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2013年5月26日日曜日

井戸知事:問題発言集

国といっしょに悪政すすめる井戸知事


国の悪政に対し、井戸敏三現知事は何を言ってきたか。いっしょに悪政を進める立場がその発言からも明らかになっています。

消費税増税と社会保障の改悪せまる


「今回引き上げられる消費税、地方消費税が、今後増幅をする社会保障財源として確保されることになったことは財政構造改革の一歩になる、このように考えています。ただ、まずこれから社会保障の抜本改革、年金改革、子育て支援施策、公的医療保険の課題など、国民会議で議論されることになっていますが、これが、まだ発足しておりません。すみやかな議論の展開を求めたいと思います」
(二〇一二年十月二日本会議、杉本ちさと議員の一般質問への答弁)

TPPは当然


「TPPなど国際的な貿易自由化の流れが、農林水産業などに与える影響が懸念されます。世界の中で孤立しては、国が成り立ちません。自由化も視野に入れ、競争力を強化しなければなりません。そして、影響を受ける分野に対しては、適切な対応が必要です」
(二〇一二年二月十七日本会議、議案説明)

「兵庫県の井戸敏三知事(関西広域連合長)は、日本経済新聞の取材に対し、国の環太平洋経済連携協定(TPP)交渉への参加を見据え、県独自の農業支援策導入を検討していることを明らかにした。コメなど県産農産物をブランド化し、中国など海外市場に輸出する」
(二〇一一年十二月二十九日付「日経」)

原発容認、大飯再稼働に道開く


「原発をやめてどうするのでしょうか。例えば電気代がどれだけ上がってもいいのでしょうか。そうすると企業はどんどん海外に出てしまい、働く場がなくなるというような悪循環が生じるかもしれません。そういうことについて全く説明なしに、単にやめろというような主張にはついていけない」
(二〇一二年六月二十六日、知事定例記者会見)

オスプレイ配備に反対せず


「日本政府に対しては本県を経路に含む訓練が行われるとの米国政府の公表や情報などが得られた場合には、直ちに本県に説明するとともに、米国政府に対して、危険や騒音など県民への影響がない対応をとるよう働きかけることを知事名にて防衛大臣あて要請書を発出したところである」「オスプレイの配備ということについては、我が国の安全保障及び国民生活の安全性の確保の観点から、日本政府が責任を持って米国と協議するとともに、配備が予定されている関係自治体の意向を十分に尊重し、話し合いと理解のもと進めていくべきであるという認識である」
(二〇一二年十月十二日決算特別委員会、いそみ恵子議員への答弁)


(2013年5月26日付「兵庫民報」掲載)


250万対話へ「闘争本部」:憲法県政の会・代表者会議

憲法が輝く兵庫県政をつくる会は十六日夜、神戸市内で幹事団体・地域の会代表者会議を開き、七月の知事選挙にむけた「闘争本部体制」などを決めました。

代表者会議では、百二十五万票を政治目標にして、三十万サポーターで二百五十万対話をめざすこと、そのために五月下旬にできるワンコイン袋と耕太郎カード(ミニリーフ)の「耕太郎セット」を使って、加入団体の全構成員の力をひきだし、各分野・地域などの結びつきを生かした「オレンジ対話」「オレンジトーク」をくり広げることなどを確認しました。

会事務所の常駐体制、候補者などのサポート体制の確立、六月上旬の「会」事務所びらき、百万枚規模の全県ビラの作成と活用をすすめることなどを決めました。

メインスローガン「変えよう!兵庫県」、サブスローガン「経済再建は地域から」「人にやさしい県政に」などを提起するとともに、「中心政策、地域政策を、地域の会や加入団体からも積極的に提案してほしい」とよびかけました。

予定候補の田中耕太郎さん、代表幹事で神戸女学院大学教授の石川康宏さん、弁護士の松山秀樹さんらが「憲法がめざす社会変革の課題を鮮明にして訴えていこう」「兵庫を変え、日本を変える。日本を変え、兵庫も変える、という構えでたたかいぬこう」などと訴えました。

活動交流では「急いでSNSを大規模に活用していこう」「サポーター登録をすすめ応援カードを広げていきたい」などの提案や活動紹介がおこなわれました。


同会は、五月三十一日午後六時半から、県民会館で第九回総会を開き、知事選挙にむけたとりくみと具体化の促進をはかることにしています。

(2013年5月26日付「兵庫民報」掲載)

