小学校5年まで35人学級に(7億円)
県立高校の授業料無償化継続(8億1千万円)
給食推進事業の復活(1千万円)
後期高齢者の保険料引き上げ抑制(2億1千万円)

②「第三次行革」削減をもとに戻す
老人・ひとり親家庭医療費助成(1億8千万円)
私学授業料軽減補助(県単分5千万円)
老人クラブ補助単価(1千万円)

③防災、再生エネ、地域経済の振興
住宅・保育所の耐震化(7千万円)
住宅用太陽光発電補助の復活(1億円)
住宅リフォーム・バリアフリー助成(1億8千万円)
県産材活用(5千万円)

④不要・不急、問題のある事業を見直す
企業立地補助金(△14億円)
農地中間管理機構(△1億7千万円)
こども病院人工島移転(△51億円)
空港(△9億円)、ダム(△27億円)、
道路関連(△133億円)、林道・農道(△8億円)
関西広域連合分担金(△2億6千万円)
社会保障・税番号システム(△3千万円)

○組み替えの規模
減額:95項目419億円(一般会計の1.2%)
増額:35項目で82億円


(2014年3月23日付「兵庫民報」掲載)

県議会予算特別委員会:県民要求実現求め質問

県議会予算特別委員会で杉本ちさと、いそみ恵子両議員が県民要求の実現を求め、質問しました。

医療・福祉・教育
杉本議員は、中三まで無料が二十一市町に上る一方、窓口負担に市町間格差が生じている子どもの医療費を、県として中三まで無料化するよう求めました。

いそみ議員は、高い国民健康保険料と差し押え問題を追及。保険財政共同安定化事業の一円からの実施で、国保が実質広域化される問題についてもただしました。

また、「第三次行革」で削減される私学助成の充実や少人数学級拡充を求めました。

雇用・経済・中小企業
杉本議員の質問で、パナソニック尼崎の全面撤退で解雇された従業員の八割が今も失業状態にあることが明らかに。多額の補助で大企業を誘致する経済対策の転換を要求し、二十五道府県にある中小企業振興条例の制定を迫りました。

ムダな道路・塩漬け土地
「国土強靭化」の名のもと、新たな税金のムダづかいの懸念のあるものとして、杉本議員が「播磨臨海地域道路」、いそみ議員が「名神湾岸連絡線」を取り上げました。

また、大規模開発が破綻し使い道がないまま借金が膨らんでいる四千㌶の「塩漬け土地」問題でも、それぞれが県の責任を追及。土地の時価の全面公開などを求めました。

防災・環境
杉本議員は、姫路臨海部に集積する石油コンビナートの防災について、南海トラフ地震で予想される津波・液状化被害に対し企業まかせでない対策強化を求めました。

また、住民が強く反対している、姫路市夢前町と赤穂市福浦の産廃処分場計画についてそれぞれ質問。夢前町の計画を申請中の産廃業者が違法行為を繰り返している問題や、福浦で十分な説明がなく住民無視で事前手続きが進められている問題を追及し、明示されていなかった福浦の計画の資料の一部を公開させました。

いそみ議員は、地球温暖化対策について、二〇二〇年に九〇年比で三%減に過ぎない県の二酸化炭素削減目標の二五%減への引き上げや、県内総排出量の半分を占める六百四十の大規模事業所への総量削減義務づけを求めました。

(2014年3月23日付「兵庫民報」掲載)

神戸市議会予算特別委員会で味口議員が総括質疑

神戸市議会予算特別委員会の総括質疑が三月十三日に行われ、日本共産党の味口としゆき議員が、大企業誘致に偏重している経済対策、賃上げ対策、子どもの医療費助成問題などを取り上げました。

誘致企業に雇用確保義務付けを
久元喜造市長は企業誘致について本会議で「雇用拡大効果の大きな大企業を誘致することは大切」などと答えていますが、雇用拡大については企業の努力義務にとどめています。

