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2014年2月23日日曜日

2014年度県予算案:第3次県行革プランを強行

兵庫県は二月十七日、来年度予算案を発表しました。一般会計で一兆九千五百二億円(前年比〇・四%減)、特別会計一兆三千五百七十九億円(前年比二四・九%増)、企業会計二千三百八十三億円(前年比二三・九%増)、合計三兆五千四百六十四億円(前年比九・五%増)となっています。

消費税の増税が迫るなか、アベノミクスだのみ


四月からの消費税の八%へのアップが控えるなかでの兵庫県予算は、知事が「経済雇用対策、実需要の創出など、切れ目のない対応」(二月七日臨時県議会答弁)と語るように、安倍内閣の公共事業の積み増しに頼った景気対策を中心にしています。実際、公共事業(投資的経費)は一千九百十二億円(昨年比五・八%増)となっています。

老人・ひとり親家庭の医療費助成削減


一方で、県民の生活をささえる県独自の制度、老人医療費助成やひとり親家庭医療費助成、私学助成、老人クラブ補助などは、「第三次県行革プラン」の最終案として、県民や市町からの反発にもかかわらず、一月に発表した内容をそのまま強行する構えです。


  • 老人医療費助成 六億七千万円(前年比九千万円減)
  • ひとり親家庭医療費助成 八億二千万円(前年比一億八千万円減)


反省なく大企業誘致、TPP前提に農地集約


誘致した大企業の全面撤退からの反省もなく、「企業立地補助金」(新事業・雇用創出型補助金)は十四億五千万円。

播磨臨海地域道路の調査費(一千万円)や名神湾岸連絡線の事業評価(五百万円)や、但馬空港の羽田直行便のPR(六百三十万円)も。

県立こども病院の人工島(ポーアイ)移転費用(五十一億円)も、患者や県民からの津波への不安の声も聞かずすすめています。

TPP参加を前提に農地の集約化をすすめる「農地中間管理機構」の予算(六億七千万円)も提案されています。

県職員3割削減の継続


関西広域連合の関係予算(二億六千万円)や、「県からの市町への権限移譲検討会議」の予算もあり、県職員の給与独自カットや人員三割削減の「行革」方針は継続されたままとなっています。

借り上げ住宅の追い出し方針そのまま


予算の柱の「第一」に、「震災の教訓を生かす兵庫」として、阪神・淡路大震災の経験と教訓の「継承・発信」として、様々な二十年事業を打ち出しています。

しかし、今年の一・一七でも焦点となった借り上げ住宅からの被災者「追い出し」問題では、住み替え方針とそのための予算を撤回していません。

井戸知事の「いま決めている基準をそのまま機械的に対応するつもりはない。きめ細かく対応」(昨年十月一日、きだ結県議への本会議答弁)との約束を果たすことが切実に求められています。

高校生向けの給付制奨学金制度を創設

――さらに制度充実を求めることが不可欠

長年、社会人になって重い返済負担のない、給付制の奨学金制度が望まれてきましたが、今回、「国公立」「私立」高校生の奨学給付金制度が創設され、あわせて四億円ほどの予算が提案されました。

ただし、国が授業料無償化を中止した財源をつかって、低所得者(年収二百五十万円未満の世帯)に支援を強めるための制度を活用したもので、対象者も限定され、支給金も、国公立で三万二千三百円、私立で五万二千六百円(いずれも生活保護世帯)程度で、学費全体の無償化には及びません。今後も国・県に制度充実を求めることが不可欠です。

(2014年2月23日付「兵庫民報」掲載)

東日本大震災・福島原発事故から3年集会:被災地は今

東日本大震災・福島原発事故から3年集会

3月9日(日)14時~16時
神戸市立婦人会館「さくら」

講  演:「被災地は今―原発ゼロの社会めざして―」
      福島県農民連常任幹事三浦広志氏
運動交流:原発避難者健診、被災地ボランティアの取り組み、兵庫県原発被災者支援弁護団の訴えほか

主  催:原発をなくし自然エネルギーを推進する兵庫の会☎078-335-3770(兵庫労連)(2014年2月23日付「兵庫民報」掲載)

新民青兵庫県委員長 上園隆さんの決意

兵庫でも若い世代の自発的なたたかいのうねり
いっしょに声あげられる大きな民青同盟を


民青同盟は第三十七回全国大会決議で「学習を活動の根本にすえた組織づくり」を提起し、周りの青年と共に日本共産党綱領と科学的社会主義を学ぶとりくみをすすめる運動をよびかけています。