日本共産党の主張・論戦に共感広がる

市長に、漁協組合長に


宝塚市の中川市長(左)を表敬訪問し、懇談する山下(中)、金田(右)両氏


日本共産党の山下よしき書記局長代行(参院議員)と金田峰生参院兵庫選挙区候補は、五月十八日に中川智子宝塚市長を表敬訪問(詳しくは「赤旗」二十日付や山下氏のブログ、フェイスブック参照)するなど、自治体首長や各種団体と対話。日本共産党の主張への共感が広がっています。

燃油問題:言いたかったこと言ってくれた:明石市内の漁協組合長


日本共産党の金田峰生参議院兵庫選挙区候補は五月十七日、明石市内の漁業組合を訪問し、四月二十六日の参院予算委員会で山下よしき議員が行った漁業者に対する緊急支援を求める質問について報告し、意見交換しました。辻本たつや明石市議も同席しました。

山下議員は「アベノミクス」による急激な円安が燃油価格高騰をまねき、漁業者の経営を直撃している問題を取り上げ、国のセーフティネットが実態に合わないものとなっていると指摘し、緊急対策を「来年度予算では間に合わない。直ちにやるべき」と迫り、林芳正農林水産大臣が「特別な対応を検討している」と答弁しています。

すでに質問を視聴した組合長は、「我々が言いたかったことを山下さんが言ってくれ、感激した」「共産党も応援しないといけないのではと話題になっています」などと、絶賛しました。

金田氏は、「燃油租税措置の恒久化、セーフティネット基準額の引き下げ、基金負担割合の軽減の三点を求め続ける」「瀬戸内海の環境問題にも引き続きとりくむ」ことを表明。組合長からは「是非がんばって欲しい」と期待が寄せられました。

(2013年5月26日付「兵庫民報」掲載)

加古川市平岡町後援会:参院選に向け総会


五月十二日(日)加古川総合文化センターで、十六回目の日本共産党平岡町後援会の総会を開催しました。

総会に先立って、金田峰生さん(参院選挙区候補)が記念講演。金田峰生さんは神戸の長田生まれですが、三歳から十五歳まで平岡町で育ちました。当時の小学校の先生も参加されるなど和やかな雰囲気の中、講演しました。

また、井上津奈夫加古川市議が市議会報告。広域ごみ処理・中学校給食・二つの市民病院問題など議会で問題になっていることや国保料金引き下げと子供の医療費無料化に向けて要求が前進したことを報告しました。

総会では、JR西日本本社まで行って交渉していた勝負下踏切の改善に約一億八千万円の予算が付いたことも報告されました。

花見や海釣り大会などみんなで楽しい行事計画も提案されて、参議院選挙と知事選挙を元気にたたかおうと締めくくりました。
蒲池貞美=平岡町後援会長)

(Web版のみ)

金田峰生:ファイト

続・それで生活再建可能か


五月六日、十三日と淡路を訪ね、大地震で被災した方々の声を聞いてまわりました。

その中で見えてきたことが二つ。

一つは損壊判定が実態にあっていないこと。

例えば屋根が全損しても損壊程度は一部損壊(一〇%)としか判定されません。

家は床と壁と屋根があってはじめて成立します。屋根のない家は囲いでしかありません。それでも一割でしかない。

損壊程度と修繕費用は正比例ではありません。半壊だからといって修繕も半分で済む訳ではないのですが、そういうことは考慮されていません。

もう一つは、阪神・淡路大震災、二十三号台風被害、今回と、三回目の被災で、その都度数百万円という住宅改修費が必要だったということです。

財力がなく、出て行った世帯が少なくありません。地域も崩壊しかねない状況です。

山下参院議員と力を合わせ、法改正も含めて要求し闘おうと思っています。
(国会議員団兵庫事務所長)

(2013年5月26日付「兵庫民報」掲載)

「慰安婦」暴言:女性議員36人連名で抗議

日本共産党の女性県議・神戸市議そろっての抗議宣伝

日本共産党の県内女性議員三十六人全員が五月十九日、日本維新の会共同代表で大阪市長の橋下徹氏の旧日本軍「慰安婦」についての発言に対し、連名で抗議声明を発表し、橋下氏にファックスで送付しました。