味口議員は「固定資産税などを九割も免除するというなら、少なくともどれだけの雇用確保につなげるのか、明確に義務付けるべきだ」と追及しました。

答弁で玉田敏郎副市長は「用地面積によって設備投資補助もつけている。かなり大きな企業になるので、当然、雇用が出てくる。あえて人数は(条件として)つけていない」など、経済効果や雇用は、あくまで希望的見込みに過ぎないことを認めました。

また、進出企業への優遇措置は、最も多額になる場合、固定資産税・事業所税の減免八億七千三百万円、設備投資補助五億円、合計十三億円以上にもなることが明らかになりましたが、久元市長は「都市間競争」を理由にあくまで優遇措置は必要だと答えました。

これに対し、味口議員は、尼崎に進出したパナソニックが八年で工場を閉鎖し、そこで働いていた二百四十一人のうち、再就職先が決まったのは四十九人にすぎないこと、兵庫県が出した助成金の大半が戻ってこないという現状をあげ、「前車の轍を踏まないようにすべきだ」と迫りました。

最低賃金を下回る指定管理労働者の賃金是正を
久元市長は、市の非正規規職員の賃金を引き上げる方針を示し、民間企業の賃金引上げにつながれば、とも表明しています。

味口議員はそうした市長の意見には賛同するとしたうえで「それならば、市の指定管理者制度のもとで働いている労働者の給与も引き上げるよう、対応を」と求めました。

玉田副市長は「事業者が判断するもので、市として指定管理料の上乗せは困難」という態度に終始しました。

味口議員は、指定管理料が低く抑えられているもとで、給料を上げたくても上げられないという状況があると指摘。

さらに、最低賃金の七百六十一円への引き上げ後も、駐輪場労働者の時給が七百四十九円のままになっている実態を告発し、是正を求めました。

玉田副市長は、協定で労働関係法令を遵守することが義務付けられているとして「指摘された件は、早急に調査す…

洲本市議選:すべての支部の立ち上がりがつかんだ勝利

日本共産党淡路地区委員長 岡田 教夫
兵庫県党の党員の皆さん、兵庫民報の読者の皆さん、洲本市議選勝利にむけてのご支援、ありがとうございました。

二月二日の、こくた恵二党国対委員長を迎えた演説会を三百人を超える参加者で成功させ、淡路の全党・全後援会員が勝利への確信をもって選挙戦に入りました。

選挙戦は、前回の無投票から、今回は定数十八に二十三人が立候補する多数激戦となったなか、片岡ただし、近藤あきふみ、まもり和生の各候補が勝利し、前回の二議席から一議席増の、三名全員の当選を勝ち取ることができました。三氏の得票合計は三千七十六票で得票率は一二・二%。昨年の参院選の共産党の比例票と比較して、一・九八倍となりました。

片岡、近藤、まもり氏は、国保税の一世帯あたり一万円の引き下げや、中学校卒業までの医療費の無料化、農漁業の振興、住宅リフォーム助成制度の実現など、基金の活用など財源も示して公約を訴え続け、「国保を引き下げてくれるなら」「福祉実現のためにがんばって」と支持につなげ、政策論戦では他候補を圧倒しました。また市議会議員の質問回数を示して、他党派の議員との違いを明確にしました。

地区党の党員の奮闘とともに、宮本たけし衆院議員、山田兼三元南光町長、金田峰生党国会議員団兵庫事務所長、ねりき恵子県議団長、宮田しずのり県議などが、街頭や、個人演説会などで訴え、神戸の三地区と尼崎、西宮芦屋、阪神北、東播の合わせて七地区から、ビラまき、メガホン隊、電話作戦、アナウンサー、後援会ニュース配布など物心両面にわたる多くの支援を受けました。

支援を受けるなかで地区党は、選挙戦の様相や政策論戦・党議員団の値打ち、第二十六回党大会決定を徹底することで、すべての支部と多くの党員の立ち上がりをつくりました。政策ビラの配布と街頭宣伝、後援会ニュースの届け、対話と支持拡大などに旺盛に取り組み、それらが相乗効果を発揮して、三候補は急速に支持を広げてきました。

