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2012年3月18日日曜日

震災復興原発ゼロ:3.11 各地で集会

東日本大震災から1年の3月11日、全国で犠牲者を悼み、復興と原発ゼロへの誓いを新たにする集会や行事が行われました。

「あれから1年」集会


「震災復興・原発ゼロの社会へ 兵庫から被災地へ想いを寄せて」をスローガンに、原発をなくし自然エネルギーを推進する兵庫の会と阪神・淡路大震災救援・復興県民会議が神戸・東遊園地で開いた「『あれから1年』集会」には2千5百人が参加。リレートークでは画家の増山麗奈さんが、幼子を連れ東京から西宮に避難してきた経緯や原発への怒りを訴え、芦屋市被爆者の会会長の千葉孝子さんが広島での被爆と子どもへの影響を恐れたつらい思いなどを語りました。被災地でのボランティアにとりくんだ青年の報告もありました。

神戸大学のよさこいソーランサークルも被災地への思いを歯切れのいい踊りにこめ、注目を集めました。

集会後は2コースに分かれて三宮の繁華街でパレードを行いました。

復興と希望の集会 in 西播


姫路市大手前公園での「復興と希望の集会 in 西播」集会(実行委員会主催)には3百人が参加。後藤剛志福島県労連事務局次長が福島県の現状と課題を訴えました。

丹波地域集会


「震災復興・原発なくせ丹波地域集会」は柏原自治会館で行われ70人が参加し、集会後には17台の軽トラックパレードで市民に訴えました。

ZEROこねっと


青年らでつくる原発ゼロ! 核兵器ゼロ! ZEROこねっとも神戸市勤労会館で集会を開き、50人が参加。兵庫での原発誘致反対のたたかいを、学者として住民を支えた金持徹神戸大学名誉教授から聞きました。

但馬から舞鶴集会へ

但馬からは、1,200人を集めた舞鶴市での集会に大型バス2台で92人が参加しました。

淡路で学習会

洲本市では淡路島平和委員会と淡路原水協が福島からの避難者を講師に学習会を開催。70人が参加しました。

原発なくす西宮の会結成


西宮では前日10日、西宮市役所東館で開かれた「原発をなくす西宮の会」の結成総会に3百人が詰めかけ、結成が確認されました。

総会では中川和道神戸大学教授が講演し、原発事故による放射能の人体、とくに子どもたちへの影響について解説しました。総会後はデモで市民に訴えました。


(2012年3月18日付「兵庫民報」掲載)

県議会予算特別委員会:ねりき恵子議員の質問

県民にではなく大企業にこそ負担を

ねりき県議
3月2日から3月12日の県議会予算特別委員会で、日本共産党のねりき恵子議員が委員として、新年度予算について質問しました。

生活困窮者への徴税強化、自動車税の障害者減免縮小やめよ

ねりき議員は、県が、個人住民税の滞納整理回収チームを市町に派遣し、共同で徴収を進めていることについて、「収納率向上ありきでは、生活困窮者に対する無理やりの取り立てが増えかねない」と指摘。

国保税、市・県民税合わせて123万円の滞納者が、生活の実態把握なしにわずか3,892円の預金が差し押さえられた宝塚市での事例をあげて、こうしたやり方を県が後押ししないよう強く求めました。

「行革」により、4月から障害者の自動車税免除を重度者に限定するなど1万8千人が負担増となる問題について、「わずか1千百万円の増収のため、障害者の生活に欠かせない自動車の税減免制度削減は許されない」と中止を求めました。

大企業優遇・大金持ち減税こそ見直しを

ねりき議員は、県が、障害者からわずか1千百万円を取り立てる一方、パナソニック尼崎工場の生産縮小に見られるように、雇用拡大にも役立っていない大企業への数十億円の補助金は続けていることを厳しく批判。

また、株の配当や売却益に対する税率を半分にし、大資産家を優遇する証券優遇税制による県への影響額について質問。新年度の県の減収は、配当割・譲渡益割あわせて35億5千万円になることが明らかになりました。制度が始まってからの減収額は、443億円にものぼります。