声明は、橋下氏が「慰安婦制度というものが必要なのは誰だってわかる」など「女性だけでなく、男性をも侮辱し、人間全体を冒瀆する発言」を繰り返していることについて、「満身の怒りをこめて抗議し、撤回と謝罪、全ての公職の辞職をもとめる」と弾劾。

さらに、この背景には安倍自公政権の「歴史認識のゆがみ」があると指摘。首相自身が政権発足時、旧日本軍「慰安婦」に強制性はなかったと発言し批判をあびたにもかかわらず、今回の橋下発言にたいし「批判も否定もしない安倍首相の態度も厳しく問われる」と強く批判しています。


二十日昼には、県議会と神戸市議会の女性議員八人がそろって神戸元町・大丸前に立ち、県女性後援会と共同で宣伝行動、昼休みの働く人々や買い物客らに訴えました。

チラシを受け取った高齢の男性が「(橋下氏は)人権感覚が全くない。戦争を知らないから憲法も変えようとする。絶対あかん」と話すなどこの問題での国民の関心の高さも明確になりました。

(2013年5月26日付「兵庫民報」掲載)

「慰安婦」暴言:憲法県政の会が抗議宣伝

日本維新の会の橋下徹共同代表(大阪市長)の「慰安婦」暴言に対し、憲法が輝く兵庫県政をつくる会は五月十六日、神戸元町・大丸前で緊急の抗議宣伝。田中耕太郎知事候補、石川康宏氏、武村義人氏、岸本友代氏、ねりき恵子氏ら同会役員らが「橋下氏は発言を撤回し、謝罪せよ」「すべての公職を直ちに辞任せよ」と訴えました。











(2013年5月26日付「兵庫民報」掲載)

「慰安婦」暴言:かえるネット「抗議メッセージ」呼びかけ

かえるネット学生のメンバーが、橋下市長への抗議のメッセージを集める宣伝行動を五月二十日、阪急三宮駅北のデコボコ広場で行いました。

「軽率な発言で傷つけないでほしい」「ひどいの一言」など5枚のメッセージが集まりました。対話になった女性は「以前から橋下市長はおかしいと思っていましたが、今回は本当にひどい」と憤りを話してくれました。


また、「あまりよくわかりません」と話していた女性も「共産党ってどんなところですか?」と対話になり、今の侵略戦争を肯定するような安倍政権や、橋下市長の暴言について説明し「戦前から一貫して反戦と民主主義をかかげて闘ってきたのが日本共産党」と紹介すると、「それで今こういうことを言っているんですね」と納得の様子。今の政治や社会について“知りたい”という思いが青年のなかに強くあることが示されました。



(Web版のみ)

尼崎市議選迫る―6月9日告示・16日投票

悪政に立ち向かい、住民要求実現する日本共産党の7議席


尼崎市議選は六月九日告示・十六日投開票で行われます。定数は四十二。三月議会で日本共産党以外の会派の賛成で今回から二減となりました。

日本共産党は、松村ヤス子(69)、田村いくお(69)、辻おさむ(59)、まさき一子(55)=以上現=、徳田みのる(65)、川崎としみ(59)、松沢ちづる(58)=以上新=を立て、現有七議席の絶対確保と得票増をめざして奮闘します。


日本共産党以外の会派は、市の財政難を理由に、市民サービスを削減するのはやむなしという態度。また、三月議会では議員定数を二削減し、市民の多様な声を反映する道をせばめました。

これに対し、日本共産党は、暮らし・平和・民主主義を破壊する逆流と正面からたちむかい、住民要求実現で積極的提案を行い、悪政にストップをかけ、チェック機能を果たし、議会改革を追求してきました。

五年前、尼崎市で健康保険証を持たない子どもが急増。国の指導で国保料滞納世帯に保険証を交付しない「留め置き」を行ったためでした。日本共産党議員団はこれが子どもの権利条約や児童憲章、児童福祉法の精神からはずれ、子どもの生存権を脅かすものだと批判、国保証取り上げをやめよと何度も要求し、十八歳未満の子どもへの国保証交付を実現。全国の先駆けとなりました。