一方、今回の選挙戦で他陣営は一丸となって、かつてなく共産党落としに執念をあげました。共産党を除く各候補が市長選と一体に取り組み、党候補の同じ地域から候補者を擁立し、「〇〇はだいじょうぶ」「共産党は三人もいらない」「〇〇は長すぎる」など執拗な攻撃や、地域・団体締め付けを行ないました

これに対し、党と後援会は、全有権者への政策宣伝を最後まで重視しなが…

尼崎革新懇が総会:鯵坂氏が講演

希望ある社会へ革新懇の前進をスローガンに、「平和と民主主義・革新統一をすすめる尼崎の会」(革新懇)第十一回総会が、三月十五日、旧尼崎労働福祉会館で開かれ、三十人が参加しました。

主催者挨拶に立った日本共産党・広瀬幸夫尼崎地区委員長は、「安倍政権の暴走に対して革新懇の役割が大きい。たたかいを広げていこう」と訴え、林徹二事務局長が方針案を提案し、新役員を確認しました。

記念講演は全国革新懇世話人の鯵坂真・関西大学名誉教授。「安倍政権の暴走をくいとめよう、革新懇運動の力と魅力を発揮して」と題し、九十分の講演をしました。

鯵坂氏は「極右、国粋主義的野望丸出しの安倍首相は、従来の自民党の枠を越え、A級戦犯の戦争責任やポツダム宣言を認めない、きわめて危険な復古主義的な傾向を示している。アメリカの改憲要求を逆手にとって、戦前型の全体主義国家をつくろうとしているのではないか。その表れが異常な発言を繰り返すNHK経営委員の人選。しかし、安倍首相の危険な面は同時に、弱点となっている」と指摘しました。

さらに「革新懇は、国政革新を基本的目標に統一戦線政府を展望。革新統一の旗振り役となり、地域の革新情報センターの役割も果たすことが大切である」と革新懇の役割を強調しました。

(徳田稔=尼崎市議)
(2014年3月23日付「兵庫民報」掲載)

明石革新懇:秘密保護法廃止求めて学習会

明石革新懇は三月十五日、東播中央法律事務所の小沢秀造弁護士を講師に特定秘密保護法の学習会を開き、二十人が参加しました。

小沢氏は、松川事件では検察が隠していた「諏訪メモ」の存在が明らかになったことで無罪を勝ち取れたことをあげ、情報公開の重要性を歴史的事実で紹介しました。

秘密保護法のポイントとして、①行政機関の長が指定するので、管理する方ははっきりしていても、国民には全く分からない②特定秘密は国会や裁判所に提出される保障はない③適正評価の対象は本人、友好関係など広く市民が対象となることを厳しく批判しました。また、適正な運用をはかるための第三者機関についてもこれからであり、「法は決まれど」のお粗末さだと指摘しました。

さらに、内閣官房特定秘密保護法施行準備室作成の『特定秘密の保護に関する法律Q&A』で「我が国の安全保障環境は非常に厳しい状況にあります」と述べていることについて、「一体だれが厳しい状況をつくっているのか。安倍内閣そのものではないか」と指摘。参加者一同が納得しました。

意見交換では、法律を施行させないためにはどうするのか、先が見えないとの声もありましたが、国民の廃止を求める声も大きなっており、継続した運動が必要だという意見も出され、明石革新懇としても運動の具体化を考えることになりました。

(湯原季一郎)
(2014年3月23日付「兵庫民報」掲載)

3.11 神戸からの祈り

三月十一日、東日本大震災から三年目を迎えるこの日、青年らが主催して、今年で二回目となる「3・11神戸からの祈り」を開催しました。

キャンドル・歌・アートで追悼

第一部は、三宮マルイ前で、「3・11」の形にキャンドルを並べ、歌や音楽、アートなどで追悼の思いをアピールしながら、被災地への一言メッセージを集めました。

第二部は、神戸市勤労会館で。はじめに、「福島スマイルプロジェクト」という取り組みを毎週金曜日に行っている福島県の青年たちとテレビ電話(Skype)を使って交流しました。

福島とテレビ電話で交流
「福島から避難されている友だちには、声をかけたりしていますか?」「復興に向け、私たちもなにかしたいと思っていますが、どんなことができますか?」など、会場からの質問に――