ねりき議員は、すぐにでも本来の税率に戻し、さらに引き上げることを国に求めるべきだと主張しました。

:国の証券優遇税制で県税収入8年間合計443億円減(県税では税率は5%のところ3%に)
県税収入 (配当割・株式等
譲渡所得割の合計)
もし本来どおり5%なら
入っていたはずの収入
影響額
ABB-A
2005128億円213億円85億円
2006146億円243億円97億円
2007149億円249億円100億円
200851億円85億円34億円
200945億円75億円30億円
201041億円69億円28億円
201150億円83億円33億円
201253億円89億円36億円
2005~2009年度は決算、2010~2012年度は予算ベース





消費税増税では県の財政再建もできない

また、政府の「社会保障と税の一体改革」により消費税率が10%とされた場合、兵庫県の影響額は5,287億円にのぼる試算を示し、兵庫県の個人住民税の総額5,155億円(2010年度)に匹敵し、「住民税が倍になるのと同じほどの県民負担増になる」と指摘。

97年の5%アップ時のような個人消費の落ち込み・景気の冷え込みによる税収の悪化が起これば、県の財政再建もできないとして、消費税増税に反対するよう強く求めました。

介護保険料の引き下げを

ねりき議員は、来年から県平均で16%の値上げになる介護保険料について質問しました。

県が「低所得者は保険料や自己負担額が軽減されている」「市町の判断で保険料が減免できる」と述べたのに対し、「1番低い段階の人で、保険料が2千5百円。利用料上限額が1万5千円。年金5万円の人が保険料と利用料で2万円近く使ったらどうやって生活するのか」「減免は、全県の保険料663億円に対してたった4千3百万円(2010年度)。基準が厳しくほとんど使えていない」と反論。

財政安定化基金の取り崩し額を増やし、県に返還される財源も使って保険料を引き下げるよう強く求めました。

県立こども病院の移転計画、柏原・淡路看護学校の廃止は撤回を

県立こども病院の、人工島であるポートアイランド2期地への移転計画について、移転候補地を隠したまま計画を進めてきた県をきびしく批判。

阪神・淡路大震災時に2期地でも液状化が発生していた事実や、道路が浸水で寸断される可能性が当局資料でも指摘されていることを示し、「東日本大震災の教訓を生かすべきだ」と計画の撤回を迫りました。県立淡路病院の移転についても住民の不安に答えるよう求めました。

また、県立柏原・淡路病院付属の看護学校を廃止する計画について、学費の安い専門学校として応募人数は減っていないのに「大学を志向する学生が増えている」などと説明している県を批判。地域医療にも重要な役割を果たしているとして、廃止撤回を求めました。

住宅用太陽光発電補助の拡充、住宅リフォーム助成制度の実現を

新年度予算案で、県が「設置費用が安くなったから」と住宅用太陽光発電補助の単価を1kW当たり2万円から1万円に引き下げ、件数も2千2百件分しか用意していないことについて「昨年の補助実績だけでも3千5百件あったのに、自然エネルギー普及にブレーキをかけるものだ」と批判。予算増を求めました。

また、原発抜きの地球温暖化対策のために、「CO<sub>2</sub>などの事業所ごとの排出量を明らかにし、総量削減を義務付けよ」と迫りました。県は、事業所ごとのデータ公開について「検討する」と約束しました。

ねりき議員は、住宅リフォーム助成制度について、県内で明石市・福崎・稲美町に加え、西宮・篠山・赤穂・相生・養父・宍粟市などが新年度から新たに創設すると指摘し、県として制度をつくるよう強く求めました。

少人数学級拡大、高校奨学金拡充を

県教委が少人数学級を小学校4年生までしか実施せず、高学年では「兵庫型教科担任制」を進めていることについて、「複雑な時間割作りで大変」「子どもたちに系統的にかかわれない」と学校現場から声があがり、県教委自身も柔軟な運用を指示するなど矛盾を認めていることを指摘。少人数学級こそ必要だと高学年への拡大を求めました。

