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10月 3, 2010の投稿を表示しています

労働者・関連企業・地域の声きき商船撤退計画の再検討を:三菱重工神戸造船所

三菱重工神戸造船所(神船)の商船建造撤退計画に対し、労働者や下請け経営者、住民から撤退計画の再検討を求める声が上がっています。日本共産党三菱神船委員会と党三菱神船後援会は、こうした声を職場新聞「造船の仲間」や後援会ニュース「コスモス」で紹介、励ますとともに、「三菱重工は、労働者・取引関連企業とそこで働く労働者や、地域の商店街・住民の声をきき、神戸の経済、地域と共存できる事業計画となるよう検討しなおすべき」と主張しています。「造船の仲間」「コスモス」に掲載された声を紹介します。

技能職(54)「会社は、若い労働者に『出身地が九州の人は、長船(長崎造船所)か下船(下関造船所)への転勤があれば考える』と働きかけているが、私は若くないので長船や下船に行けるわけがない」

特技職(59)「来年退職を迎えるが、どこに行かされるか不安だ」「ある工場では、下請け業者の仕事量を減らしながら、外注で工程を確保するための手だてがとられている」「外注を増やしても無理となれば、長崎造船所や下関造船所の応援をもらってでも、今後の工期を確保する考えのようだ」

管理職を経験した退職者(70)「神船が商船建造から撤退することは大変残念だ」「阪神・淡路大震災で被災した時も『神戸に商船を残す』と決断した経緯もある」「引き続き商船をつくれるように働きかけたい」

一次下請け「商船からの撤退となれば、わが社に大きな影響がある」「神船協力会や神戸市からの聞き取り調査があるが、目の前の仕事をどう消化するかで頭の中はいっぱいです」

二次下請け「われわれ二次下請け業者には何の説明もない」「わが社でも商船にかかわる社員は転職を考えるしかない」

地域住民(60)「神船の人を相手に店をやっているので、ますます売り上げが減るのではと心配です」


写真:商船建造中の三菱重工神戸造船所(8月9日撮影)
(2010年10月3日付「兵庫民報」掲載)

敬老パス問題で市民が座り込み、請願・陳述

高齢者の生活実態無視した値上げは中止し、無料にもどせ

神戸市が、一昨年有料化した敬老パスを十月から値上げする問題で、「敬老パス無料復活を求める神戸市民連絡会」が熟年者ユニオンとともに九月二十二日、神戸市役所前で座り込み・宣伝を行いました。

この日は市議会福祉環境委員会で、値上げ中止、無料化復活を求める請願、陳情が審査され、七人の市民が陳述。「市財政の赤字を理由に値上げするのはおかしい。空港や地下鉄海岸線など開発行政が赤字をつくった。高齢者福祉が赤字を作ったのではない」「有料化ですっかり出歩かなくなった。寝たきり老人の急増も明日のわが身。若者にも影響する。魅力ある神戸・元気な神戸に戻すために無料に戻して下さい」などと訴えました。

日本共産党の大かわら鈴子議員は、市が「敬老パス制度維持」を値上げの理由にしていることに対し、「形だけ維持しても中身が有料では高齢者の生活実態を無視している」と値上げの不当性を厳しく批判し、市の調査でも「敬老パス無料」の要望が一番多いと指摘。請願・陳情の採択を主張するとともに、地域経済への影響などの調査も求めました。





(2010年10月3日付「兵庫民報」掲載)

参考:神戸市議団サイト:http://kobe.jcp-giin.net/

川西市長選・市議選10日告示・17日投票

いのちとくらし守る川西市に


川西市長選と市議選(定数四減の二十六)は十月十日告示・十七日投票で行われます。

市長選には、日本共産党公認の大塚寿夫氏(71)が立候補。開発優先の現市政を批判、中央北地区開発凍結、市民のくらし最優先の市政への転換をめざします。

市議選に日本共産党は、住田由之輔(63)、黒田みち(52)の二現職と北野のり子(47)、森本たけし(30)の二新人を立て、市立川西病院充実、中学校卒業までの医療費無料化、中学校給食実施、国保料引き下げ、福祉バス運行など住民要求実現に大きな役割を果たす日本共産党の現有四議席確保をと訴えています。


