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3月 3, 2013の投稿を表示しています

レッド・パージ最高裁闘争の意義と展望

日本の民主主義守るたたかい ―小牧英夫弁護士が語る
兵庫県レッド・パージ反対懇談会は二月二十二日、神戸市婦人会館で懇談会を開催し、レッド・パージ国家賠償裁判弁護団の小牧英夫弁護士が「レッド・パージ最高裁闘争の意義と展望」と題して講演を行いました。

小牧氏は、レッド・パージはどのようにしておこなわれたのかに立ち返り、共産党中央委員の追放などを指示したマッカーサー書簡以前から、吉田内閣が官公労のレッド・パージを閣議決定、行政機関での解雇にかこつけてレッド・パージを実施し、この解雇者の半数が共産党員と支持者であったことを指摘しました。

さらに吉田首相がマッカーサーとの秘密会談で共産党の非合法化を打診するなどの一方、GHQ側は、日本政府や企業のレッド・パージを追認するが、GHQとして直接手を下そうとはしなかったことを紹介し、労働者へのレッド・パージが一貫して吉田内閣の主導で行われており、訴えを退けた神戸地裁、大阪高裁判決は事実に反していると批判しました。

裁判を通じて内閣や国会がレッド・パージ被害者の要請や日弁連の勧告を放置してきたことも明らかになり、過去の最高裁判例からも、国や国会が何もしてこなかった「不作為」の違法性があると訴えたことを紹介。レッド・パージに関する過去の最高裁判例を今度の裁判で改めさせることが重要で、この裁判が日本の民主主義を守るたたかいであり、勝利の展望は国民的運動の拡大によって開けると結びました。

懇談会では支援者からの発言が相次ぎ、最高裁審判に向けて、大法廷での口頭弁論をおこない、公正な判決を求める署名運動と、裁判闘争を支える募金活動にとりくむこと、運動の輪を広げることを確認しました。


(2013年3月3日付「兵庫民報」掲載)

小林多喜二記念集会

生活も生命も思想も団結通じ確保される闘い
小林多喜二没後八十年生誕百十年記念集会が二月二十四日、県立のじぎく会館で開かれ、会場いっぱいの三百五十人が参加しました。


グループ・ジュネス・ファミリーアンサンブルが、多喜二も口ずさんだ「折れば良かった」(ブラームス)などを演奏してオープニングを飾りました。

記念講演を行ったのはシカゴ大学名誉教授で日本文学・文化研究者のノーマ・フィールド氏。「いま、だれが社会変革のにない手になるのか」と題し、小林多喜二の問題提起をヒントに、東日本大震災・福島原発事故後の日本社会の問題点とその打開の運動のありかたについて、やさしい言葉で説きほぐしました。

ノーマ氏は、多喜二が「戦争とファシズムの時期」と書いた一九三二年と比べ、現代はそれら二つに加え「生態系の破壊」の相乗効果が顕在化している述べました。

アフガン・イラク戦争など米国の戦争が自国民にも与える傷の深さとともに、いじめ・体罰、管理教育など「武器なき暴力」が日米ともに深刻になっており、特に日本では「迷惑」という言葉で自主規制する傾向があること、「一人ひとり」が強調されることで、憲法九条を守りたいなどの思いが個々人の内面に封じ込まれるおそれがあることなどを指摘。ヒーローが必要になった時点では一般の人々が運動に参加することは困難であり、そうなる前に団結して闘うことが必要だと強調しました。

多喜二が『安子』で描いた「お恵」と同じように、原発事故で苦しめられている福島の人々はじめ、ほんらい運動が必要な人々が分断され、運動に参加できない状況がある―と子どもの避難・保養、原発労働などの例をあげました。

その上でノーマ氏は、「多喜二たちの運動が目指した、いや実現しつつ弾圧されたのは特定の結果というより、人間の尊厳を取り戻す闘いそのもの。一人ひとりの生活も生命も思想も、団結をとおして確保される闘い。これは社会の最底辺におかれた人々の主体性の問題でもある」と結び、「手をたずさえて大惨事の時代を生き抜いていきましょう」と満席の聴衆に呼びかけました。

続いて、島村輝フェリス女学院大学教授、小森陽一東京大学教授との鼎談も行われ、講演の内容を深めました。

(2013年3月3日付「兵庫民報」掲載)