消費税については他会派が「国政の問題」としているのに対し、日本共産党議員団は、「増税中止」を求める意見書採択を主張し続けてきました。県立病院統廃合問題でも市民と力を合わせて県に働きかけ、単なる統廃合ではなく高機能な新病院の建設を約束させました。また、固定資産税減額など大企業優遇をやめよと主張。国・県・大企業にもはっきりものを言ってきました。


今回の選挙に向け日本共産党は、国保料・介護保険料の引き下げ、中学校給食の実現、子どもの医療費完全無料化、住宅・店舗リフォーム助成制度創設などを七議席の力で、提案し、実現するまで頑張る決意を訴えています。


松村ヤス子(69)=現=市議五期、元副議長。元尼崎民主商工会会長。

田村いくお(69)=現=市議五期、元議長。東園田町会顧問。

辻おさむ(59)=現=市議二期。元国会議員秘書、二級建築士。

まさき一子(55)=現=市議一期。近畿中央病院、尼崎医療生協で看護師。

徳田みのる(65)=新=元尼崎民主商工会事務局長、県塚の会事務局長。

川崎としみ(59)=新=介護福祉士、尼崎保育運動連絡会副会長。

松沢ちづる(58)=新=看護師・保健師。元老健施設長。元市立東高校育友会長。






(2013年5月26日付「兵庫民報」掲載)

兵商連が定期総会

消費税増税断固中止させよう、政治革新が業者の営業と暮らし守る道


来賓として挨拶する憲法県政の会の田中耕太郎知事候補

兵庫県商工団体連合会は五月十九日、「中小業者の営業を破壊する消費税大増税は断固中止させよう」のスローガンの下、神戸市内で第六十一回定期総会を開催しました。

磯谷吉夫会長は「税と社会保障の一体改革による、社会保障の際限ない切り捨て、営業と暮らしを壊す消費税の大増税を許すのか、中小業者・国民の共同のたたかいをすすめて増税を中止させるか、極めて重要な時期での開催となった。暴走を繰り返した民主党政権は支持を失い、再び政権についた安倍自公政権は古い政治のままだ。中小業者に寄り添う民商が力を発揮して、来る参議院選挙、兵庫県知事選挙、秋の神戸市長選挙を力を合わせてたたかおう」と中小業者の要求実現の運動として選挙をたたかうことを呼びかけました。

来賓として、日本共産党から国会議員団兵庫事務所長の金田峰生さん(参院兵庫選挙区候補)、憲法が輝く兵庫県政をつくる会から代表幹事の田中耕太郎さん(知事候補)も出席し、兵庫県の情勢と二つの選挙戦の重要性を語り、「一緒に政治を変えましょう」と訴えました。

藤原紀嘉事務局長は活動報告、運動方針の提案で「政治の革新が中小業者の営業と暮らしを守る道であること、仲間を増やして民商大きくすることが世の中を変えていく大きな力となること」を強調しました。

方針案は十二の分散会で深められ、役員体制などと共に満場一致で採択しました。新役員として磯谷吉夫会長(再)、那須由美子事務局長(新)ほかを選出しました。

また、総会は、命のかかった二つの選挙を全会の総力をあげてたたかうことを提起した「特別決議」を大きな拍手で確認しました。

(2013年5月26日付「兵庫民報」掲載)

沖縄返還記念日(5月15日)に連帯し学習会

安保やめ憲法いかせ:学習協と安保破棄実行委員会


沖縄返還記念日の五月十五日、安保破棄兵庫県実行委員会と兵庫県勤労者学習協議会は神戸市勤労会館で、沖縄県民と連帯する「安保をやめて憲法を活かした日本を」学習講演会を行い、八十人が参加しました。

記念講演したのは日本平和委員会代表理事の畑田重夫氏。畑田氏は「わだつみ世代の自分は、同期の仲間たちの命、日本やアジアの二千万人の命と涙のうえに築かれた憲法の重みを感じる。いよいよ憲法の時代だが、安保体制と戦わずしてそれは勝ち取れない」と強調しました。