写真:こくた恵二衆院議員とともに声援にこたえる市長・市議候補(23日)
(2010年10月3日付「兵庫民報」掲載)

参考:川西市議団サイト:http://jcp-kawanishi.main.jp/
黒田みち議員ブログ:http://kurodamich.exblog.jp/
北野のり子氏ブログ:http://noriko6.sblo.jp/
森本たけし氏ブログ:http://ameblo.jp/moritake16/

観感楽学

TVドラマのせいで高知では坂本竜馬ブームとか。神戸も海軍操練所ゆかりの地。中央区革新懇は「歴史ウォッチング」の一環として高知へのバスツアーを計画しています▼維新直後の竜馬は「無残な最期を遂げた」志士として、武市半平太なみの扱いでした。それが日清・日露の戦争を経て、「海軍の恩人」として持ち上げられるようになるのです▼大正時代に入ると薩長藩閥政府批判の風潮の中で土佐の坂本が西郷・大久保・木戸と並ぶ維新の立役者に押し上げられます。同時に未来を見通した青年としてイメージされ、青年欽慕の的となります▼やがて竜馬は芝居や映画になり、上からは「海国日本の先達」として軍国主義に利用されますが、むしろ庶民大衆は「お龍」との関係を通じて竜馬の人間性に共感していくのです▼竜馬のイメージは時代によって変わっています。いま人々が見ている竜馬のイメージはどうなのでしょうか▼竜馬の人間性への親しみか、現在社会の閉塞感からの脱出願望か、未来を描けない青年にとって刺激になるのか。NHK「坂の上の雲」の線上だけはないように願っています。(TS)

加古川:各地の9月議会から

公約実現めざし 3新人が初質問

加古川市議会では、議員選挙後はじめての定例議会(九月議会)で日本共産党議員団全員が九月十五、十六日、公約実現をめざして一般質問に立ちました。


国保料応益割りの引き下げを

高木えり議員は十五日に登壇しました。
国民健康保険について高木議員は、お金がないことで失われる命があってはならないと訴え、高すぎて払いきれない国保料をせめて一世帯一万円、とくに所得にかかわらず支払わなくてはならない応益割を引き下げるよう求めました。
高木議員は、中学校卒業までの子どもの医療費無料化を要求。七十歳以上高齢者の人間ドック助成について、他市では国の交付金を受けて実施していると指摘し、加古川市でも実施をと求めました。
これに対し市当局は、国保応益割は負担感があることを認め、人間ドックの実施については研究課題としたいと答弁しました。
中学校給食について高木議員は、全国で八〇%以上の中学校で実施されていることや、隣接する播磨町でも給食が開始されることを指摘。全校実施を強く求めました。
市当局は、中学生の昼食の実情を調査していることを報告し、全国で中学校給食が広がっていることを認めたものの、加古川市での実施については「さらに検討したい」との答弁に留まりました。
市民が身近に受診できる病院を
岸本たてき議員も十五日に登壇。市民病院の独立行政法人化、神鋼病院との統合再編計画は、地域医療守るため見直すよう要求しました。
岸本議員は、市が統合再編の理由としている「医師不足」の原因をどう考えているかとただし、市民はいつでも身近に受診できる病院を求めていると指摘。また、六百床規模の統合新病院の建設費二百億円をいかに調達するのかと財政の問題点もただしました。
市当局の答弁は、「統合して高度医療を充実するなど『マグネットホスピタル』にして医師確保をはかる」「建設費の調達は起債と補助を想定している」など、しっかりした見通しを示せませんでした。
岸本議員がコミュニティバス「かこバス」の路線拡大、とくに市西北部での推進を求めたのに対し、市当局は、「二〇〇七年度から財政上の理由で路線拡大をストップしているが、必要性は認識している」とし、地域主体の運営など新しいシステムを検討、上荘地域など二カ所のモデル地区でアンケートなどに取り組んでいることを明らかにしました。
苦しむ中小企業の振興策を
井上つ…