ノーマ・フィールド氏も参加する「シカゴ大学アトミックエイジ」サイト:
http://lucian.uchicago.…

憲法県政の会が全県いっせい宣伝:3月17日

七月の知事選挙にむけて、兵庫・憲法県政の会は二月二十日、幹事会を開き、県内三十の地域の会を軸にして三月十七日に全県でいっせい宣伝にとりくむことを確認しました。

地域の会ごとに、いっせい宣伝の責任団体に、他の加入団体と相談をして宣伝場所や時間を決めてもらい、県政の会の事務局で事前に集約して、加入団体の構成員の人たちに、当日の宣伝行動への参加を広く呼びかけることにしています。

いっせい宣伝にむけて、「活かそう憲法、変えよう県政」の基本スローガンと「雇用を守れ」「経済再建」「原発なくせ」「病院まもれ」の政策スローガンが入った四種ののぼり(四枚二千円)を地域の会で購入してもらうとともに、ビラ・プラスター・宣伝テープなどを事前に発送して、活用してもらうことにしています。

この日の幹事会では、現知事の立候補が有力視されるほか、維新の会が道州制推進へ候補者擁立の検討を明らかにするもとで、県政の会として一日も早い候補者擁立に全力をつくすことを議論しました。

尼崎の会が総会
「尼崎憲法県政の会」は二月十六日、総会を開き、六十人が参加。七月の知事選挙にむけて、当面の具体的な取り組みと役員体制、財政計画を確認しました。総会に先立ち、憲法県政の会代表幹事の石川康宏さんが記念講演しました。

総会では、▽全県百万の得票に見合う得票を尼崎で獲得する▽加入団体・個人の呼びかけと再確認をすすめていく▽幹事会の定例開催▽「兵庫・憲法県政の会」ニュースを増刷して各団体の構成員に届ける▽「兵庫・憲法県政の会」メールニュースへの登録をすすめる▽駅頭・街頭宣伝、宣伝カーを運行する▽学習会、小集会、演説会を開催する▽三月十七日の全県いっせい宣伝行動に呼応した宣伝行動を具体化する―などを決めました。

(2013年3月3日付「兵庫民報」掲載)

後期高齢者医療広域連合議会

大眉・藤原両議員が論戦
兵庫県後期高齢者医療広域連合の二〇一三年第一回定例会が二月二十一日開かれ、三木市選出の大眉均議員(日本共産党市議)と養父市選出の藤原敏憲議員(日本共産党市議)が質疑・討論を行いました。

続く保険料値上げ―負担軽減策を
藤原敏憲議員は質疑の中で、「後期高齢者医療制度が存続した場合、来年二〇一四年四月に保険料改定が行われることになるが、二〇一二年の改定の際には約三十・六億円の剰余金と県の財政安定化基金から六十八・一億円を取り崩して保険料軽減にあてた。今後保険給付が増えると予測されるが、財政安定化基金は二〇一三年度末には二十一億円しか残らず、前回よりも繰り入れできる基金が少なくなっているので大幅な値上げになるのではないか」と指摘し、国に対して保険料軽減のための要望をすべきだと主張しました。

大眉議員は、一三年度特別会計予算案に対する反対討論を行いました。

後期高齢者医療制度は、七十五歳以上の高齢者を別枠の医療保険に囲い込み、診療報酬も別立てにすることで安上がりの差別医療を押しつけ、医療費削減を目的につくられた制度であり、この制度にそのものに反対だと主張しました。

保険料については、一〇年の改定で平均で千五十四円引き上げられ、今年度と一三年度の保険料は均等割額が四万六千三円で二千七十九円の引き上げ、所得割率が九・一四%、〇・九一ポイントの引き上げであり、被保険者平均で七万五千二十七円で四千三百十円、六・〇九%引き上げになっていると試算。七十五歳以上人口の増加と医療費増が、保険料に直接はね返る仕掛けになっているためであり、今後もさらに上がることは避けられないと指摘し、年金減額など高齢者の生活がますます苦しくなっているなか高齢者の負担軽減を強く求めました。

また、短期保険証の発行や、保険料滞納者の預金口座差し押さえなどが行われていることに対し、きめ細かい相談体制の充実で保険証がなく医療が受けられない高齢者がないようにすべきだと主張。保険料の軽減や一部負担金減免の充実、また健診内容の充実など、高齢者の健康を増進するために力を尽くすことを強く求めました。

制度そのものを廃止すべき
高齢者だけをひとつの医療制度に集め、負担増か給付減かを迫る後期高齢者医療制度は廃止すべきだと指摘し、藤原議員とともに、特別会計予算案に反対しました。