この間、学生や高校生があいついで兵庫県下で加盟しています。「秘密保護法のように政府が勝手に重大なことを決めてしまうのはこわい。私も何かできることがあればしたい」「ブラック企業はおかしすぎる。変えたい」など、「行動したい」という思いで加盟しているのが特徴です。

また、学生が自主的に原発学習会を毎月開いていたり、昨年には就活問題でデモをおこなったり、今度は「戦争に行きたくないデモ」を計画しているなど、実際に行動に立ち上がっています。

第二十六回党大会決議で「若い世代の自発的なたたかいの大きなうねりが起こっている」とあるようにこの兵庫県でも大きなうねりが起こっています。そして、社会をどうすれば変えられるか、その展望も求めています。

日本共産党綱領と科学的社会主義を学ぶことを基本的性格にしている民青同盟の魅力が今ほど輝いているときはありません。

仲間たちと力を合わせて兵庫県中どこでもいっしょに声をあげられる大きな民青同盟をつくりたいと思います。

(2014年2月23日付「兵庫民報」掲載)

洲本市議選 告示3月2日に迫る

3議席の力で市民の願い実現を:日本共産党1議席増めざし全力


演説会でこくた衆院議員と声援に応える片岡、近藤、まもりの各氏(2月2日)

洲本市議選(定数十八)は三月二日告示・九日投票。日本共産党は片岡ただし(65)=現=、近藤あきふみ(61)=新=、まもり和生(63)=新=の三氏をたて、前回改選時から一議席増の三議席確保をめざします。

三氏は、国保税一世帯一万円引き下げ(必要予算年約八千万円)、介護保険料・利用料軽減、子ども医療費の中学校卒業まで無料化(年約三千四百万円)、住宅リフォーム助成制度創設、バス路線充実などの政策を掲げています。

その財源については財政調整基金(二十八億円)、地域振興基金(十四億円)など何にでもすぐ使えるものがあることを指摘しています。

雇用対策としては、待機者が三百人以上になっている特別養護老人ホームの増設、生活道路・側溝・歩道整備など生活に役立つ公共事業、漁業用燃油補助引き上げなどによる漁業振興などをあげています。

三氏は、すべての常任委員会に委員を出し発言力を強め、議案提案権を活用し、こうした市民の暮らしの願いを実現するため、三人の日本共産党議員団を必ずと訴え、全力をあげています。
(2014年2月23日付「兵庫民報」掲載)

加古川市長選・市議選へむけ新春のつどい

3市議全員再選で岸本勝さんとともに“市民目線の加古川に変えよう”


女性後援会のパフォーマンス

加古川市長選・市議選(ともに六月十五日告示・二十二日投票)へ向け、日本共産党の「新春のつどい」が二月十五日、加古川市総合文化センターで開かれました。

北播磨地域で活躍するよさこいチーム「風火雷霆」がオープニングを飾ったあと、選挙闘争本部長の井澤孝典氏が、現市政の問題点をあげ、市長選挙と市議選で市政を切り替えようと訴えました。

市民の会の岸本勝氏
つづいて、「明るい加古川をつくる市民の会」から市長選挙に立候補を予定している岸本勝氏が来賓挨拶しました。

岸本氏は、「二つの市民病院を守る会」会長として毎週水曜・木曜、二病院の存続と充実を求める署名宣伝に取り組み、三万人分に届こうとしていること、新統合病院建設予定地の浸水の危険や交通渋滞などの問題を市民に知らせず事業をすすめようとしていると批判。広域ごみ焼却施設計画もあげ、無駄な大型事業から暮らし・教育優先へ、「市民目線の市政」実現を、と呼びかけました。

井上つなお市議
岸本たてき市議
高木えり市議

日本共産党の井上つなお、岸本たてき、高木えりの三市議はそれぞれ、国民健康保険料引き下げ、中学校三年生までの入院医療費無料化など市民と力を合わせて実現してきたことなどを報告。さらに二つの市民病院の存続・充実、中学校給食の実現、住宅リフォーム助成制度の復活・充実、子どもの医療費完全無料化、保育所・学童保育の充実などの実現のため三議席の日本共産党議員団をと訴えました。