福島から「友だちの奥さんが、子どもと山形に避難しているという人がいる。『寂しくないか』と聞くと、『寂しいけど、仕方ない』と。そういう話を聞くと切なくなる」「こうした交流の場を作っていただけるのは、ありがたい。しかしSkypeだけではわからないこともあるので、ぜひ現地にも来てほしい」と答えが返ってきました。

第一部で集めたメッセージを見せ、「五月のボランティアツアーで持って行きます」というと、福島から「待ってます」と歓声があがりました。

兵庫への母子避難者に聞く

続いて福島県から兵庫県へ母子避難をしている新井佳奈さん(仮名)が講演しました。

新井さんは、はじめに兵庫県に避難をすることになった経過を詳しく紹介。子どもの甲状腺検査で不安を覚えたうえに、サッカーの好きな息子さんから「どこでだったらサッカーできるの」と訴えられるなどのなかで、保養キャンプでつながりのある兵庫県に母子避難することを決意したと語りました。

新井さんが、「避難することをママ友に語ったら『私は、子どもにとって悪いことをしている。ダメな親だ』と語られたことが今でも残っている」と涙ながらに話すと、やはり涙を流しながらうなずく参加者の姿も。

兵庫県の生活では、放射能におびえることなく、運動会で子どもたちが地べたに座っている様子も「うれしくて写真を撮りました」といいます。

しかし、同時に「いま住んでいる住宅も何年住めるかわからない。ここが住めなくなると、経済的にもたいへんになる」「甲状腺の検査は定期的に受けていかないと不安」など、今後の生活…

救援バザー:息長い救援活動へ

第四回東日本大震災救援バザーが三月十五日、実行委員会と日本共産党兵庫県女性後援会の共催で行われました。

会場となった党兵庫県委員会事務所には十時の開場を待って多くの人が押し寄せました。

全県から寄せられた衣料品・食器類・日用品・子ども用品・靴・食料品など豊富な品物に加えて、産直野菜、塩乾物、被災地から取り寄せたお酒などが所狭しと並べられ、五十人を越えるボランティアが応対しました。

署名コーナーには、福島の原発事故から子どもを守る署名、核兵器廃絶署名が並べられ、参加者は「原発も核兵器もいらないですね」「早く福島の人たちが安心してくらせるように、政府が復興に全力あげてほしい」と署名していました。

来場者からは、「今年もやってくれるのですね」「共産党はいいことしてくれるね」と期待や感謝の言葉もありました。

実行委員会は「被災地はますます深刻な事態。阪神・淡路大震災を経験した私たちだからこそ忘れないで息長い救援活動を」と今後も取り組みを続けるとしています。


(2014年3月23日付「兵庫民報」掲載)

震災復興・原発NO淡路市民行動

三月十一日、洲本市塩屋緑地で「震災復興・原発NO 淡路市民行動」を開催しました。


五時から三々五々会場に集合した四十人の参加者が、エコ風船をふくらませ、それぞれ自分のメッセージを書きました。準備ができたところで、それぞれ自分の書いたメッセージを読み上げ、交換しました。

「一日も早い復興を」「被災地に届け復興の声」など震災復興の願いとともに、「原発いらない」「輸出はするな」「汚染水を流すな」などのメッセージが読み上げられました。

そして、いっせいにエコ風船を大空に飛ばしました。

淡路でも、震災復興と原発NOを願って行動している私たちの気持ちが、東日本の被災地に届くことを願って、風船を飛ばしました。

毎月第三金曜日、六時からの「原発NO 淡路市民行動」をこれからも続けていきます。

(間森和生=淡路島平和委員会事務局長・洲本市議)

(2014年3月23日付「兵庫民報」掲載)

西播保協:毎月11日に東日本被災者支援募金

三月十一日、西播社会保障推進協議会が中心に約二十人の人が参加して山陽電車姫路駅前で、東日本大震災の被災者への支援募金を訴えました。

震災から三年たった今なお約二十七万人が仮設住宅などで避難生活を続けていることや、東電福島原発事故で生活再建に見通しがたっていないことを訴えました。

高校生や主婦など多くの人が募金に応じ、二万四千円を超える募金が集まりました。

西播社保協では、引き続いて毎月十一日に行動を続けることにしています。

(本行清)
(2014年3月23日付「兵庫民報」掲載)