畑田氏は、問題だらけの自民党の「憲法改正草案」を現行憲法と比較して紹介。さらに、世界は軍事同盟の時代から地域共同体づくりの時代へ、核軍拡競争の時代から核軍縮と非核兵器地帯条約の時代へと大きく流れている中で、二十世紀の遺物ともいうべき日米安保条約という二国間軍事同盟に頼る日本の異常さを解明。諸悪の根源である「日米安保条約」を廃棄して、核兵器も原発も軍事同盟もなくして憲法がいきる日本を築くために、当面、参議院選挙で改憲勢力の三分の二の議席を阻止することが必要と訴え、そのためにもそれぞれの課題に別々に注がれているエネルギーを大きくひとつに結合・結集することの探求をと訴えました。

会場から、橋下徹氏の「慰安婦」発言に抗議する「決議」をとの要請があり、文案は実行委員会に一任されました。

(2013年5月26日付「兵庫民報」掲載)

「西明石9条の会」結成

「憲法守れ」の声を国民過半数に


説明を追加

「西明石九条の会」が五月十七日、発足しました。昨年の総選挙の結果、「いま憲法が危ない」と準備を進めてきたものです。

呼びかけ人を、西明石在住の宗藤泰而弁護士、井上喜博武庫川女子大学名誉教授と津川知久兵庫県労連議長に引き受けていただき、上脇博之神戸学院大学教授に講演を依頼し、結成総会にこぎつけました。

総会前日、サンテレビから、憲法改悪の動きの中で「特集」を組むのでと、取材申し込みがありました。当日は、資料も椅子も足りなくなる七十人の参加者で会場は満杯。

テレビカメラが回るなかで会則、呼びかけ文などが提案され、承認されました。

続く上脇博之教授の講演では、自民党の「改憲案」が紹介され、改憲の目的が「日本を再び戦争する国」にすることであり、アメリカや財界の強い要求であることが解明されました。

平和主義や基本的人権など憲法が根本から覆されることに、参加者から「改憲の内容に怖くなった」「子や孫を戦争に行かせたくない」「憲法改悪は絶対に反対」と、改めて「憲法を守れ」の声を国民過半数にと決意を固め合いました。(新町美千代=同会事務局次長)
(2013年5月26日付「兵庫民報」掲載)

ノーモア・ヒバクシャ近畿訴訟:5月16日

被爆の実相を正しく認識する―原爆症裁判は学びの場でも

副島圀義

五月十六日の法廷(大阪地裁)は、さながら、郷地秀夫先生(東神戸診療所長)を講師とした学習会。先生自身、法廷後の集会でその問題意識を披歴されました。

「フクシマの現実を見るにつけ、いかにヒロシマ・ナガサキの実相が知られていないか痛感する。初期放射線だけで十万人以上を殺したことを見るだけでも『フクシマではヒロシマ・ナガサキの何百倍の放射能が撒き散らされた』ということの間違いは明らかなのだが、今これを正さないと、放射線被害の過小評価に拍車がかかる」と。

―砂漠の核実験場と、水の豊富な広島・長崎とでは、「死の灰」の拡散の様子がまったく異なるのに、「黒い雨」等、放射性降下物の影響を無視するのは重大な誤り。

―福島で放出された「死の灰」は一部だが、広島・長崎では核反応しなかったウラン・プルトニウムも含む全てが飛散・降下した。

―身体全体にほぼ均等に当たり通過し測定しやすいγ線と、局部に強烈なエネルギーを照射するがわずかな距離で測定できなくなるα線、β線とを、同じモノサシで測ってはならない。

―強い放射線で細胞・組織自体が損傷を受けて起こる急性症状があったということは、遺伝子や染色体も傷ついたはず。その影響が病気として現れるのは一定の時間が経過してからだ。

―放射線も喫煙も、心筋梗塞の要因になる。ただし、喫煙はやめれば影響が低下するが、放射線の影響は消えない。

―原爆と病気の関係はまだまだ解明されていない。二千人の被爆者を診てきたが、原爆症だと確信をもって医師意見書を書いたのはその一割でしかなく、残念だ―などなど。

*

国側代理人は放射線の影響を過小評価する文献などを引き合いに「反対尋問」しましたが、郷地先生はその一つひとつについて「文献の読み方」「その文献のもつ制約」「学会での論争点」にも立ち入って解明・解説しました。

*

ノーモア・ヒバクシャ近畿訴訟の全面勝利をめざす支援の集い/6月1日(土)午後2時~4時半/大阪グリーン会館ホール(大阪市北区天神橋1丁目13-5)