(2013年3月3日付「兵庫民報…

学生党員合宿:日本共産党綱領を学習

根本を把握して 二月二十二日、二十三日にかけて神戸市内で、学生党員合宿を行い、日本共産党綱領を門屋史明県常任委員を講師に学びました。

門屋氏は〝アメリカい言いなり〟〝財界中心〟という二つの異常がどのように形成され、今どんな矛盾を起こしているのかを、日米密約やアベノミクスなどにふれながら解説しました。参加した学生からは「アベノミクスの本質を理解できました」「〝アメリカいいなり〟〝大企業優先〟と日本共産党が言い続けている意味、そこに本当の矛盾があることを学ぶことができました」など感想が寄せられました。

「古典教室」第四回、第五回も学習しました。学生からは「上部構造で決着をつけるというところが印象に残った。目に見えるものだけではなく、そこに隠れている根本的な問題を把握し、活動することが大事だと思った」「労働者階級を押さえ込む力が強くなっているという話がありましたが、粘り強く学習して打ち勝っていかないとダメだなと思った」などの感想が寄せられました。

交流会では「企画に来てくれた島根県出身の友だちは原発の近くで生まれたと話していたけど、そういうことは普段は話さなかった。政治や社会のことを話せる場の意味は大きい」「党と民青に入って政治や社会のことをぐっと学ぶようになった」とそれぞの思いを語り合いました。その中で「春の新入生歓迎企画では花見などで仲間も迎えていきたい」など交流しました。


(2013年3月3日付「兵庫民報」掲載)

国民に溶け込み結び付く力を:但馬地区豊岡北西支部

「六つのよびかけ」に応え、「赤旗」読者三人と党員一人を迎える
日本共産党但馬地区委員会の豊岡北西支部は二月十四日、第六回中央委員会総会決定を議論。「六つのよびかけ」に基づき、ただちに具体化して実践に足を踏み出し、夏の参院選挙に勝利しようと話し合いました。

情勢や総選挙総括については「選挙直後では表層での逆流だけが目に入ってきていたが、深部で矛盾が蓄積していることを解明されたことがよくわかった」「沖縄の状況を見れば納得できる」「国民に溶け込みむすびつく力があらゆる党活動を発展させる根源の報告の部分もよくわかる」と積極的に受け止めました。

その上で、「腑に落ちたのは、『党の三つの国民的役割』を果たしていくことの大事さ。参院選で山下さんを再び国会に送るために〝マイ名簿〟を百人以上にして気軽に声をかけたい」「一人ひとりの党員の結びつきを生かすことが大事。私も養父警察の不当捜査問題などをはじめとする国民救援会を通して相談を受けた方や支援の方たちのつながりがある」「年賀状をやりとりしている、そういうつながりだったら気軽に声かけやすい」などの発言がありました。

こうした議論を通じ、〝党員の結びつきを大事にしたとりくみを力にすれば、今までにない広がりがつくれる。全国で六百五十万以上の得票は取れる〟と確信を深めることができ、衆院近畿ブロックで一議席後退させた悔しさをバネに今度こそ参院選で頑張ろうと支部会議の雰囲気が前向になりました。

さらに、六中総を全党員が読了するため、二月二十四日を「全党員読了デー」と位置付けて一気に進めることなど、「六つのよびかけ」に応えた行動日を決め、足を踏み出しました。

いつも選挙戦で応援をしていたJRのOB、総選挙で支持をしてもらった八十代の女性、後援会ニュースなど支部とつながりのある人々に訴えると、「年金も下げられ、介護料金は上げられ大変。その上、消費税の増税になれば困ったことになる」「灯油も値上がり、配達で二千円くらいもなる」と次々切実な思いが語られ、「赤旗日曜版」を三人の方が購読してくれました。

後日には四十代の男性も入党。お母さんが党員で以前訴えたことのある人ですが、もう一度正面から訴えることにしました。すると「政治を変えるために、十分なことができないが何かお役に立ちたい」と、「四つの大切」を確認して決意してくれました。

「参院選に向け、やっぱり…

長田区借り上げ住宅入居者連絡会が懇談会

住み続けられるようさらに力をあわせよう

長田区借り上げ住宅入居者連絡会は二月二十四日、第四回懇談会を開き、五十人が参加しました。

居住者自身の運動で、昨年末から、阪神・淡路大震災発生十八年目の一月十七日前後にかけ、兵庫県、神戸市、西宮市、伊丹市などの「全員転居」の方針に変化が現れています。伊丹市は、宝塚市に続いて「継続入居」を表明し、兵庫県は三月末までに年齢や障害を条件に入居延長へ、神戸市も懇談会を設置し検討、西宮市は要介護者など最大五年間の延長などを発表しています。