高校生の奨学金について、授業料無償化のもとでも、学費負担は引き続き重く、特にもともと減免されていた家庭では、民主党の年少扶養控除・特定扶養控除の廃止の影響で負担増だけがかぶさっていると指摘し、給付制奨学金をつくるよう要求。また、貸与制の奨学金も、せめて収入がないときは返済を猶予できる制度にするべきだと強く求めました。

ねりき議員はほかに、借上げ復興公営住宅からの追い出しをやめ、契約延長や買いとりとすることや、障害者小規模作業所への補助・支援の拡大、子ども家庭センターの充実、すでに民間を下回っている県職員給与削減を止めることなどを求めました。

(2012年3月18日付「兵庫民報」掲載)

がんばります!衆院小選挙区候補:3区

勝利への自力つけ
兵庫3区 おおすぎ鉄夫候補

演説会で訴える、おおすぎ氏=3月2日
衆院兵庫3区の候補者に決まりました、おおすぎ(大椙)鉄夫です。

私は、これまで3回総選挙をたたかい、今回は4回目の挑戦になります。今度の選挙は、「2大政党づくり」が破綻に直面し、「一点共闘」が広がる中で、頑張れば日本共産党が躍進できる情勢の中でのたたかいです。これまでの経験を生かし、やるべきことをやりきって、比例選挙での得票目標を達成し、勝利を勝ちとる決意です。

いま、民主党3代目の野田政権の正体が国民の前にはっきりしてきました。1代目と2代目が失敗したのをみて、野田政権は国民が拒否した自民党政治の二つの害悪―財界・アメリカいいなりの政治に逆戻りしています。

その最たるものが、いま大問題になっている「税と社会保障の一体改革」です。国民は怒っています。街頭での宣伝・署名活動でシール投票を行うと、「反対」が圧倒的多数です。

消費者からは「『5%ポイント日』を選んで買い物をしているのに、消費税10%になんてとんでもない」、商店主からは「10%になったら、バーゲンなんてできなくなる。子どもに跡を継がせられないし、店を閉めるしかない。商店街がシャッター通りになってしまう」と悲鳴があがっています。「年金を削るとは、『改革』ではなく『改悪』だ」との怒りの声も寄せられます。

私は、国民の皆さんの怒りの声をしっかりと受け止め、消費税に頼らなくても社会保障を再生・拡充し、財政再建もできることを明らかにした、日本共産党の「提言」の実現へ全力を尽します。

2006年から党神戸西地区委員長をしていますが、この間、国政はじめ各種選挙をたたかって痛感するのは、党の自力の不足です。財界・アメリカいいなりの政治をおおもとから正すホンモノの改革の方針を大いに語り、強く、大きな党をつくって、今度の選挙で日本共産党を勝利させるため、先頭に立って頑張ります。


(2012年3月18日付「兵庫民報」掲載)

追悼:友久裕美さん

日本共産党姫路市議3期、兵庫県議3期を務め、2月27日、72歳で逝去された友久裕美さんをしのび、毛利りん元県議に追悼のことばを寄せていただきました。

播磨空港白紙撤回させた迫力と
やさしい“ひろみスマイル”
毛利りん(元県議)

初当選、抱負を語る(左から)友久、毛利、流目の各氏
=1991年5月
友久ひろみさん、貴女の突然の訃報に接し、いま驚きと悲しみでいっぱいです。

思い起こせば1991年4月、県議会史上はじめて、私たち日本共産党は代表質問のできる6人の交渉会派に躍進。その半数が貴女と尼崎の流目ひさ子さんと私、3人の女性議員でした。

4月8日付の「神戸新聞」は、「共産党にマドンナトリオ 苦しい状況はね返す」の大きな見出しとともに3人を紹介してくれています。貴女の欄には―
友久 裕美さん
  姫路市 共新
「住民が主人公の地方自治を、という訴えがみなさんのおかげで届きました」姫路市琴岡町の事務所に集まった支持者らの握手攻めに、友久さんは気さくな“ひろみスマイル”でこたえた。
…中略…
「貝原県政は弱者を切り捨て、各種基金として三千二百億円もためこんできました。それらを福祉や教育、医療に回し、長寿が喜ばれる社会づくりのために働いてきます」―前回失った共産の議席奪回を祝う声が渦巻く中、友久さんは力強く宣言した。
―と書かれています。