また、日本共産党の堀内照文党県副委員長が記念講演し、第二十六回党大会の内容を報告。女性後援会のパフォーマンスなども行われました。

(2014年2月23日付「兵庫民報」掲載)

神戸市の「予約制」は転居強要、「強要しない」の公約守れ

借上げ復興住宅協議会が声明


借り上げ復興住宅の入居者らでつくる「ひょうご震災復興借上げ住宅協議会」は十三日、神戸市の「完全予約制」の方針にたいし、「入居者への転居強要、脅迫をやめよ」と訴えた声明を発表しました。

神戸市は、阪神・淡路大震災の被災者が入居する借り上げ復興住宅をめぐり、「原則二十年で退去」と追い出しをすすめてきましたが、ことし一月、移転先の市営住宅を予約すれば、空室がでるまで最長五年間、退去を猶予する「完全予約制」を発表しました。

声明は、市方針のねらいについて、あたかも住民が希望通りの住宅に入居できるかのように装いながら、予約申し込みを団地単位とし、二、三団地を選択するよう求め、追い出しを徹底しようとするものだと指摘しています。

すべての居住者に「転居希望」の提出を求め、「予約申請が出されない場合は、移転期限の猶予を適用せず返還期限までに移転していただく」としており、転居を強要していると指摘。「地域の絆をたよりに暮らしている居住者の実態をまったく無視した方針」「明らかな転居強要、脅迫であり絶対に容認できません」とのべています。

同協議会の公開質問状にたいし、矢田市長(当時)が「希望に沿った地域に住み替えていただくことが基本」「未知の土地、見知らぬ場所への転居を強要するものではありません」(二〇一二年十二月二十六日)と回答していることも指摘。この約束にも反するもので、「許されるものではありません」と訴えています。

(2014年2月23日付「兵庫民報」掲載)

県春闘共闘が学習決起集会

激動の情勢をたたかいで切り開こう!



14春闘勝利!学習決起集会(主催 県春闘共闘・兵庫労連)が二月十四日、神戸市勤労会館で開催され、六十人が参加しました。

記念講演で小田川義和国民春闘共闘事務局長(全労連事務局長)は、情勢について、特定秘密保護法制定や集団的自衛権の行使容認など「戦争ができる国」への動きと、法人税引き下げ検討や労働法制改悪などの実施により「企業が世界で一番活動しやすい国」にしようとする二つの暴走政治があると指摘。このような激動が続く14春闘はくらし・雇用を守ることがテーマでありすべての労働者の賃上げにこだわり、基本給と最賃の引き上げに全力を尽くすことを訴えました。

また、安倍暴走政治をくい止め春闘勝利するためには、職場での要求実現にむけた取り組みと、地域で消費税増税阻止・最賃や公契約などの運動をあらゆる団体と共同しながら進めることが不可欠であり、これこそが「国民春闘」であると強調しました。

加盟団体からの決意表明では、「単産結集を強化しながらさまざまな労組や団体と共同をすすめる」(建交労)、「介護労働者の労働条件向上と介護保険制度改悪阻止のたたかいを強化」(医労連)など春闘勝利への決意が述べられました。

まさにスタートを切った今年の春闘。兵庫県春闘共闘の仲間たちが改めて意思統一すると同時に勝利を誓い合った学習決起集会となりました。

(土井直樹=兵庫労連事務局)(2014年2月23日付「兵庫民報」掲載)

原発なくす会の要請にも態度変ぬ関西電力

あくまで原発再稼働、福島での健康調査結果も知らず


関西電力(左)に要請する金持氏(正面左)、津川氏(前列右)ら

原発をなくし自然エネルギーを推進する会(原発をなくす兵庫の会)は二月十七日、関西電力神戸支店への要請を津川知久兵庫労連議長、金持徹神戸大学名誉教授らを先頭に行いました。

要請の内容は―①高浜・大飯原発再稼働を断念し、すべての原発を廃止すること②再生可能エネルギーへの抜本的転換の決断を③原発停止を理由にした電気料金値上げをしないこと④福島原発事故のために避難している人々に手厚い対応策を行うこと―の四点。

①について、関電側は、「新基準」で対策しており、再稼働が当然だと回答しました。

これに対し、福島市から小学生二人と西宮市に避難している母親が、「事故直後、電力会社の友人を持つ親には直ちに逃げろと連絡があったが、(電力会社につてのない)自分たちは“安全、直ちに影響はない”との発表を信じ、給水や買い物にも並んで生活した。甲状腺検診で子どもにも自分にも異常が見つかり、今後経過をみることになって避難することになった。未来の子どもたちへの責任を考えて欲しい」と涙ながらに訴えました。