懇談会では森本真神戸市議がこうした状況や、神戸新聞の一月十一日の社説「借り上げ住宅 入居者の暮らしを第一に」などを紹介し、市の方針の問題点を批判しました。

連絡会の代表の一人、友光登美子さんは、「連絡会を結成し、市長への手紙や議会陳情などこれまでの運動の成果。希望者全員が住み続けられるように、さらに力を合わせて、がんばりましょう」と決意を述べました。

参加者は「同じような不安を持っている入居者がたくさんいて、住み続けられるようにがんばっている仲間がいて、大変力強く思った。懇談会にこれなかった人にも知らせて、いっしょにがんばりたい」「元気をもらった」と話していました。


(2013年3月3日付「兵庫民報」掲載)

加古川市でも中学校給食を

全校実施めざし全市的運動へ
「加古川市の学校給食を実現する浜なみ会」が二月十六日、加古川市勤労会館で総会を開きました。

第一部では播磨町栄養教諭の高見和子さんが学校給食と食育というテーマで世界の給食事情や日本における給食の歴史、播磨町で実際に行なっている地産地消や食育について現場のスライドを交えて講演しました。

第二部では、井上恭子会長が、この一年間の署名のとりくみと市議会への請願について報告しました。

さらに、浜手地域から加古川市全体にこの運動が広がるようにとの願いを込めて、名称を「加古川市の中学校給食を実現する会(浜なみ会)」に変える規約改正、新年度の活動方針と予算案、新しい役員を提案しました。

討論では、自校方式とセンター方式の違い、デリバリー方式の問題点などが議論になり、センター方式ではアレルギー問題が心配などの声が出されました。

新役員を代表して、旧志方町時代からの給食をひきつぎ市内で唯一中学校給食を実施している同市北部の志方中学校で、長年、教諭をしていた柴田育克新会長が挨拶。給食実施前には、弁当のない生徒や、新聞紙で隠して食べていた生徒がいたなどの実態と、給食が実施されてからの学校の状況を対比させ、みんなで同じ食事を食べられることがどんなに大切かを力説し、一日も早く全市で中学校給食を実現しましょうと訴えました。

(2013年3月3日付「兵庫民報」掲載)

山下よしき:新しい道を刻む(4)

ダイキン期間社員雇い止め
三年前、世界最大の空調機メーカー・ダイキン工業堺製作所で、二百人の期間社員が雇止めにされました。ところが、ダイキンはエアコンの生産が年々拡大し、操業はフル回転。そこで、二百人を雇止めにする一方、新たに二百人余の期間社員を雇い入れたのです。

「仕事はずーっとあるのに、労働者は短期の契約で入れ替える。おかしいと思わないか」。国会で迫ると、菅首相(当時)は「大変不合理だし、労働者の負担が大変大きい」と答えました。ならば合理的理由のない有期労働契約は「原則禁止」にすべきです。

しかし、昨年通された改定労働契約法(自民、民主、公明、みんな、維新が賛成)は、「契約更新の上限を五年」としただけ。そのために、「五年を超えないように」と新たな雇止めが横行しています。私たちが指摘したとおりです。

労働者はモノではありません。家族もある生身の人間です。日本共産党の躍進で、誰もが人間らしく働けるルールを!

参議院議員
(2013年3月3日付「兵庫民報」掲載)

宝塚映像2月末で解散:「阪急電鉄は雇用を守れ!」

労組支援共闘が抗議行動

「阪急電鉄は百%出資の子会社・宝塚映像の雇用を守れ!」―二月二十一日、宝塚映像株式会社本社(宝塚市)、JR・阪急宝塚駅前、阪急電鉄本社(大阪市)で宝塚映像支援共闘会議と兵庫労連が「一斉包囲行動」を行いました。

宝塚映像は二月末日で会社を解散し、宝塚映像労働組合組合員二人を含む全従業員を解雇すると通告。同労組が加盟する兵庫労連からの団体交渉を会社は当初拒否していましたが、同日、団交が行われることになったのに合わせ、会社解散への抗議の意志を示そうととりくまれたものです。三カ所で合わせて九十人余りが参加しました。