その日から、貴女は、兵庫県議会議員として華々しく歩みはじめました。早速、議会の中に自民党や当時の社会党の女性議員を巻き込んで超党派の「のじぎくの会」をつくり、女性センターの設置や女性施策の推進に奮闘。

特筆すべきは、ムダな公共事業の典型・播磨空港建設に対して、「過大な需要予測、環境破壊につながる」と繰り返し繰り返し中止を求めました。県民・市民の声を代表するその迫力はすごいもので、とうとう白紙撤回に持ちこませたのです。神戸空港をはじめ、赤字空港が全国で問題になっている今、この素晴らしい成果は誰もが認めるところです。

また、貴女は「絶対に不正は許さない、どんな権力にも堂々と戦う」ことには定評があり、共産党が14名に躍進し、やっと警察常任委員会に参加できるようになったとき、初めての警察常任委員として持ち前の力を発揮してくださいました。

不正を許さない勇気は、人々への限りないやさしさがあるから、貴女はそんな人でした。

友久ひろみさん、常に前向きに挑戦するファイトと“ひろみスマイル”は今も私たちの心に残っています。

ひろみさん、長い間、ほんとうにご苦労さまでした。どうぞごゆっくりお休みください。

さようなら、そして、ありがとう。

(2012年3月18日付「兵庫民報」掲載)

3・13重税反対統一行動 県下24カ所

大増税阻止へ団結

増税反対の決意を込め団結ガンバローを三唱する尼崎集会参加者
=3月12日、アルカイックホール・オクト
43回目になる重税反対統一行動が3月12日から14日にかけ、県下24カ所でとりくまれました。ことしは野田政権が打ち出した弱者に高負担を強いる「税と社会保障の一体改革」への強い怒りが参加者共通の思いです。

尼崎集会(同実行委員会主催)は12日、アルカイックホール・オクトでひらかれ、約500人が参加しました。

基調報告で尼崎民商の畠山和雄事務局長は「これ以上の庶民負担増加や消費税増税は、ぎりぎりに追いつめられている国民各層の暮らしと営業の息の根を止めるものでしかない」と強調しました。

つづいて3団体代表が決意表明。「税制の根本原則、応能負担で財政と経済の健全化を」(尼崎民商)、「労働者には賃上げが必要。労働者、市民、中小業者が笑顔で暮らせる社会にしよう」(尼崎労連)、「消費税増税は景気を底から冷え込ませる」(尼崎医療生協)と述べました。

日本共産党の堀内照文衆院比例候補、庄本えつこ兵庫8区候補も出席しました。

(2012年3月18日付「兵庫民報」掲載)

障がい者の文化つどい こんにちはまつり

太鼓や歌 練習成果を披露

演奏する尼崎あぜくら作業所のみなさん
歌や踊りの大好きな障がいのある人たちが日ごろの練習成果を披露する、第24回「こんにちはまつり」が3月10日、生田文化会館でひらかれました。各作業所の仲間や家族、職員ら約100人が参加しました。

開会挨拶で柳田洋実行委員長は、昨年のまつり開催が東日本大震災翌日で、支援募金の呼びかけに参加者から多くの善意が寄せられ、被災地へ届けたことを報告しました。

ことしは、いかり共同作業所の平正男さんと片山真也さんが司会を担当。「楽しく盛りあげていきましょう」の元気な声で開幕しました。

幕開けは、尼崎あぜくら作業所の和太鼓演奏「そらこいだいこ」。仲間の1人が「箱折りや袋詰め作業は首や肩がこるけど、みんなと一緒の仕事は楽しい。太鼓は毎月、先生の指導を受けて練習している。もっとうまくなりたい」と挨拶。「そらこい!」の掛け声で、息のあった演奏を披露しました。