芦屋:各地の9月議会から

「議員定数1削減」案否決

芦屋市議会議員の定数を一減らし二十一とする議員提案(提案者=助野勇議員、賛成者=山村悦三議員、ともに創政クラブ)が九月議会に提出されましたが、二十一日の議員定数審査特別委員会では否決されました。
日本共産党の木野下あきら議員は七日の本会議で、助野議員の提案趣旨説明に対して質疑を行いました。
木野下議員は、①今回の削減は、議会と市長のチェック&バランス、二元代表制をどう考えての提案か②二十八だった議員定数が二〇〇三年に二十四に、〇七年には二十二に削減されたが、選挙ごとに議員を減らすことが「議会改革」といえるのか③総合計画基本構想を議会の決議から外すという国の地方自治法「改正」の動きに対し、芦屋市では議会決議から外さず、さらに基本計画まで議会の決議事項に入れようという論議が、議長からの提案も含め進んでいるなど、議会の機能を守り高めることが求められている今、議員削減は議会の機能を弱めることにしかならない―と批判しました。
二十一日の特別委員会でも提案者は、「見解の相違」などと、まともに答弁できず、賛成一反対五で否決されました。
(2010年10月3日付「兵庫民報」掲載)


9月30日追記:この定数削減案は、九月二十九日に開かれた本会議でも否決されました。

参考:木野下議員のブログ:http://blogs.yahoo.co.jp/urukino07

姫路:各地の9月議会から

エコパーク爆発事故の解明

姫路市議会第三回定例会で日本共産党の谷川まゆみ議員は九月十日、一般質問の中で「エコパークあぼし」爆発事故について市の対応をただしました。

姫路市のごみ焼却・リサイクル施設「エコパークあぼし」で爆発事故が起こったのは三月二十五日。六月二十四日には環境楽習センターが再開されましたが、原因となった土壌からのメタンガスの換気対策・ガスの測定が行なわれており、日本共産党議員団の要求してきたボーリング調査もはじまりました。

谷川議員は、①市長は工事発注責任者として被災者を見舞い、全員の怪我の状況などを把握しているかと問い、②ボーリング調査の経過については、九月四日の同事故に係る「調査・安全対策検討委員会」において報告された詳しい内容を明らかにするよう求めました。さらに、③高濃度ガスの発生原因も分かっていないにもかかわらず、健康増進センター再建の補正予算案が上程されていることについて、予算額六千万円の内訳と、事故責任の所在が明らかになった時の対処についてただしました。

これに対し市当局は、被災者への見舞い・面会の実施状況を報告。健康増進センター付近の二カ所で高濃度のメタンガスが検出され、調査委員会から付近のスラグ層の確認調査をするよう意見を受けたことを認めたものの、ガス対策をとることで健康増進センターの現地再建は可能であると主張しました。

国保税引き下げ要求
森ゆき子議員は九月十三日の一般質問で、国民健康保険事業についてただしました

姫路市では、市民団体と党議員団の度重なる要求で、今年度、平均一人一万四千円、一世帯平均二万八千円の国保料引き下げを実現しました。

しかし「やっぱり、まだ高い」という市民の実感を森議員は紹介。年所得百万円以下で年間約二十万円、二百五十万円以下で約四十万円の負担を強いられる国保料は支払い能力を超えていると指摘し、その最大の原因は国庫負担が医療費の四五%から三八・五%に削減されたことであり、元に戻せば、姫路市では一人三万円の国保料値下げが可能であり、国に対し国庫負担の復元の要求をするよう市長に迫りました。

さらに、市としても繰越額を八億円減額すれば八万世帯の国保加入世帯での一万円引き下げができると考えると提起し、「払える保険料」へのさらなる引き下げを要求しました。


(2010年10月3日付「兵庫民報」掲載)