ノーモアヒバクシャ近畿訴訟・傍聴記:3/14

原爆ケロイドの特性を解明副島圀義
三月十四日の大阪地裁法廷は、被爆者医療の第一人者・郷地秀夫先生(東神戸診療所長)の証言。

「甲状腺機能低下症の発症原因は喫煙だ」とする国の主張に対しては、国が根拠とする論文が「疫学的分析の基本から間違っている」と批判。執筆者が所属していた隈病院の関係者とのやりとりまで明らかにして、完膚なきまでに打ち砕きました。

原爆ケロイドが、通常の火傷の場合と異なる特性をもつことについては――
・火傷そのものは主に熱線によるが、皮膚がなくなり、放射性物質が火傷部位に吸着。被曝による免疫力低下とあいまって治癒を困難にする。
・最近の研究によれば、原爆ケロイドに遺伝子異常が認められる。正常な皮膚組織まで進展増殖する繊維性病変は、通常火傷の瘢痕と原爆ケロイドを、本質的に区別する。
・火傷を負った当時の非衛生的環境とか栄養不足とかだけで原爆ケロイドをとらえてはならない。
・占領軍は原爆被害の研究を禁止した。今なお被曝とケロイドとの関係を否定しようとするのは、被爆者への、被爆の現実と真摯に向き合おうとしてきた医師・研究者への冒涜だ。
――等々々。

国側代理人が「仮に原告が爆心地に近づかなかったとしたら先生はどんな意見書を書かれるんでしょうか」と尋ねた場面では、傍聴席からも非難の声が上がり、裁判長もあえて制止しないほど、そのナンセンスぶりが際立っていました。

(三月六日も、新規提訴分の審理にあたり国側は従来出してきたのとほとんど同じ各種コピーを「証拠提出」。なげやりで不真面目な態度を露呈しました。)


(2014年3月23日付「兵庫民報」掲載)

「あさぎ」三月詠草

姫路年金者組合
薄紙に針文字綴りし獄窓のスガ女を偲ぶ百四年目の忌
絞首台への歩を止めスガ女は「さようなら万歳」叫ぶ声透き通る
衣川有賀子

咲き初めしイヌノフグリの空色の小さき春を指先に載す
待ちおりし三寒四温春先の手紙や友にうきうき使う
藤原信子

節分の豆をつまみて夕暮の戸口に立てば月冴えわたる
昨夜積もる雪の固まり響きして屋根をすべりて土に突きさす
江藤雅江

節分の豆を六十仏壇に供えて我は七十三食む
雛人形明日は出さんと思いつつ結局出せずちらし寿司作る
常田洋子

リモコンのヘリコプターの写しだす原発被災の人住めぬ町
津波にて流されし船取り出せぬ放射能被害今もつづきて
田渕茂美




【訂正】二月二十三日付掲載の「二月詠草」の一首に編集上の手違いで語句の欠落がありました。次のとおり訂正します。

寒行の法華太鼓を打ち叩き歩いても歩いても無明
衣川有賀子

(2014年3月23日付「兵庫民報」掲載)

春を呼ぶ女性のつどい:治安維持法国賠同盟女性部

治安維持法国賠同盟女性部主催の「春を呼ぶ女性のつどい」が三月十六日、神戸で開かれ、県下から六十五人が参加。藤木洋子氏(元衆議院議員)が「秘密保護法を許さない女性のたたかいを」と題して講演しました。

藤木氏は同法強行採決の経緯を自らの体験も交え、国民と結んだ日本共産党のたたかいが、反対の声を燃え上がらせ、各党の態度も揺るがしたことを話しました。

さらに安倍総理の暴走には保守層や自民党内にも矛盾を生んでおり、このままではすまない情勢にあることを強調、戦前の治安維持法にも匹敵する危険な特定秘密保護法に対し、怒りや悔しさをあいまいにせず、廃止をめざして運動を広げようと訴えました。