団体交渉で宝塚映像側は、親会社である阪急の判断で企業継続が困難になったことを認めました。これに対し、労組側は、子会社の生殺与奪の権限をもつ阪急が宝塚映像をつぶし、労働者を路頭に迷わせるのは許せないと厳しく批判・追及しました。

当事者である労働者の一人は最後までたたかう決意を述べています。

(2013年3月3日付「兵庫民報」掲載)

三陸海岸の街や村はいま:写真リポート展

宗景 正(日本リアリズム写真集団阪神支部)
耳を引き裂く様な戦闘機の爆音が聞こえていた。自衛隊三沢基地がすぐ近くにあるのだ。二〇一二年十二月十七日、私は青森県三沢漁港に立ち、海岸線を南下して、3・11東北大震災被災地を訪ねようとしていた。

三陸の海岸に面した集落は、そのほとんどが消えていた。岩手県野田村の海岸沿いにある小高い丘には倒れた石碑がいくつかあった。海面からはおよそ二十m。一九三三(昭和八)年三月の昭和三陸津波被害の状況の記された震災記念碑までもが被害を受けて倒れていた。気仙沼市唐桑の碑には「昭和八年三月三日 大震嘯災記念碑」「地震があったら 津波の用心」と書いてあった。過去に何度となく津波に襲われたこの地が、またしても大きな被害を被ったのだった。

宮古市田老地区には、昭和三陸津波の後、一九五八年から六~十mの分厚いコンクリートの防潮堤が築かれていた。海面からは十m。上に登ると足がすくむほどの高さだ。しかし、津波は呑み込むように堤防を壊し、超え、家を流し、人々の命を奪った。大きな堤防に守られているという安心感と、集落からは、押し寄せる津波が見えなかったことが被害を大きくしたと言われている。

それなのに、今回の大震災の後、国はさらに巨大な防潮堤を海岸線に築き、国土を守ると言う。海と共に生活してきた人たちの暮らしはどうなるのか。防潮堤で人々の暮らしが本当に守れるのだろうか。

被災したどの地域でも瓦礫はすっかり撤去されていた。そして今では、さらに、住宅の土台のコンクリートを剥がす作業が進められていた。しかし、海岸沿いのこの地域ではすでに高台移転が決められ、住宅は建設できないことになっている。住民は避難所から仮設住宅に移り住んでいたが、間もなく二年が来るというのに、住宅建設の話は全くと言ってよいほど進んでいなかった。

南三陸町で出合った人は、「私たちにとって大事なのは仕事と暮らしだ。住めなくなった土地の工事よりも漁業設備の復旧と安心して住める住宅建設を急いでほしい」と言っていた。住民の思いは行政に届いているのだろうか。

昨年十二月と今年一月、震災から間もなく二年になる三陸海岸の、青森県八戸から宮城県石巻までの主な村や町、そして、そこで暮らす人たちの体験を取材し、被災者の聞き取りと共に写真約百二十枚の展示(行事案内参照)を予定している。


写真リポート「三陸海岸の街や村…

兵庫県:原発容認・自然エネルギー後回し

原発なくす兵庫の会へ回答
「原発をなくし自然エネルギーを推進する兵庫の会(略称原発をなくす兵庫の会)」は二月十九日、兵庫県に対して原発からの撤退の決断を政府に求めること、再稼働を容認しないことなど七項目で要請をおこない、なくす会からは金持徹神戸大学名誉教授、津川知久兵庫労連議長の代表委員や構成団体から参加しました。

県側は要請項目について口頭で回答。その中で、「コストはじめ安定供給の論議はつくされてない」「行き過ぎた原発依存は改めるべきだが、『ベストミックス』の検討が必要だ」と原発容認の姿勢を示し、「国民の八割もゼロと言っているとは考えない」と発言しました。

なくす会側からの「関電も電力が足りないと言っていない」の指摘にも、「昨夏の電力足りたのは、結果論」「再生エネルギーは間に合わない」「今年も逼迫する」と主張し、なくす側から激しい批判の声があがりました。

原発再稼働についても県側は「大飯原発は政府が安全性を確認している」「事故をふまえた最高水準の安全基準を政府が検討している」と再稼働容認の姿勢を示し、なくす会側から「福島事故の究明すら終わってないのになぜ安全と言えるのか」「福島の実態を見るべき」と厳しい批判が相次ぎました。