しかし、関電側は「大変な苦労はわかる」と言いながら、あくまで再稼働を主張しました。

*

「会」側から、福島原発事故当時十八歳以下だった子どもたちを対象にした健康調査の中間的結果が発表されたことを知っているかとの問いに、関電側は全員が「知らない」と答え、電気事業連合会の会長を務める関電内部でも福島原発事故後の住民の健康実態が知らされていないことが明らかになりました。

原発事故時の避難計画で要介護者が除かれていることを指摘した衆院予算委員会での笠井亮議員の質問についても、「知らない」との回答。

「会」側が、福島原発事故の原因すら明らかになっておらず、安全を保障できない危険な原発をやめ再生可能エネルギー転換を決断すべきと再三、要請しましたが、関電側は、再稼働推進の態度を変えませんでした。

*

原発なくす兵庫の会は、引き続き要請と抗議を続けるともに、三月九日には集会、十一日には昼デモを計画。原発ゼロへさらに世論を広げるために奮闘する決意を固めています。
(2014年2月23日付「兵庫民報」掲載)

NO NUKES 85th 2014-2-14

「神戸で生まれ、育ちましたが、こんな行動をしているなんて初めて知りました。私も原発をなくすために何か力になれたら」と初参加の人も


二月十四日、朝から雪がふりつもる寒い日でしたが、第八十五回関電神戸支店前行動には、約四十人が参加し、「原発いらない」「再稼働反対」と声をあげました。

初参加の若い女性は、「神戸で生まれ、神戸で育ちましたが、その神戸でこんな行動をしているなんて初めて知りました。私も原発なくすために何か力になれたらと参加しました」と訴えました。

また、原発稼働ゼロから五カ月が経っていることをうけ――

「毎週、こうして集まり声をあげていることが、原発の稼働を許していない力になっています。引き続き声をあげましょう」

「都知事選挙では、反原発派がわれたといわれたりもしますが、反原発の運動が、保守層を分裂させたんだと思います。声は力。引き続きがんばりましょう」

――など力強い訴えが続きました。この日は、バレンタインデーということもあり、チョコレートを差し入れてくれる参加者も。寒い中でも、心あたたまる取り組みにもなりました。

関西電力神戸支店前行動のあとパレードを行う参加者


後半のパレードもいつものように「再稼働反対」「未来を守ろう」とコール。コールに応じて、「原発いらない」と口ずさむ青年たちのグループもありました。
(2014年2月23日付「兵庫民報」掲載)

兵庫山河の会「山河」第39号より

ならぬもの秘密保護法・再稼働 今年もみんなで闘いぬくぞ
西澤 愼

民族の誇りをかけた闘いの勝利の歓声辺野古にひびく
山下 勇

名護の海空もすっきり晴れ渡り怒りの前に権力折れぬ
塩谷 凉子

名護市長選当確を待つ時長しやっと当確どっと涙が
岸本 守

地に描けば一本の鉛筆五千メートル反戦平和描きつづけよう
古賀 悦子

震災のメモリアルデー十九回命落せし友を忘れず
鵜尾 和代

チャンネルを幾度変えても現れる滑舌悪き首相の自賛
山下 洋美

生きたしと死の間際まで苦悩せし君かと思う特攻兵、君
安武ひろ子


(2014年2月23日付「兵庫民報」掲載)

「あさぎ」二月詠草 姫路年金者組合

二十五で逝きし弟の命日のいでし三日月膨らみて見ゆ
寒行の法華太鼓を打ち叩き歩いても無明
衣川有賀子

大病を夫は明るく乗り越えぬ語らうそばに寒椿咲く
三十人の不服審査書集めしに年金引き下げにふるえる怒り
藤原信子

版画家に嫁ぎし友の賀状あり細かいタッチで彫りしものなり
念入りに筆字の賀状絵もそえて日頃の生活思いみるなり
江藤雅江

ガレージに三つならんだ雪ダルマ目鼻なくとも子等は満足
「惚けぼうし身体動かし考えよ」聴きて引き算しながら歩く
常田洋子

恵寶巻き泳いで来たかと巻すまま寿司持ちくれる節分の夜
毛糸にて馬の置物編むと言いセット持ち来る編物の友
田渕茂美


(2014年2月23日付「兵庫民報」掲載)