いかり共同作業所の男性たちが女装し、AKB48の歌を振り付きで演奏。会場を沸かせました。

(2012年3月18日付「兵庫民報」掲載)

国際女性デー兵庫県集会

教育、保育、雇用で運動交流

和田武さんの講演
国際女性デー兵庫県集会(同実行委員会主催)が3月8日、神戸市勤労会館でひらかれ約100人が参加しました。

岸本友代新婦人県本部会長は挨拶で「福島では子どもの放射能汚染が深刻。野田政権の政策は被災者の思いを汲みあげていない」と述べました。

丹波の学校教諭で手づくり楽器演奏家の足立晃一郎さんがアンデス音楽や小学唱歌などを披露。ホースやほうき、スキーストックに手を加えた楽器を奏でると、爆笑と拍手が沸き起こりました。

運動交流では4人が発言。「中学校給食実現へ神戸市全区に会を立ち上げ、署名にとりくんだ。お母さんたちが給食を望んでいると実感。子どもたちのため自校方式の実現をめざす」(稲波悦子さん)

「子ども子育て新システム反対の意見書を全自治体から出すため運動。待機児童がなくなるのではなく、待機児童の概念がなくなるだけ」(増田百代さん)

また高校学区拡大反対署名運動、郵政期間雇用裁判支援も呼びかけられました。

日本環境学会会長で自然エネルギー市民の会代表の和田武さんが「原発はいらない」と題し記念講演。デンマークやドイツ、インドのとりくみを紹介し「再生可能エネルギーを市民主導で推進すれば、雇用を生みだし、農山村が豊かになり、国際貢献にもなる」と語りました。

姫路や西宮でも集会がひらかれました。

(2012年3月18日付「兵庫民報」掲載)


新聞版では記念講演講師のお名前が、編集時の過ちで「武田進」となっていました。正しくは「和田進」さんですので、おわびして訂正します。

網干たんぽぽ祭り

春恒例、第11回たんぽぽ祭りが3月11日、網干市民センターでひらかれ、市民ら1千人以上が集いました。

回を重ねるごとプログラムも豊かです。ことしも網干各地のサークル、演奏家が出演。踊りだけでも沖縄民謡、フラダンス、バレエ、ヒップホップ、カントリーダンス、よさこいと多彩です。

また姫路工業高校の3年生男子3人組「さびた釘」が初出演。詩のボクシング全国大会決勝戦まで進んだ作品を披露し、大喝采を受けました。

「たんぽぽ祭り」ステージ最後に登場した純大恋と播州櫻組のよさこい踊り

(2012年3月18日付「兵庫民報」掲載)

ハンセン病記録映画「もういいかい」:神戸で上映会

国の医療政策を告発:映画製作者 鵜久森 典妙さん

チラシ
兵庫県映画センターの技術者、鵜久森典妙さん(63)がハンセン病患者の証言を集めたドキュメント映画「もういいかい」を製作しました。26年前発表の原子力発電所放射性廃棄物問題を告発した映画「24000年の方舟」もいままた注目を集めています。新作について聞きました。

戦前・戦後に渡り日本政府は「癩予防ニ関スル件」(07年)、「癩予防法(旧)」(31年)、「らい予防法(新)」(53年)の3つの法律で、ハンセン病患者を隔離してきました。

発病力が弱いにもかかわらず「ハンセン病は恐い」という偏見と差別を国民に植え込んできました。隔離は、列強に肩を並べるための国策でした。

法律が廃止されたのは96年。16年前です。患者のみなさんはいま80歳、90歳代。もう帰る故郷もありません。国は「自由ですから出て行ってください」とほったらかし。何も解決していません。

鵜久森さん
5年かけ、22人の証言を撮りました。ハンセン病とは何か、療養所の中で何がおこなわれたのかを記録しました。医者の証言は出てきません。予断はすべて排しました。