避難計画について県側は、「政府が決めた三十㌔㍍圏に兵庫県が入ってない」ことを理由に、情報提供など、福島原発事故前に作った計画の再検討にとどまり、住民への放射能被害を防ぐための検討はしていません。

自然エネルギーの可能性の算出を地域ごとに明確にして推進すべきとの会側の提起にも、県は「太陽光を面積で出したものしかない」「温泉や洋上も検討中」「知事が議会で独自に目標を策定と表明したので今後検討する」と約束するに留まりました。

今回の懇談を通じて、県の原発容認と自然エネルギー検討を後回しにしている姿勢が明らかになりました。

なくす会は三月十日午後一時からの「あれから二年集会」の成功をめざし全力をあげています。

(2013年3月3日付「兵庫民報」掲載)

東日本大震災・福島原発事故関連の集会

北朝鮮核実験に抗議・福島原発事故2年・原発再稼働阻止・9条をまもれ!3.9集会 3月9日(土)16時、豊岡アイティ前公園

第2回復興と希望の集会―原発いらない! 3月9日(土)18時30分、イーグレひめじ
お話「福島からあなたへ」武藤類子(ハイロアクション)、報告「大飯を止めろ!」

震災復興・原発ゼロの社会へ「あれから2年集会」 3月10日(日)13時、東遊園地/被災地からの避難者の訴え、他
プレ企画:12時集合/みんな集まれ! 人文字で原発ゼロの願いをでっかくアピール他
☎078-335-3770

3.10震災復興・原発なくせ 丹波地域集会 3月10日(日)、柏原自治会館4階
バザー:12時30分–13時30分
集会:13時30分-15時/黙祷、ボランティア参加者の報告、「原発なくせ!」の訴え、リレートーク
集会後、軽トラックパレード(柏原〜氷上〜春日)

原発をなくす尼崎の会:即時原発ゼロを実現するための学習会―再生可能エネルギー社会への転換を 3月10日(日)13時30分、尼崎市立中央公民館3階小ホール
講演:和田武(日本環境学会会長)

原発をなくす西宮の会:結成1周年集会 3月10日(日)14時、西宮市職員会館3階ホール
講演:山内知也(神戸大学大学院海事科学研究科教授)

原発NO! 自然エネルギーでいこう! 淡路集会 3月15日(金)18-19時、塩屋緑地(洲本イオン西側)
集会とパレード(雨天決行)

東日本大震災救援バザー(第3回) 3月16日(土)10-16時、党兵庫県委員会事務所
☎078-577-6255


(2013年3月3日付「兵庫民報」掲載)

金田・志位連名ポスター張り出そう

日本共産党兵庫県委員会は、志位和夫委員長と金田峰生参院兵庫選挙区予定候補の連名ポスターを作成しました。参議院選挙勝利に向けて、支持者、後援会員のお宅や、目抜き通りなど目立つ場所へ、一気に張り出しをと呼びかけています。

(2013年3月3日付「兵庫民報」掲載)

NO NUKES カンキン 2013-2-22

2月22日は第34回。90人が参加しました。三味線で訴える人も。



(2013年3月3日付「兵庫民報」掲載)

ひなたぽっころりん(510)

(2013年3月3日付「兵庫民報」掲載)

観感楽学

二月二十四日に「小林多喜二没後八十年・生誕百十年」を記念する集会が開かれました。プロレタリア作家小林多喜二の虐殺は治安維持法による弾圧の中でも象徴的です▼多喜二は「一九二八年三月一五日」という小説で、特高警察の残虐な拷問を暴露しています。それで特高警察は小林を捕まえたら殺してやると言っていたのです▼特高警官は黙秘でがんばる犠牲者を憎み、拷問を加えることに嗜虐的喜びを覚えていたような、暴虐さは理性を失い感性が狂っていたとしか思えません▼戦後、特高警察は解散され関係者は公職追放されます。しかし米占領軍は米ソ対立の深まるなか日本政府に警察予備隊(現自衛隊)の設置を命じる一方で、多くの特高関係者を復帰させます▼中でも高級幹部は官僚として出世を果たし、政界にも進出します。その中に兵庫県知事となった金井元彦氏と坂井時忠氏がいます▼これまでの兵庫県知事は社会党が推した阪本勝氏を除いて、内務省・自治省天下りが続いてきました。井戸敏三現知事もそうです。今年七月の知事選挙では、この流れを止めましょう▼ここは県民の暮らしを守る防波堤「憲法県政の会」の出番です。 (TS)

(2013年3月3日付「兵庫民報」掲載)