(戸崎曽太郎)
(2014年3月23日付「兵庫民報」掲載)

NHK問題を考える会が緊急集会

安倍政権の広報機関にさせぬ

「NHK問題を考える会(兵庫)」は三月十五日、「NHKを安倍政権の広報機関にさせるのか!」をテーマに、神戸市内で「緊急集会」を開催しました。

改憲を掲げる安倍政権にとってNHKの「国策放送化」は、最重要課題の一つです。公共放送の危機に対し、“視聴者・国民は、どのように対抗すべきか”を考えるつどいとなりました。約二百人が熱心に講師の話に耳を傾け、討論しました。

最初に、DVDによる映像で籾井NHK会長が、記者会見と国会の場でどのように発言したかを見た後、三人の講師が語りました。

元NHK経営委員の小林緑さん(国立音楽大学名誉教授)は、NHK経営委員の経験をもとに、高額の報酬を受け取りながら自由な発言、討議を封じる経営委員会の非民主的な実態を率直に語りました。

英国BBC放送に詳しい門奈直樹さん(立教大学名誉教授)は、制度として「国営放送」に近いBBCが、なぜ、国内的にも、国際的にも世界で最も信頼される「公共放送」としての評価を得ているかについて語りました。

「会長以下、組織員全体が、ジャーナリストとしての使命を自覚し、政府の不当な介入を許さない気概をもっている。NHKのようにジャーナリズムを理解しない財界人が会長に選ばれることは皆無である。政治の側のレベルに雲泥の差があり、社会的土壌として民主主義の度合いに違いがある」と指摘しました。

醍醐聰さん(東京大学名誉教授・「NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ」共同代表)は、安倍人事――籾井会長、百田・長谷川経営委員――の問題点を詳細に論証しながら、これら三人の罷免要求を実現することを提起しました。さらに今の放送法のもとでも実現可能な、会長、経営委員選考のシステム改革の運動を一年かけて討論し、取り組んでいこうと提案しました。

会場からは、受信料問題や番組内容について批判や意見が出ました。

討論のあと、「籾井NHK会長と百田・長谷川両経営委員の罷免を求める決議」を採択し、政府とNHKに送ることになりました。また、会からは、罷免要求の署名を旺盛に取り組むことと、六月二十一日、大阪中之島公会堂で行われる関西集会への参加の呼びかけがあり、大きな拍手で確認されました。

(掘英一=NHK問題を考える会(兵庫)世話人)
(2014年3月23日付「兵庫民報」掲載)

踏みにじらせてはならない

段 重喜
(2014年3月23日付「兵庫民報」掲載)

観感楽学

「陸海軍ニ賜リタル勅語」の用紙裏を日記にした復員青年がいた。毎日、陸軍予科士官学校で朗誦した詔勅集への訣別でもあり、物不足の反映でもあったろう。人生の苦悩を綴った青年はやがて教育学部に学びなおし教員となる。一九四八年の日記は、この人の子がブログで伝えている▼日記の故岩永恒之氏は五十歳で退職。八〇年代まで町議席空白であった日本共産党浜坂支部長を務めた。当時の苦労を今度は几帳面に市販ノートの日記に残している。苦労は実り、移住候補を立て浜坂町議会の議席を獲得した▼父の二つの日記を紹介した人は、現日本共産党鳥取県委員会書記長・国政選挙候補として奮闘する岩永尚之氏。同氏は浜坂町の小中高に通い、鳥取大学で民青・党に加わり、卒業まもなく党専従の道を選んだ。余談になるが新書記局長・山下よしき氏は鳥取大学民青班で岩永氏の後輩である▼日本共産党第二十六回大会は党勢倍加とともに「世代的継承」に力を注ぐことを決めた。軍国主義の悲惨を体験し、反戦の党を発見し、空白克服に苦闘した父。その子が父に敬意を払い、県党のたたかいの旗となっている。まさに世代的継承の真骨頂ではないか。(A)

(2014年3月23日付「兵庫民報」掲載)