国は、入所者に子どもをもつことを禁じ、堕胎を強制しました。長島愛生園に行き、ホルマリン漬けの胎児標本が並んでいるのを見たときのショック。決して忘れません。

「人間回復はできたが、名誉回復はない」、証言者のひとり谺雄二さんの言葉です。

病気は誰でもかかります。国民みなが安心して治療できるようにするのが国の責任、とるべき施策です。B型肝炎、イタイイタイ病、水俣病などとも共通する国の医療政策を問う映画です。国のやることはいまも一緒です。ぜひ多くの人に観て考えてほしいと願っています。



完成記念上映会「もういいかい―ハンセン病と三つの法律」鵜久森典妙製作、高橋一郎監督、語り・鈴木瑞穂/3月24日(土)①10時30分②14時、25日(日)14時/県立美術館ミュージアムホール/中学生以上1,000円/☎078・331・6100


チラシの写真は、故郷に帰れず、多くのハンセン病患者が眠る熊本・長島愛生園納骨堂です。

(2012年3月18日付「兵庫民報」掲載)

張雨均さん切り絵・書展(加古川)

被災地へ届けます「千字鶴」

張雨均さん(中央)の指導で切り絵を楽しむ参加者たち

日中友好協会加古川支部は、姫路市在住の書家・切り絵作家、張雨均さんの作品展を3月9日から3日間、東播磨生活創造センター「かこむ」でひらきました。延べ270人が会場を訪れました。

切り絵実技体験には約50人が参加し、張さんの指導で「蝶」に挑戦しました。

展示作品は、形も色彩もさまざまな「蝶五態」、中国の「干支」、「観世音菩薩像」など切り絵と、書の「絆」「一衣帯水」「漢詩」他。中国の書道仲間から寄せられた友情出展5作を含め70余点です。

河南省出身の張さんは残留日本人孤児だった妻ますみさんの「東日本大震災で被災した人たちの心に届けば」の願いをもとに「鶴」の文字を1千字切り抜いた「千字鶴」を制作しました。展示会場で集まった募金はチャリティ売上金とともに、近く東北に届けます。

(2012年3月18日付「兵庫民報」掲載)

北はりま教育9条の会:飛行場戦跡学ぶ

北はりま教育9条の会の平和市民講座「三木飛行場をさぐる」が3月10日、コミセン小野でひらかれ15人が参加しました。講師は三木市文化財保護審議会委員の宮田逸民さん。

強制連行の朝鮮人労働者や学徒らを動員し戦時中、陸軍練習用として造られた三木飛行場を説明。戦後の開拓経過と、滑走路や格納庫、兵舎など現存する遺跡を紹介しました。

(2012年3月18日付「兵庫民報」掲載)

ひなたぽっころりん(488)


(2012年3月18日付「兵庫民報」掲載)

観感楽学

非核「神戸方式」は3月18日、誕生から37周年を迎える。核兵器を積んでいないとの証明書を提出しないと入港を認めない神戸港の手続きは、国是とされる非核3原則を厳格に実行する措置だ▼非核3原則を理由に時の首相がノーベル平和賞を受賞した。後にノーベル賞委員会は平和賞創設100周年記念の出版物で「受賞は日本では歓迎されず不信、冷笑、怒りを招いた」とし、著者の一人は、「ノーベル委員会が犯した最大の誤り」とまで批判した。ワシントン・ポストは、ノーベル賞委員会が日本の陳情にだまされたと論じた▼他方、非核「神戸方式」は、世界中から注目され、国連の取り組みの中に取り入れられるようになった。国連NGOミレニアム・フォーラム(2000年5月)「最終宣言」が「政府に対して」の提言として「非核地帯をすべての地域にまで拡大」し「艦船が核兵器を積載していないことを証明しないならば入港を拒否するという沿岸部の措置によって補強されるべきである」とされた▼37周年記念集会(18日・神戸市勤労会館)を、日本政府のニセモノの非核政策でなく、非核「神戸方式」を全国に広げる出発点にしたいものだ。(K)

(2012年3月18日付「兵庫民報」掲載)

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