参考:姫路市議団サイト…

高校生の就職保障求めデモ行進と街頭宣伝

来春卒業予定の高校生の就職活動が9月16日解禁になりました。しかし、兵庫県の高卒求人倍率は0.68倍。全国平均は0.67です(7月末時点)。

兵高教組が神戸市立を除く県内公立高校で同時点に実施した求人実態調査では、求人倍率1.47。昨年同期の2.20を大きく下回っています。「就職氷河期の再来といわれた昨年よりさらに厳しい状況」と分析しています。

また調査では、現場教師や生徒、保護者の声として「商業学科では3クラス約30人の女子の受験先がない」「販売職の求人がなくなった」「コープ神戸の契約社員など内容に不安がある」「職種を選べない」「やりたい仕事の求人がない」「これからという若者が夢をもてないような社会のあり方に疑問をもつ」などが寄せられています。

高校生の就職保障を求め、兵高教組、兵庫労連、兵庫公務共闘、兵庫教職員組合は9月24日、県庁前から元町商店街を、約70人がデモ行進。集結地の大丸前で宣伝行動を展開しました。



写真:県庁前をデモ行進する兵高教組や兵庫労連 (2010年10月3日付「兵庫民報」掲載)

尼崎アスベスト訴訟・労災型

クボタの裁判態度を批判

国とクボタの責任を問う尼崎アスベスト裁判労災型訴訟(2遺族)の第5回弁論が9月24日、神戸地裁第1民事部(長井浩一裁判長)でひらかれました。支援の会など約50人が傍聴しました。
クボタが9月17日に提出した準備書面について、原告代理人の八木和也弁護士が意見陳述をおこないました。
クボタは、被害者の山本隆彦さん(肺ガンで04年10月死亡・63歳)が下請け業者として石綿セメント管を輸送していたことを、昨年11月の準備書面で「不明」としながら、今回「63年から67年ごろ旧神崎工場に出入りしていた」と認めました。
八木弁護士は、立証に10カ月も要する会社の対応を批判。裏付け資料を明らかにするよう求めました。次回は12月20日です。
写真:湊川神社前に集まり神戸地裁へ向かう原告と支援の会 (2010年10月3日付「兵庫民報」掲載)

トムソン解雇撤回・正社員化裁判

前姫路工場長らを尋問

JMIU日本トムソン支部の組合員が、解雇撤回と正社員化を求めている裁判で、会社側証人の尋問が9月22日、神戸地裁姫路支部(中村隆次裁判長)でひらかれました。支援の仲間ら約50人が傍聴しました。
トムソンの秋本利隆前姫路工場長、中野和久人事総務部課長、派遣会社プレミアライン社員だった池信仁氏の3人です。秋本前工場長はことし6月、岐阜工場へ異動、取締役に就任しました。
原告代理人の吉田竜一弁護士が反対尋問。秋本前工場長らは「生産減で赤字」を派遣社員の期間満了前の雇い止めの理由にしていましたが、現在黒字経営であることを認めました。また出向協定の内容や適用すべき就業規則については「くわしく読んでいない」「出向受け入れの法的規制はくわしく知らない」「私にはわからない」を連発。昨年4月の期間雇用契約締結については「兵庫労働局の強い指導による」「全員の直接雇用が望ましいと是正指導された」と認めました。次回弁論は12月8日です。
写真:報告集会でいっそうの支援を訴えるトムソンの原告団と組合員 (2010年10月3日付「兵庫民報」掲載)

宝塚九条の会5周年集会:ひめゆり学徒隊の体験聞く

宝塚九条の会の5周年集会が9月23日、西公民館でひらかれ、約80人が参加しました。

世話人の坂井秀さんは挨拶で「これから5年間の私たちの運動が、日本の将来を決める」と述べました。

豊中市在住で、ひめゆり学徒隊員だった新川初子さん(84)と、師範学校同級生がひめゆり学徒隊の引率教師になり死亡した宝塚市在住の白石静香さん(86)が体験を語りました。