兵庫県小林多喜二記念集会

二〇一四年兵庫県小林多喜二記念集会が二月十五日、兵庫県民会館で開催され七十人が参加しました。

集会は宝木実さんのアコーデオン伴奏で、昔懐かしい“うたごえ”の合唱で始まり、主催者代表の段野太一日本共産党文化後援会会長が開会挨拶をしました。

記念講演は尾西康充三重大学教授が「小林多喜二の文学―移民と棄民の相貌」をテーマに行いました。

講演に先立って平野喜一郎三重大学名誉教授が講師の尾西氏について、神戸の出身と言うだけでなく小林多喜二研究者の第一人者であり近著『小林多喜二の思想と文学』にその成果が反映されていると紹介しました。

尾西氏は、「多喜二の文学の原点は小説『一九二八年三月十五日』に見られるように権力の暴虐に対する労働者の怒りを自分のものとして書いている処にあり、共産党員になってから書いた『党生活者』には侵略戦争の本質が見事に書かれている」と語り、いま安倍政権が「秘密保護法」を制定して日本をふたたび戦争する国にしようとしているもとで、かつて戦争に巻き込まれていった論理を打ち破るためにも多喜二から学ぶことは多い、と指摘しました。

用意された著書は完売になり、参加者からは「新鮮な切り口の話に感動した」などの感想がよせられました。


(2014年2月23日付「兵庫民報」掲載)

当節はやりの風邪と花粉症と酷税


段 重喜

(2014年2月23日付「兵庫民報」掲載)

観感楽学

有名なのは皿そばと斎藤隆夫。斎藤代議士は「反軍演説」で歴史的伝説となり記念館もある。ところが、忘れてはならない「出石町の大恩人」がいるという▼一九七三(昭和四十八)年刊の高山貞著『出石物語』に曰く「昭和十九年、明石の軍需工場に動員された出石高等女学校百人の命を、引率の教頭が米軍の猛爆から救った」というのだ。教頭が空襲必至と見て、「生徒は故郷で国のために働かせたい」と命がけで軍や県と交渉。全員が出石に引き揚げた後、工場は空爆で壊滅した▼著者・高山医師は松井岩男教頭の先見の明と勇気を讃えている。松井氏は戦後、新制出石中学校の初代校長を務め、町の文化運動にも貢献した。後に神戸市長候補になったから、主宰した短歌誌『列島歌人』とともに記憶している人も県下には少なくない▼戦争末期の一九四五年には、豊岡中の生徒五人が山中薪炭作業帰りの渡船転覆で溺死、豊岡高女の生徒が軍需工場帰途の列車転落で死亡と校史に記録されている。しかし、現代の高校生や保護者に学徒動員が語られることはほとんどない。藩御典医の末裔・高山氏の一文が、ことしの出石高校交友会誌で紹介される意義は大きい。(A)

(2014年2月23日付「兵庫民報」掲載)

第74回兵庫県党会議

躍進を本格的な流れに、それを支える強大な党を



日本共産党兵庫県委員会は二月十六日、第七十四回兵庫県党会議を開催し、(1)国政と地方政治で躍進を本格的な流れにする課題では▽次期衆院選・参院選で比例三十五万票(得票率一二%)を獲得▽いっせい地方選挙で県議八議席以上獲得など現有議席確保・議席増で地方議会第一党奪回▽結びつきを生かした「選挙革命」を発展(2)「第三の躍進」を支える質量ともに強大な党建設については▽二〇一〇年代に党勢倍加▽党規約にもとづく党建設、「支部が主役」の活動を推進▽全党あげて世代的継承にとりくむ▽県・地区委員会の体制と活動の改善―などからなる総合計画を決定し、その実践の先頭にたつ県役員を選出しました。

選出された新役員は次のとおり。

▽委員長=松田隆彦(55)=新=







▽書記長=村上亮三(58)=新=







▽副委員長=練木恵子(51)、堀内照文(41)、森勇治(57)=以上再=

▽常任委員=井上光孝(43)、門屋史明(42)、金田峰生(48)、小林明男(59)、中嘉信(53)、野中一清(65)、浜本信義(60)、平野千歳(55)、平松順子(64)=以上再=、松本則子(57)=新=

(2014年2月23日付「兵庫民報」掲載)

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