(2013年5月26日付「兵庫民報」掲載)

兵庫県母親大会で活発な議論・とりくみ交流

くらしのすみずみに憲法の灯りを、核兵器も原発もない未来を子どもたちに


各地のとりくみ交流のステージ

第五十七回兵庫県母親大会が五月十九日神戸市内で開催され、県下から七百人の参加者が集いました。

「くらしのすみずみに憲法の灯りを―核兵器も原発もない未来を子どもたちに」をテーマに二つの見学分科会と七つの分科会(①子どもが育つ環境②オスプレイ・沖縄・平和を考える③税と社会保障と私たちのくらし④介護の実態と使える制度⑤口の中から見える貧困と格差⑥脳いきいき―仲間ととりくむ認知症予防⑦TPPで食・仕事・医療はどうなる?)、特別分科会「『内部被ばくを生き抜く』をみて」で活発な討論が行われました。

午後からの全大会では神戸常盤女子高等学校バトントワリング部による演技をオープニングに、中村治子実行委員長と地元・垂水実行委員会から毛利りんさんが挨拶しました。

引き続き行われた運動交流では、「高校学区拡大凍結署名のとりくみ」について「高校学区拡大反対連絡会」の阿江善春氏が、神鉄粟生線存続のとりくみを「連絡会」の炭山美代子さんが、「県下の中学校給食実現のとりくみ」について新婦人県本部の垣本ちさとさんと明石・芦屋・神戸・加古川のそれぞれの「実現する会」の代表が報告。また、映像作家の鎌仲ひとみ氏が「報道されない真実―内部被ばくを考える―」と題して記念講演を行いました。

最後に「大会アピール」と特別決議「橋下市長の『慰安婦は必要』発言に抗議し、その撤回と謝罪を求め、即時辞任を要求します」を採択しました。


(2013年5月26日付「兵庫民報」掲載)

「あさぎ」五月詠草

姫路年金者組合短歌会

八分の対向列車待つ間土筆摘みするプラットホーム
美濃路のうだつの上がる紙屋にて長女に贈る文筥選びぬ
衣川有賀子


歩くのは苦にならないと靴を履く海辺の空気うまいと言いて
万歩計付けて夫の出かけたり友達出来たと嬉しげに言い
江藤雅江


友見舞う「こんなに抜けた」と髪をさすターバンハットをうなずきて見る
胡蝶花の花槙の木の下ひそと咲く重き胸中ゆるりとほぐるる
藤原信子


谷間に人知れず咲くすみれ草案内するがに舞いおつ桜
風を切り三台走る自転車をキックボードで追う児よガンバレ
常田洋子


三月に来ても良いかと岡山の友は四月になるも音なし
一人居の従姉の看護に小田原に自由に動けず淋しいと記す
田渕茂美



(2013年5月26日付「兵庫民報」掲載)

一コマまんが

植民地支配と橋下暴言


段 重喜



(2013年5月26日付「兵庫民報」掲載)

観感楽学

政府・与党は「障害者差別解消推進法案」を閣議決定して今国会に上程することになった▼二〇一〇年一月に内閣府につくられた「障害者制度改革推進会議」に「差別禁止部会」をつくり、「障害者自立支援法」を廃止して障害者総合福祉法の制定をめざす議論と並行して二〇一〇年十一月から二年間議論が進められ、障害者の願いが反映された「部会意見」を発表▼昨年の総選挙で与党となった自民党はこの問題に消極的だったが、障害者関係団体の強い働きかけによって差別禁止法制定の動きに。しかし、「差別禁止法」が「差別解消推進法」と名前が変わり、内容も大きく後退▼最も大事な「何が差別か」が欠落。その上「自己責任」論を前面に押し出し、障害者を社会から排除していく「社会保障改革」が最大の差別であるにもかかわらず、国・行政による障害者差別を認め是正していく視点が欠落している▼自民党が「憲法改正草案」で基本的人権に制限を加え、「自助・自律」を強調している事とも通じる▼障害者権利条約からも大きく逸脱している今回の「法案」を真に障害者差別がなくなる法律となるよう、引き続き運動を強めていく必要がある。 (N)

(2013年5月26日付「兵庫民報」掲載)

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