新川さんは陸軍野戦病院の外科壕で3カ月間、傷病兵の看護要員でした。戦争末期、集団自決を決行しましたが、不発弾のため生きのびました。「友だちや恩師が珊瑚礁の下で叫んでいる声が聞こえる」と述べました。

白石さんも「命の大切さが押しやられていた時代だった。彼女の死を繰り返してはいけない」と語りました。


写真:沖縄戦の体験を語る新川初子さん (2010年10月3日付「兵庫民報」掲載)

9条の会・尼崎ネット:湯浅誠さん講演

「深刻な母子家庭の貧困」

共同し憲法9条を守ろうと、尼崎の市民や団体らでつくる「9条の会・尼崎ネットワーク」の結成5周年集会が9月25日、尼崎市労働福祉会館でひらかれ約300人が参加しました。

内閣府参与で反貧困ネットワーク事務局長の湯浅誠さんが「だからあなたに知ってほしい憲法9条と25条」と題して講演しました。

湯浅さんは、90年代後半から野宿者が急激に増えてきた状況や、深刻な母子家庭の貧困を説明しました。そして「25条と9条は双方向に考えるべき。支え合う社会的社会をきちんとつくっている国は強い。貧困は社会のあり方や国の問題」と語りました。


写真:「貧困は国の問題」と語る湯浅誠さん (2010年10月3日付「兵庫民報」掲載)

「ノモンハン戦争」学ぶ:日中友好協会加古川支部

日中友好協会加古川支部は「日中近現代史を学ぶ」シリーズとして「ノモンハン戦争」をテーマにした講座を9月25日、加古川市内で開催し、31人が参加しました。

桐畑米蔵同協会京都府連理事長が講演。日本軍・満洲国軍とモンゴル人民共和国・ソ連軍が、当時の満洲西北部で「国境」をめぐり1939年5月から4カ月間死闘し、双方に多大の死者がでた歴史を説明しました。

ソ連の戦力を軽視した日本軍が、捕虜や帰還した兵士を大量処刑したため、国民にほとんど知られていない事実も語りました。

「長兄がノモンハンで戦死、どんなに無念だったろうと改めて思った」「戦争は絶対反対」など16人から感想文が寄せられました。


(2010年10月3日付「兵庫民報」掲載)

劇団かすがい「煙が目にしみる」

伝えたい家族への思い

劇団かすがい(樋口伸廣代表)が堤泰之作「煙が目にしみる」を10月8日から、尼崎の同劇団スタジオで上演します。10年ぶりの再演で、演出は前回と同じ、関西芸術座の門田裕さん。今回は役者としても出演します。

舞台は斎場待合室。2組の遺族が骨揚げを待っています。幽霊となり家族を見守る野々村浩介(46)と北見英治(61)。子どもたちや妻を思う気持ちを、伝えられないまま旅立つのが心残りです。

ところが浩介の母桂(71)には、2人の姿が見え、言葉も交わせることが判ります…。

「家族を再確認する芝居。こんな家族がいいなあと思ってもらえたら嬉しい」と門田さんは言います。

写真:「煙が目にしみる」の稽古風景 (2010年10月3日付「兵庫民報」掲載)

劇団青年座「あおげばとうとし」

なまの舞台をごいっしょに:神戸演劇鑑賞会10月例会
小谷博子
宮崎県日南市油津のある小学校職員室が舞台。ときは72年ごろ。

職員室に11人の先生がいます。教師になったが自信がない。重病人を抱えながら職務に励んでいる。孫の誕生だけが楽しみに見える。教育熱心でも実がない。子どもがないので子どもを預かっている夫妻などなど。

登場しない生徒たちが登場しているかのようです。登場人物の個性を見事に描き分けています。

大問題が起こる訳ではなく、教師たちの日常生活が、巧みに、きめ細かく描かれています。人間関係のぶつかりあい、友情、信頼のなかから、笑いも生じてきます。

空が青く、山は高く、鳥は飛ぶ。教師は教師であり、生徒が生徒だったとき。あのころはよかった、だけではない思いを、抱かせてくれる舞台です。


(2010年10月3日付「兵庫民報」掲載)